2016年3月31日木曜日

ベジタリアン

最近のイタリアの話題として、ベガーノ(Vegano)、つまりベジタリアンが増えているらしい。

昨夜も、某テレビ番組で、ベガーノについて、討論。

統計的に、肉の消費がここ5年で、5%減少しているとのこと。その理由としては、ベジタリアンの増加と共に、この不景気で、肉を買わない傾向があるとのこと。もちろん、肉より野菜の方が安いから。

ベジタリアンの意見としては、動物を殺してしまうのは残酷だからという意見から、肉、魚、乳製品を省き、野菜、果物のみを食べるベジタリアンの食生活の方が、健康に良く、長生きするからとの意見。

一方、ある病院の栄養学の先生は、人間は、元々大昔から、まずは狩りをして、そして農業を発達させてきたわけだから、バランスよく、肉、魚、野菜を食べるべきと。"魚からは、オメガ3を補える"と一例を言うと、ベガーノ派の医師が、"オメガ3は、Noci (ノーチ、クルミ)から摂れるからノーチを食べればいいんだ!"と感情的になり叫びまくり。

個人的には、菜食主義にする事で、長生きするとは思えないし、この討論で思い出すのは、義父。義父は、毎日アルコール依存症のため、たくさんのワインを飲まずにいられず、食事は、ワインのつまみ程度でいいらしい。つまり、ワインさえあれば、食事はどうでもいい。ただただ、パスタなどのプリモやメインのセコンドは飛ばしても、毎食忘れてはいけないのは、前菜の生ハム、そして食後のチーズ、パルミッジャーノ、そして果物の梨に、クルミ3個。クルミ2個でもダメ。本人曰く、利尿作用があり、腎臓にいいらしいから、薬みたいなものなんだと。クルミは食べても、他の野菜はほとんど食べず。温野菜はたまに食べるけど、生野菜は大嫌い。なのに、84歳で元気はつらつ。ちなみに、視力もアフリカ人並に良い。だから、私の中では、菜食主義が長生きするとは、一概には言えないと思う。余談だけど、さっきミラノの叔母から電話で、義父と電話で話したら、パスクア(イースター)時期に飲む赤ワイン、ウンブリア州カンナーラ産で非常に美味しいVernaccia ヴェルナッチャ、10リットル買って、既に5リットル飲みつくしたらしい。
ヴェルナッチャを味わえなかったのを残念と思うと同時に、義父は特に赤ワインは1杯でも飲むと下痢をして、下着、ベッドを汚しまくり大変なことになるので、パスクア前にミラノに戻ってきてよかったと、ほっとした。

話しは、"飲"でなく"食生活"に戻し。
私自身、小さい頃から、お肉をほとんど食べず、魚、野菜中心の生活。でも、たまには、お肉も美味しく食べ。イタリアに来て、最初の2年は、肉中心の生活に変わり。主人は、魚も好きだけど、魚は肉より高いし、もちろんお肉も大好きだから。そして、2年前の入院騒動以降、退院してきてからは、私たちの食生活は更に大きく変わりました。糖尿病、腎臓病、そして慢性リンパ性白血病を抱えている主人、去年からミラノの病院の栄養士のところにも通い、ダイエットのため、かなり小食になり、肉、魚、野菜、果物を"バランス良く"食べるようになりました。そしてランチで食べるパスタの量も70gと減らし。バランス良く食べると、身体が楽になるみたいで、自然とお肉を食べたい欲求がなくなるみたいです。お肉は、パスクアや祝日、そして友人や親戚が来たとき、あとは週に2−3回食べるのみ。お肉を食べたいと思わないときは、1週間以上、肉類を全く食べないこともあったり。

結局、食べた後に、身体の中から気持ちがいいと思うような食事が、一番健康に良いのではと。それは、人それぞれ、菜食主義を選ぶ人もいれば、毎食生ハムがないと生きて行けない人もいたり、それぞれのスタイルで良いのではと思う。

昨夜の一皿。Peperoni e zucchine ripieni (赤ピーマンとズッキーニの肉詰め)




2016年3月29日火曜日

パスクアの後はデトックススープ

パスクアで、美味しい食事をした後は、夏のバカンスシーズンに向けて、ダイエットです。

我が家は、パスクアなどお祝い事があるとき以外は、基本、いつもダイエットに"心がけて"います。去年は、ミラノの病院の栄養士にもお世話になり、主人の体調、体質に合う、ダイエット法を作ってもらい、そのメニューに従い、ダイエットを始めました。忠実にダイエット法を守った最初の1ヶ月は、9キロも体重が落ち。その後、仕事やいろんなストレスがあり、ダイエットはなかなかうまく行かず。。それでも、9キロ落ちたときの体重は今でも維持しているので、リバウンドはありません。あと、最低5キロは落としたいと思っていますが、ゆるーくダイエットを再開しています。

基本、ランチにパスタ、メイン、野菜を食べ、デザートは果物。ディナーでは、スープ、サラダ、もしくは温野菜です。もちろん、パスタの量も決まっていて、70グラム。メインのお肉やお魚、野菜、果物、オリーブオイル、すべて、量が決まっていて、いちいち調理前に計ります。

夕食のスープは、la passata di verdure パッサータ ディ ヴェルドゥーレ。野菜スープです。野菜を炒めないので、オイルは使いませんが、たくさんの野菜の甘みが出て、美味しいです。

材料は、インゲン豆500g、エルベッテ(ほうれん草で代用可)500g、人参1本、セロリ少量、タマネギ1個。
作り方は、簡単。エルベッテ以外の野菜、たくさんの水をお鍋に入れ、2時間ぐらい茹でて、その後、エルベッテを加え、更に30−45分茹でます。その後、冷ましたら、ミキサーで、野菜が、なめらかに液体状になれば、できあがり。

食べる前に、小さなパスタ(パスティーナ)を入れて更に茹でます。



デトックス効果、抜群です!



2016年3月28日月曜日

最近のミラノのトレンド

ミラノには、たくさんのレストランやバール、パスティッチェリアがあります。

クラシカル、そして伝統的なお店から、モダンなお店まで。

そして、ミラノといえば、ファッションの街。

ファッションのトレンドに敏感な人々がたくさん。

ブレラ地区に"Tiramisù"という美味しそうな名前の靴屋さんが最近オープンしました。
この靴屋には、レストランもあり、軽くランチやディナー、そして甘いものが食べられます。イタリアといえば、ファッション。そして忘れてはならない食。このファッションと食が合体したお店。お店の雰囲気は、とてもエレガント。

Tiramisù
Via Formentini 2
Milano
http://www.tiramisu-delishoes.com

更に、Bianchi。ビアンキとは、イタリアの自転車メーカー。ミラノに、ショップ、ショールームを兼ねた、レストランをオープンさせました。

Bianchi cafe & cycles
Via Felice Cavallotti 8
http://www.bianchicafecycles.it

何かプラスαを加えると、とてもユニーク、且つオシャレ、斬新さが加わるようです。
そして、お店も、ただ、物を売るだけでなく、または、ただ食事を出すだけでなく
このプラスαを加えることで、顧客とのコミュニケーションもさらに広がるのかと思います。

2016年3月27日日曜日

アーティチョークのキッシュ- Torta salata ai carciofi

今日はパスクア。

そして、今日から夏時間。

朝から、友達や親戚達と、"おめでとう"のメッセージを交換し合い。

今日のパスクアランチは、例年に比べ、簡単に。

前菜も特に生ハムなどを準備せず。ただ今回、初めて、アーティチョークのキッシュを作ってみました。ネットでこのレシピを参考に。http://ricette.giallozafferano.it/Torta-salata-ai-carciofi.html
このサイト、Giallo zafferanoには、美味しいレシピがたくさん載っているので、よくお世話になっています。
今回も、とても、美味しくできたので、レパートリーに加わりました。
忘れないうちに、メモ程度のレシピを載せておきます。



基本、塩ゼロの食生活をしているから、もちろん、塩は使わずに。でも、このレシピは、チーズやアンチョビが入っている分、塩なしでも、優しく美味しいキッシュに出来上がりました。
プリモは、ラザニアに、セコンドは、ラム。コントルノ(副菜)にジャガイモとローズマリーのオーブン焼き。

アーティチョークのキッシュ

材料
市販のパイシート
アンチョビ 
アーティチョーク
ニンニク
パセリ
卵 3個
牛乳
パルミジャーノレッジャーノ
スカモルツァチーズ
胡椒

1. ニンニクを炒め、アンチョビ、薄切りにしたアーティチョークを加える。胡椒を加える。
2. 白ワイン、水少量を加え、アーティチョークが柔らかくなるまで煮る。
3. 最後に、刻んだパセリを加える。
4. 皿に移し、冷ます。
5. パイシートをパイ皿に敷き、パイにフォークで穴をあける。
6. 細かく切ったスカモルツァをパイ一面に載せる。
7.アーティチョークをスカモルツァの上に載せる。
8. 卵を割り、溶き、パルミジャーノ、牛乳を加える。(少量)
9. 8を7に加える。
10. 180度に温めておいたオーブンに入れ、約20分。(オーブンによる)

2016年3月26日土曜日

明日はパスクア

明日のパスクア(イースター)は、トラディッショナルに、ラム。

一晩、レモン、オリーブオイル、塩胡椒、ニンニク、ローズマリーでマリネします。



プリモには、ラザニア。ラグー(ミートソース)も準備完了。

今日は、朝から、モンツァのチェントロ(中心街)やミラノに、仕事のためリサーチで
出かけましたが、街は、すっかりお祝いムード。
店内でも、"アウグーリ"(おめでとう)の言葉がたくさん飛び交い。

明日は珍しく、家族のみの食事なので、かなり手抜き。

ダイエットは、明後日から再開予定。

明日は、食べまくります。


2016年3月22日火曜日

チワワにムルタ(罰金)

今朝は、ベルギー、ブリュッセルでの連続テロのニュースと共に起き。。
ここ最近、度重なるヨーロッパでのテロ。
もちろん恐怖感もありますが、毎回恐怖より悲しみを大きく感じます。

さて、外は今日も春の陽気。

用事がありモンツァチェントロへ。
出かけるときは、いつもチワワのプーパも一緒。
イタリアは、他のヨーロッパの国に比べて、ペットフレンドリーだと思います。
ペットフレンドリーなホテルも、イタリアにはたくさんあります。
入店を断られる場合もたまにありますが、大体のバールやお店は、比較的、好意的に
犬連れでも受け入れてくれます。
格式高いレストランなどは断られるでしょうけど。
私はいつも超ローカルなトラットリア、ピッツェリアしか行かないなので、犬連れでも
文句言われません。

で、今朝も、いつものようにプーパを連れて出かけました。

大体、このように気持ちのよい天気になると、走っている警察の車や、道路で取締している警察をたくさん見かけます。ほとんどは、運転免許証のチェック、自動車保険をちゃんと払っているかのチェックで、よく止められます。私はここ2年で3回も止められました。。

今回は。。

車を道路の脇に停車し、まずは免許のチェック、そして保険のチェックと、いつものパターン。今回は、何も問題ないはずと思っていたら。

85ユーロの罰金取られました!!



それは、犬。。犬を車に乗せるときは、後部座席にケージのようなものを置き、その中に犬を入れておかないといけないのはわかっていたんですが。。大きい犬なら理解できるし、もちろん規則守ります。。っていうか、以前大型犬飼っていたときは、守っていました。
今回は、チワワ。うちのチワワ、小さいし、本当によく警官が、遠くから私たちの車を止めるときに、チワワが目についたと不思議です。それか、たまたま止めた私たちの車に犬が乗っていただけなのか。以前、止められたときも、チワワが乗っていたけど、吠えて大暴れだったけど、罰金取られなかったし。

こう天気がよいと、警官は、何が何でも罰金稼ぐために、大張り切りです。

警察を見つけたら、すばやく足元にチワワを隠すとか、今後の対策を考えないとです。









2016年3月21日月曜日

本物のオリーブオイル

これは、我が家で毎年買うオリーブオイルの缶。



ウンブリアはトスカーナに並び、オリーブオイルの産地。
イタリア、各地で、美味しく、特徴のあるオリーブオイルが作られていますが、
ウンブリアのオイルは、トスカーナのオイルに似ています。
味は、どちらかというとマイルド。

もちろん、その年の気候により、オリーブオイルの出来も変わります。
例えば、一昨年の夏は、雨、嵐ばかりで、悪天候により、オリーブがほぼ全滅で、売り物になるオイルがなく。私たちも買えずに、いつもスーパーで、買っていました。
その前の年は、とても苦みのあるオリーブオイルで、調理用にしか使えないぐらいでした。

私たち、そして、義弟やミラノの親戚たちも、毎年、ウンブリアのカンナーラから、オリーブオイルを、たくさんこの缶で買います。
義父の知り合いのところで作っているオリーブオイル。
今回のオイルは、美味しい。香りも強すぎず、とても上品な感じ。

ここ数年、このオリーブオイルが問題になっています。

去年、チュニジア、バルド国立博物館での銃乱射事件の後、観光業などを含め、経済的にも大打撃を受け、EUは、チュニジアのオリーブオイルの輸入量を増やしました。チュニジアのオリーブオイルは、イタリアのオリーブオイルに比べ、格安です。そのため、オリーブオイルメーカーは、チュニジアのオリーブオイルとイタリアのオリーブオイルを混ぜて、瓶のラベルには、100%メイドインイタリーとするんです。ギリシャのオイルも同じらしいです。多くは、チュニジア産らしいのですが。数年前は、オリーブオイルにひまわり油などを加えて混ぜて、Made in Italyとして、売られて問題にもなりました。
そして、同じ、イタリア産のオリーブオイル、生のオリーブから油分だけを取った、所謂一番絞り、Extra Vergine エクストラバージンオイルと、ラベルを偽り、実際には、搾りかすを入れて、売り物にしているケースは、かなり多いようです。

さて、世間のイタリア人たち、オリーブオイルをどれだけ理解しているのでしょうか。
スーパーでオリーブオイルを買う際、もちろん、100% Made in Italy、本物を買うように心がけていますが、どれが偽物かもわからないので、判断するのは難しいです。

イタリア国内でも、この状況なので、ヨーロッパ他国、日本やアメリカ、海外に輸出されているオリーブオイル、本物のイタリア産オリーブオイルはどれだけあるのか疑わしいところです。こんな状況の中でも、数週間前の新聞に、イタリア産(本当に本物かどうかは別として)オリーブオイルの輸出量が増えているとのこと。特に、日本、アメリカ、イギリスへ。

私たちは、本家が、ウンブリアにあり、そして義父が、ウンブリアに住んでいることから、毎年、簡単に本物のオリーブオイルが買えます。私たちが日々使うオリーブオイルは、100% Made in Italy の Extra Vergine のオイルです。先日、出張でミラノに来た、日本人のクライアントに、このオリーブオイルの缶を一缶、差し上げました。ちなみに、オリーブオイル、5リットルまでは、蓋がしっかりしてあれば、飛行機で持って行けるとのこと。お店やスーパーで売っているオリーブオイルとはまったく味が違い、味が濃く、オリーブの緑臭さもあり、美味しいと喜ばれました。

数日前に、テレビのニュースでもチュニジアのオリーブオイル問題について特集をしていましたが、今後は、チュニジアのオイルとの混合の場合は、ラベルに、記載するように、EUの食品法で決まったらしいです。
そして、100% Made in Italy 本物のエクストラバージンオイルの価格の相場は、1リットル、10ユーロとのことです。
ちなみに、私たちが今回買ったオリーブオイル5リットル、1缶、50ユーロ。値段的にも妥当で、本物のオリーブオイルであることが更に証明された感じでした。

さて今年のオリーブはどのようなオイルになるんでしょうね。
オリーブの収穫は、確か10月ぐらいから始まります。そして、一番搾りのオイルができあがり、大体11月末、12月に、私たちは購入。

先月、イタリア南部、バジリカータ州マテーラに住む友人が、オリーブオイル、やはり同じく5リットルの缶でプレゼントしてくれました。マテーラも、オリーブオイルの産地。
カンナーラのオイルとどのように違うのか、味わうのが、今から楽しみです。





イースターと家族

いよいよ、今週末はイースター。
イタリア語で、イースターは、パスクア。

大抵、パスクアの日って、お天気が悪いことが多いのですが。

今日も昨日のように、気持ちよく晴天。

今、iPhoneで天気予報をチェックしてみると。

予報によると。。やはり。。

土曜日までは、きれいにお日様のマークなのに、日曜日は雨らしい。。


イースターは、大体家族、親戚でお祝いします。以前は、義父の住むカンナーラに行っていましたが、もちろん今年は行くわけはなく。
大体、義弟家族の家に招待されますが、私たちはいつも断り、ミラノの83歳の叔母を招待するパターン。
イタリアというと、家族みんな仲良くてってイメージがあったけど、当たり前だけど、家族それぞれ違います。主人の家族も、まとまり悪く、よく喧嘩してます。
以前、義母が生きていた頃は、家族、親戚、仲良くて、クリスマスやイースター、みんな勢揃いして、楽しくお祝いをする、所謂イタリア家族の典型と言われるような家族のようだったみたいですが、義母が亡くなり、即、義父がポーランド女に血迷うようになってからは、状況が変わったようです。
とにもかくにも、さまざまな家族問題も、万国共通かと思います。
私の日本の家族関係は、もっと酷く残酷なので、主人の家族問題を見ていると、根底には、深い愛情を感じ取れて、微笑んでしまいますが。

3月になると、たくさんのコロンバや、卵の形をしたチョコレートがスーパーマーケットやパスティッチェリアに並びます。
クリスマス時期のパネトーネやパンドーロは、毎年買いますが、コロンバは今年初めて買いました。コロンバも、パネトーネと同じで、定番は、ドライフルーツが入っていますが、私はドライフルーツが嫌いなので、ドライフルーツの入っていないコロンバを。
ドライフルーツが入っていないものから、チョコチップ入り、チョコクリーム入り、レモンクリーム入りなど、最近は、いろんなタイプのコロンバがあります。
イースターの日のデザートで食べるだけでなく、イースター前も、朝食やおやつで食べたり。ちなみに、私たち(というか、ほとんど私1人で食べてる)は、今回2個目のコロンバ。






2016年3月20日日曜日

ロアーノでランチの後は

ロアーノでランチの後は、お店を出て、海を眺めながら、ベンチで休憩。



今回は海の写真が全くありませんが。。去年の記事もご覧下さい。
http://milanoamici.blogspot.it/2015/04/blog-post.html

お腹も一杯になり、飲んだ白ワインでほろ酔い気分で、日差しを浴びていると特に、ジェラートが食べたくなります。

で、近くのジェラテリアへ。

私が食べたのは、ピスタチオとカラメル風、無花果(イチジク)入りリコッタチーズのアイス。中々美味しいジェラテリアでした。


Gelateria Dario
Corso Roma 110,
17025 Loano

お店の外で、またベンチに座りながら、ぼーっとジェラートを食べ。


ジェラートの後は、この小さな町を散策。



ミラノからもカンナーラからも離れ、久しぶりに、気持ち的にのんびりできた、1日でした。

一年ぶりのロアーノ

先週金曜から、大分気温があがり、春らしくなってきています。
寒くどんよりした天気から一転して、急に明るく、暖かくなる、この春の始めが大好きです。気持ちも明るく、前向きになります。

昨日、土曜日は、リグーリア地方の海岸、Loanoロアーノに行ってきました。
大体年に1−2度行く、定番のスポット。
去年は、パスクエッタ(イースターの次の日の月曜日)に行きましたが、今回は、イースターの一週間前とあり、人がほとんどいない!ので、大分ゆっくり、のんびりできました。車の渋滞もなく、ロアーノがミラノからこんなに近くに感じたのは始めてでした。
来週パスクエッタ、そして更に気温があがり、夏が終わるまでのシーズン中は、渋滞なしで行くことは、ほとんど無理なので。
ロアーノは、ミラノの人々やトリノの人々がたくさん来るようです。
夏になると、ホテルに泊まる人もいますが、1ヶ月や2ヶ月、海辺のアパートを借りてバカンスを楽しみます。

ちょうどランチ時の到着だったので、到着前に車中で、トリップアドバイザ−でレストランリサーチ。そして、一軒、行ってみたいレストランを見つけ、電話。まず、電話しても誰もでません。既に12時半だったし、先月行った人のコメントが載っていたから、別にまだシーズンオフで休みではないはず。直接、お店まで行ってみると。お店は、予約で一杯。
まず、予約してあるか聞かれ、予約するために1時間前から電話したことを言うと、
準備時、営業時は、電話に出ないとのこと。。こじんまりとした、かわいらしいお店で、既に食事している人々のテーブルを見ると、やはり美味しそう。でも、いくら満席で、忙しくしていても、電話に出ないって、高飛車で感じが悪いとしか思えません。ネットでのコメントを読むと、店員さんも感じが良いとたくさんの人が書いていたけど。
ロアーノは小さな海岸町で、それにたくさんレストランがあるので、断られても、たくさん歩いて他を探さないといけないわけではないから、私たちにはぴったりの街でもあります。主人は、まだまだ歩くのが不自由で、更に、最近、少し歩くだけで、ふくらはぎがパンパンに腫れて痛いとかで、すぐに疲れてしまいますが、ロアーノは、海岸沿いに、ベンチもたくさんあり、特に昨日は、人も少なく、そして日差しもぽかぽかと暖かく、とても気持ちのよい時間が過ごせました。

で、結局、私たちが入ったレストラン。とても家庭的で、素朴で、美味しい!大満足のランチでした。価格設定も、一皿10ユーロ前後とリーズナブル。ペットフレンドリーでもあるお店なのが、チワワのプーパにもわかるのか、比較的お店の中で、おとなしくしてました。


アンティパストに、私は、温かい(火の通った)魚の前菜盛り合わせ。


主人は、魚介のサラダ。


そして、プリモは、リグーリアといえば、ペスト(バジリコソース)のパスタ。
ジャガイモとインゲン豆が入った、クラシックで伝統的なソースでした。
パスタはもちろんトロフィエ。


セコンドには、フリットをシェア。


お店の人も感じがよく、また次回も行きたいお店です。外観は、入り口が小さく、お店の名前が入った看板がなく、ただリストランテとあるだけ。



Ristorante "DA CARLETTO"
Corso Roma, 76
17025 LOANO (SV)
Tel 019 666 253





パスタのこと

パスタは世界中で愛されている食べ物の1つ。
嫌いな人っているのかしら。

パスタは色々なブランドがあり、そして様々な種類があります。
私が普段買っているのは、美味しいパスタで有名なナポリ、グラニャーノのGarofalo ガローファロ、DE CECCO デ チェッコ、もしくは、Voiello ヴォイエッロ。

パスタの種類には2種類あって、新しいブランドを挑戦するときもいつもチェックするのが、ブロンズ製の型(ダイス)で作ってあるかどうかということ。ブロンズ製の型で作るのが、伝統的な作り方で、パスタ自体は少し粗いのですが、その方がソースによく絡みます。ガローファロ、デチェッコ、ヴォイエッロもブロンズ製の型で作られたパスタです。


逆に、バリッラのパスタは、テフロン製のダイスで作られているため、パスタの表面は滑らか。そして、個人的には、バリッラのパスタは、胃がもたれます。。ちなみに、以前、イタリア人の友達も同じことを言っていて、話しが盛り上がりました。

ブロンズ製かどうかというのは、パスタが入っている袋に"TRAFILATA AL BRONZO"と書かれています。

最近、新しく発見した美味しいパスタ。"RUMMO"と"GRANO ARMANDO DE MATTEIS"。
歯ごたえがあり、もちもちしていて、美味しいです。先週、早速、この2つのブランドのパスタ達を買いだめしておきました。



RUMMOのリガトーニで作った、トマトとオリーブのパスタ。



2016年3月17日木曜日

イタリアでの公共料金

毎日、ランチ準備中、午後13時半頃になると郵便屋さんが、バイクでやってきます。

うちの番犬1号のスカールは、郵便屋が大っ嫌い。
人間でも好きな人はあまりいないかと思うけど。。
大体、公共料金や税金の請求書、その他諸々、うんざりする郵便物ばかりで、
楽しい知らせはまったくないから。
スカールは、うちの近辺に郵便屋が来ると、いつも狂ったように吠えます。
ちなみに、以前、郵便屋を齧ったことがあり、その後、治療費プラス数日間仕事ができなかった分の総計が書かれた請求書まで郵便受けに入っていたこともあります。

たった今、電気代の請求書を受け取りました。
イタリアに住むと、ほんと、日本では考えられない、信じがたい、理解しがたい、理不尽なことは日常茶飯事です。
公共料金もその1つ。
ほんと、ぼってるとしか思いません!
2年前、主人が3ヶ月入院していた時期、家には私1人。予想していたより、5倍近く請求されていて、怒り狂い。メーターチェックに来るところもあるらしいのですが、うちには、メーターチェック、今まで来たことがありません。メーターチェックせずに、適当に請求しているようです。イタリアにいくつかの電力会社、ガス会社がありますが、詐欺とよくニュースでもやっています。(しかし、いつになっても改善されない。それがイタリア。。)

メーターチェック以外にも、この電気代、ガス代の請求書、毎月、定期的に来るわけではありません。あるときは、一ヶ月分の請求だったり、その次は、2ヶ月分の請求だったり。

で、今回受け取ったのは、3ヶ月分。2015年11月27日〜2016年2月26日分。

なんと、851,70ユーロ!!!



あり得ない!

この請求書の裏には、明細が載っているのですが、よく見ると、
実際に使った電気料は、241,50ユーロ。これは、まだ、納得できる数字。
そして、メーターの管理代として、410,12ユーロも!!
メーターの管理代って意味がわからないし、あり得ない。


今から、電気会社にクレームの電話します!


2016年3月16日水曜日

ピッツォッケリ(そば粉のパスタ)

ピッツォッケリとは、ヴァルテッリーナ地方の郷土料理です。
ヴァルテッリーナはロンバルディア地方の北、スイスの手前の連なる山地。
ソンドリオやアプリカなどは、スキーリゾート地で有名。

ピッツォッケリは、そば粉のパスタ。
つまり、"基本"は、日本の蕎麦と同じ。
形は、平べったく、短いきしめんみたいな感じ。


茹で方は、普通のパスタや、お蕎麦と同じ。

我が家では、一年に2−3回ぐらいしか登場しませんが、下手にお店で食べるより、
美味しくできるので。
昨日、一年ぶりぐらいに作りました。

ざっとレシピ。

1. 鍋にパスタ等を茹でるためにお湯を沸かし、まずは小さめに切ったじゃがいもを入れ、10分ほど茹で、更にパスタ、細かく切ったヴェルザ(キャベツ)を入れ、パスタが茹で上がるまで放置。

2. 別の鍋に、バターとにんにく一片を入れ、にんにくの香りが出るまで炒める。(炒め後、ニンニクを取り除くこと)

3. フォンティーナチーズをたっぷりおろしておく。

4. パスタがゆであがったら、キャベツ、ジャガイモ共に、水を切り、用意してあったニンニク風味のバター、フォンティーナチーズを加え、チーズが溶けるまでかきまぜ、胡椒を加え、出来上がり。





 















たまに食べたくなるピッツォッケリ。
赤ワインとピッタリです!

2016年3月14日月曜日

K-WAY

週末は、日差しがあって春らしい陽気だっのに、今日は、涼しい。

こんな日は、K-WAYのコートが活躍します。

K-WAYは、元々フランスのレインコートのブランド。今では、イタリアのスポーツウェアブランドKappaの傘下となっています。

イタリアでこのK-WAY、流行っています。流行っているといっても、ここ数年の話しではなく、何十年も前から。
ジョギングをするときに着たり、別にスポーツをしなくても、ジーンズやパンツに合わせて、K-WAYのコートを羽織ったり。
女性、男性、そしてキッズ用もあるので、家族で、揃えるのもかわいい。

私が持っているのはグレー


ちなみに、Amazonイタリアのサイトで、35ユーロで購入。コンパクトに折りたたみもできるので、旅行に持って行くにも便利。

日本では、通販で購入可能のようです。
まずは、ホームページをご覧ください。
http://k-way.jp 日本語
http://www.k-way.com/# イタリア語








2016 春夏ファッション 1

ミラノも大分気温が上がり、外にいるのが心地よく感じるようになりました。
家の前の桜のつぼみも少し膨らみ始めています。
こうして、季節が変わり始めると気になるのが、ファッションのトレンド。
テレビやネット、雑誌での情報をまとめてみると。

まず、色は、Rosa Quarzo。淡いピンク。
このロマンチックでかわいらしい淡いピンクのワンピースや、靴、バッグ、もしくは
スポーティーに、スポーツシューズやパンツにこの色にするのもよいでしょう。
合わせる色として、ベーシックに白や薄いグレー、更にピンク同系色でもいいし、黄色をアクセントとするのもオシャレ。シルバーと合わせるのもシンプル。


そして、こんなマルチカラーのストライプも流行。

又、赤と白のストライプも。


まだまだ、ワードローブに加えたくなるような今年の春夏ものがたくさんあるので、
またご紹介します。

2016年3月12日土曜日

シチリア産のオレンジが美味しい

2日前から、今度は、シチリアのオレンジについて、話題になっている。

シチリアは、オレンジの産地。
そして、オレンジは、イタリアで最も愛されている果物の1つである。
オレンジは、この国代表の1つである"Made in Italy"。
朝食に、家庭でも、バールでも、生のオレンジジュースを飲み、デザートにオレンジ、そして、パスタにイワシやアンチョビと合わせたり、鴨などのお肉料理にもオレンジを使う。そして、ドルチェにも。

今年のシチリアのオレンジ、豊作らしい。
しかし、このシチリア産のオレンジが問題になっている。
それは、EUがモロッコと協定を結び、モロッコ産のオレンジがヨーロッパに輸入されるようになったからだ。モロッコ産のオレンジは、シチリア産のオレンジより格安。私は実際にモロッコ産のオレンジを試したことはないが、イタリア人から言わせれば、やはり質は落ちるらしい。そのモロッコ産オレンジが、大量にヨーロッパ内に流通し、モロッコ産より高めのシチリア産のオレンジは売れず、輸出もできなくなっている。
オリーブオイルと同様、スーパーで、シチリア産と表示があって、もしかしたらモロッコ産だったりすることもあるかもしれない。また、日本でも、スーパーで見かける、パックや瓶詰めの、"シチリア産オレンジジュース"、もしかしたら、中身は、シチリア産でないかもしれない。

EU。日本にいると、わかりずらい、そしてニュースにならない問題が山ほど。
日本にいると、私の知識不足からかもしれないが、ユーロ通貨統合とシェンゲン協定ぐらいしか、わからなかったが、実際に住んでみると本当に、問題は山積み。
ユーロに変わったことから始まったこの国の経済悪化、移民問題、EUの様々な規定により、様々な問題が独自に解決できない。
ヨーロッパ。それぞれの国が、それぞれの異なる状況、特徴、文化、歴史を持っている。その国々が、EU"共同体"として、連合するのは、無理がある。

多くのイタリアの国民は、"ヨーロッパ(EU)"に怒っている。

オレンジの話しに戻り。
自宅から、ミラノへ向かいスーパーストラーダを走り、ミラノ手前のチニゼッロバルサモに"CASA DELLE ARANCE"(オレンジの家)という名前の、正真正銘シチリア産のオレンジのみが売っているお店がある。
お店の前に近づくだけで、オレンジの香りが漂い、店内は、更にオレンジの香り、そしてオレンジ一色。
昨日、4キロのオレンジ、6ユーロで買ってきた。
昨夜から、オレンジ三昧の我が家。ミラノから、南のシチリアの香りを楽しんでいる。



今朝もスプレムータ ディ アランチャ(絞り立てオレンジジュース)。


CASA delle ARANCE
Via F. Testi 198, Cinisello Balsamo


2016年3月11日金曜日

ラザニア

ラザニアは、よく行くミラノの大衆食堂的なトラッテリアで美味しく食べれるから、
普段、自宅ではあまり作らない。
それに、ラザニアは、ミートソースの他に、ベシャメルソースもたっぷり入っていて、
カロリーが高いから。
ベシャメルソース、イタリアでは、市販のものでも、美味しくできるけど、
私は、あまり市販のものは好きではないので、自分で作っている。
私の母も、いつも自分で作っていたから。

ただ、やはり、ヘルシーに食べるように心がけてる我が家では、
ベシャメルソースは、バターを使わず、オリーブオイルで。
オリーブオイルのみで、軽く仕上がり、美味しくできます。
お好みで、バターとオリーブオイル半々にするのも、美味しいかと思います。

私のベシャメルソースの分量は、

オリーブオイル 80グラム
小麦粉 80グラム
牛乳 1リットル

です。

ラグー(ミートソース)も色々なレシピがあります。
以前は、伝統的なレシピで、バターを使って、ひき肉の他に、パンチェッタを使っていたが、美味しいけど、重たい。。きっと、若者の友達が来たときには、このレシピで作るだろうけど、普段、2人の食事のときは、できるだけ、軽めに。
今日は、シンプルに、タマネギ、セロリ、人参のみじん切りをオリーブオイルで炒め、ひき肉を加え、トマトソースで煮込んだ。
他のレシピとして、よく作るのは、ひき肉の他に、サルシッチャもいれて、トマトソースで煮込む。これも、深い味になり美味しい。




再び、プロントソッコルソ(救急病院)

午後から、プロントソッコルソへ。

主人の肺炎は、抗生物質のおかげで、かなりよくなっているようだが、
相変わらず、エモグロビンが低いせいか、少し歩くだけで、息切れをしてしまい、疲労感が激しいらしく、家で寝ていることが多く。

2013年から、プロントソッコルソにお世話になることが多く、プロントソッコルソ→即入院となったのが、2度あるから、行きたがらず、不安で、昨夜は眠れなかったらしい。

朝、ゆっくり起きて、ゆっくり準備をし。
いつもお世話になっている、モンツァにあるサンジェラルド病院のプロントソッコルソに到着。
受付で、テッセラサニータリア(健康保険証のようなもの)を提示し、症状を説明し、血圧、体温、呼吸の検査。そこで、受付の人から、一枚の紙を渡される。
そこには、個人情報の他に、患者の重症度を示すトリアージが書かれている。
主人の場合、2度ほど、受付から、紙すら渡されず、ダイレクトに診察室に運ばたことがあり、そのときは、きっと重症度で一番上の赤、もしくは黄色のトリアージだったんだと思う。もちろん、その際は、即入院。
受付を終え、主人が、"何色?"と。
で、私、その紙を見ると、まず目に飛び込んだのが。
その紙には、誰が同伴したか、妻、夫、恋人、とかかかれているところがあり、
そこに、なんと!
"娘"と!!大笑い。主人は、怒り狂い、受付に戻り、文句を言いに。
年の差はある方だけど、普段は年齢の割には、若く見えるはずの主人。
体調悪いから、受付の人にそう映ったのか。それにしても、私と主人、全く似てないし、私がイタリア人ならともかく。。
とにかく、受付の後、笑える余裕があったのも、あまり大ごとにはならない要素かと。
それに、受付に文句を言いに行く余裕すらあったわけだから。
ちなみに、トリアージの色は緑。緑は、緊急を要さない色。
一番、軽症が、白。その次が、緑、そしてその上が、黄色、赤。
待合室に、それほど人がいなかったけど、皆、イライラしながら自分の番を待っていた。14時の段階で、11時から待ってると言ってる人もいた。
主人が、診察室に呼ばれたのは、1時間後。待ち時間としては、とても短い方。
まず、診察、心電図測ったり、血液検査、レントゲンなどをした。
でも、そこからが長かった。
アイスティーを飲みながら、ひたすら待ち。

呼ばれたのが、夕方17時半。しかも、アナウンスで、診察室に呼ばれたのではなく、ドットーレ(医者)が、待合室まで呼びにきた。血液検査の結果、やはり、まだエモグロビンの数値が低いとのことで、輸血を要すると。
血液の準備などあるから、輸血するまで、2時間ほど待ってとのこと。主人、ドットーレに歯向かっていましたが、もちろん待つしかなく。
今夜は、ラザニアを食べたいとちょうど話していたところだったから、主人を病院に置き、私は、スーパーマーケットまで行き、食材を買い、自宅に戻り、ラザニアを作り。そして、主人から、輸血、診察などすべて終わったと、夜7時半に電話が来て、チワワのプーパと共に、車を飛ばし、病院まで迎えに。
輸血後、大分気分が良いらしく、体調もかなり良くなっている様子。
顔色も、数時間前とはまったく違い。
まだ、肺炎の方も数日前より良くなってはいるものの、まだ完治していないとのことで、再度、抗生物質の処方箋をもらい、エアソル(吸入器)を自宅で使うようにと。
あと、10日後に、また血液検査をすることと。

それにしても、午後から夜にかけて、相当時間がかかったけど、輸血できて、本人の体調もよくなり、気持ちも落ち着いたので、やはり行ってよかった。そして、本人を待たせてる間に、私が家に帰って、ラザニアを作る余裕があったのも、不思議な感覚と共に、幸せに感じた。今までは、本人をプロントソッコルソに置いて、私1人で帰るときは、いつも、即入院のパターンで、家に、下着や入院セットを急いでパッキングして、再度病院に戻っていたから。





2016年3月9日水曜日

今年のサンレモとマエストロ

今更だが。。

毎年2月に開催されるサンレモ音楽祭。
たくさんの国民が注目している音楽祭である。
私も、そのうちの1人。
毎年、話題性に富み、サンレモが開催されている間は、
友人達の間でも、前の晩のサンレモで、どの歌が良かっただの、この歌手が好きだの、
歌手や司会者達のドレスや髪型を批評し合う。
この時期に、美容院に行くとやはり、美容師との会話は、"昨夜のサンレモ、観た?"から
始まる。
サンレモのある夜は、テレビに釘付け。(RAI 1)

ゲストも毎年豪華。
今年は、歌手のLaura Pausini, Eros Ramazzotti, 女優のNicole Kidmanなど。
そして、ピアニスト、指揮者、作曲家である、マエストロEzio Bossoが登場した。

サンレモの観客も、そして自宅でテレビで観ている人々も、このEzio Bossoの魅力に
引き込まれていった。

イタリアでは、あまり知られていない音楽家だった、Ezio Bosso。
サンレモの舞台に、車椅子で登場したときは、誰もがまず思ったことは、
"この人、誰?"だったに違いない。
しかし、彼の発する言葉に、それぞれが引き込まれ、彼の純粋な感情、シンプルだけど、深い言葉、そして、フレンドリーな人柄に、感動した。
オーケストラのメンバーで、感動を隠しきれず、涙する人もいた。
次の日、各メディアでも大きく取り上げられ、インターネット上、Facebookなどソーシャルメディアでも、高く評価され、Ezio Bossoの美しい言葉と音楽に、そして人柄に感動したことを、わかち合った。演奏後、スタンディングオーベーション。その際、彼は言った。
"音楽とは人生と同じ。人生で、1人で生きて行けないのと同じで、音楽も、"みんな"で作り上げるものなんだ。"と。

もちろんすべてイタリア語だが、サンレモの様子を。司会者との会話は、イタリア語がわからなくても、彼自身の人柄が画面を通してでも伝わるような気がする。司会者とのやりとりのあとに、ピアノ演奏があるので、ぜひ。
http://www.rai.tv/dl/RaiTV/programmi/media/ContentItem-306e05f7-a102-42fb-bf8b-dfeca642a88c.html

彼は、イタリア、トリノ生まれ。
2011年にイタリア語でSLA、日本語でいう筋萎縮性側索硬化症と診察された。脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、難病の一つである。

彼は、自分の病気について話すことを好まない。2011年に、SLAにかかり、それ以来、すべてのことに時間がかかる、スローな人間になったと。日々、自分の身体に向き合い、理解する時間を必要をすると。また、ピアノの演奏法も変わった。筋肉の問題の影響で、指の力が十分にないため、自分のピアノの鍵盤をすべて、作り替え、キータッチを軽くした。でも、自分には、ピアノの鍵盤を撫でることができるから嬉しいと付け加えた。ネガティブのことをポジティブに変えようとする力があり、実際に変えてしまう強さを持つ、このマエストロに、魅力を感じる。

彼の音楽も、彼の言葉、人柄と同様。
繊細、力強さ、本物、純粋さを1つ1つの音、旋律から感じとれる。

彼の音楽、そして言葉に、私も励まされる。

サンレモ直後に書かれている記事を読んでみて、まず印象に残っていることは。

自分の病気について、病気と呼ばず、"事故"や"地震"と呼ぶ。
人それぞれの人生には、今までたどって来た様々な歴史(出来事)がある。
それは、良い事、悪い事ということで括るのではない。しかし、それぞれの出来事に、色がある。 それは、悲しみ、絶望、陽気であったりする。
僕が一番嫌で、避けたいのは、"つまらない"ことだ。
だから、この病気(地震)は、全く自分を飽きさせない、と。
そして、彼の地震については、恐ろしい経験であるが、素晴らしいこともないわけでないと述べた。
更に、未来について聞かれると、未来については考えないと。いつも、一日の終わりのことだけ考えている、未来について考えるのは、とても怖いと。

すべて同感である。いつも、自分の気持ちの中で思っていたことであり、彼のこの言葉で、私も確信が持て、一歩一歩、ゆっくりでも前に進むための勇気が持て、笑顔になれる。

彼自身は、ロンドン在住。彼のピアノは、トリノ在住とのこと。トリノのバローロ宮殿に、彼のピアノは住んでいるとのこと。そこで、年に2回、無料で彼のレッスンが受けられるそうだ。子供たちからプロの音楽家まで、様々な音楽家が集まるらしい。一度、ぜひ受けてみたい。

Ezio Bosso
http://www.eziobosso.com/it/

2016年3月8日火曜日

イチゴとクレーマ

この季節のドルチェは、イチゴが定番。
イタリアの他の家庭もきっと同じだと思うが。
数週間前、NYから友人夫妻が来たときにも、このイチゴをデザートに。
翌日、義父が、義弟夫妻のところにディナーに行った際も、デザートはイチゴとクレーマ
だったらしい。

クレーマとは、クリームのこと。大抵、マスカルポーネチーズのみで作るのが、一般。
ティラミスで作る際に作るマスカルポーネのクリームのレシピ。
我が家は、最近、マスカルポーネと生クリーム、1:1の量で、クレーマを作っている。
マスカルポーネだけでも、もちろん美味しいが、とにかく、マスカルポーネは、カロリーが高い!だから、マスカルポーネに生クリームを加えることで、とてもデリケートに、多少ライトな感じに仕上がる。以前、親戚が、我が家に食事に来た際に、手作りティラミスを持ってきてくれて、そのときのクリームが、マスカルポーネと生クリームを合わせてあり、とても美味しくて、それ以来、定番となっている。

イチゴのこのデザートも、評判が良いので、レシピという程でもないけど、どの国でも、イチゴさえあれば、簡単にできるデザートなので、載せておく。


1. イチゴを洗う。

2. イチゴを切る。切り方は好みで。私は、いつもスライス。

3. オレンジを絞る。(大体イチゴ500グラムでオレンジ2個分)

4. イチゴに絞り立てオレンジジュースを加え、砂糖をスプーン2杯加える。(砂糖もお好みで)

5. スプーンで適当にかきまぜ、冷蔵庫で冷やす。

6. 最低一晩冷やす。
上の写真は、昨夜に準備して今日のお昼のイチゴの様子。フレッシュオレンジジュースに浸かり、更に、イチゴからの汁がでて、既に美味しいが、夜の方がもっと美味しいと思う。

クリームのレシピ
1. 生クリームを泡立てる。

2. 角が立つぐらい泡立ったら、砂糖をスプーン2杯加える。(クリーム250CC。砂糖の量はお好みで。我が家はいつも甘さひかえめ)

3. マスカルポーネチーズを少しずつ加えながら、更に泡立て器で泡立てる。というかかきまぜる。

4. なめらかに、マスカルポーネと生クリームがなじんだら、できあがり。




化粧品の衝動買い

この悶々とする普段の日常については、こちらのブログ、“ピアノピアニーノ”  https://ameblo.jp/pianopianino/ に書いていますが。 週末、久々のミラノでの衝動買い。 化粧品! ミラノは週末によく行っていても、あまりゆっくりショッピン...