月曜に、半年振りの血液内科のドットーレとの診察。
主人は、2013年11月に、慢性リンパ性白血病(Leucemia linfatica cronica)と診断された。
そのとき、心不全を起こしかけて1週間入院したときにした血液検査で、たまたま発見された。このタイプの白血病は、アジア人に少ないらしく、欧米人に多いらしい。
急性と違い、ゆっくりと進行、または悪性として一生進行しない場合もあるらしい。
だから、定期的な検診、診察、そして、早期に治療するのが大事で、今まで、半年おきに検診をしてきた。
今までは、進行していず、問題がなかったから、半年おきの検診で済んだ。
でも、毎回毎回、心臓内科や腎臓内科などと違い、血液内科と眼科は、一番嫌な診察。
先日の血液検査の結果と共に、病院へ。
名前を呼ばれ、私たちの番になり、部屋に通された。何人も先生がいて、どの先生に当たるか、わからない。今回はドットレッサ(女性の先生)。
一言で言うと、今回、悪化していると告げられた。
特に、3月にウンブリアで具合が悪くなり、ヘモグロビンの数値が下がり、義父との一件で、急遽モンツァに戻ることになり、再度救急病院(血液内科、その他お世話になっている同サンジェラルド病院)に行き、その際に、輸血をして、その後は、体調が楽になったことを説明し、すべての書類を見せた。
今年の1月の血液検査ではヘモグロビンが、9.7と下がり始め、腎臓内科で、鉄のサプリを新たに処方され、3月5日、ウンブリアでは、ヘモグロビンが7.6まで下がり、その後モンツア、サンジェラルド救急病院で、8.4で、輸血。そして先週の血液検査で、9.8。14.0〜18.0が平均らしいが、主人の年齢、そして主人が持っているすべての病気を踏まえ、10以上ないといけないらしい。ドットレッサ曰く、なぜヘモグロビンが7.6まで下がったか、そして未だに、低いのかを検証しないといけないとのこと。主人が持つ白血病が悪さをして、影響している可能性もあるから、 検査をする必要があると。骨髄穿刺(せんし)(伊 ago aspirato / aspirato midollare)をするようにとの指示。これについて、主人が拒否。本人は、痛みが伴う検査と認識があるらしく、そして、先週、ようやく、彼の本業で、仕事がもしかしたら、任されるかもしれず、この微妙な時期に、検査なんてしていられないと。心臓疾患も持っているから、心筋梗塞を起こす可能性もあるから、即骨髄穿刺をするようにと説明されても、主人は激しく拒否し、私も説得をしたが、本人の意志は固く。困り果て、ドットレッサが、血液内科で一番上の医師に電話をしだした。その後、検査を拒否した旨を書いた紙に主人がサイン。そして、1週間後に、また病院に戻り、血液検査をして、状態を見て、その検査結果次第で、輸血をする手配をすることになった。その際、また、骨髄穿刺の話しがでることになると思うが、月曜は、本人も相当びっくりして、心の準備も全くできていなかったから、思いっきり拒否をしたけど、来週までには、骨髄穿刺を受ける覚悟を決めることになるのではと。
今まで、病院で辛く、苦しんでいる姿を見て来ているのと、それに本人の性格上、本人が嫌と言っているときに、無理矢理説得しても逆効果なのはわかっているから、今回はこれでいいと思っている。ドットレッサからは、今週はできるだけ、安静にしているようにと言われた。あまりストレスを感じないように、私たちの普通の生活をしていれば、主人の体調に問題がないのはわかってるから、あまり病気の話しはせずに、楽しく、穏やかに、いつもの日常を過ごしている。月曜は、病院の後、ホームドクターのところにも、別件で行き、そのときに、骨髄穿刺を拒否した旨が書かれている書類を見せたら、ドクターからも、当然のことだが、骨髄穿刺の検査をするようにと念を押され、渋々ながらも、覚悟を決めはじめているような気がした。
そして、今朝。主人が自分から、骨髄穿刺の検査について、"自分は絶対にやらない"と駄々をこねはじめたから、さりげなく、麻酔もするし、ネットで色々と読んだら、そんなに痛みはないみたいと言っても、また子供のように拒否。
"もしかしたら悪化していなくて、化学療法までいかないかもしれないし、もし悪化していても、早めに治療すればいいだけだから。それに、ようやく仕事が入るってときに、ずっと働きたくても仕事がなくて苦しかったのに、検査せずに、悪化してから入院して治療では遅すぎる。また仕事も失うだろうし、今度こそは命を失うことになりかねない。1度経験しているわけだから、もう同じことは繰り返したくない。私に意地悪をしたいなら、検査せずに、したいようにすれば!私は、早く以前のように仕事してもらいたいし、そして、色んなところに休暇に連れていってもらわないと困る!いずれ日本にも一緒に行きたいし、それにケニアにも一度は行きたい!"と言ったら、本人、黙りはじめ。
ぼそっと、"ケニアは一度一緒に行ったじゃない。"と。
"ザンジバルは行ったけど、私が言ってるのは、マリンディ!あなただって、マリンディにまた行きたいでしょ?"と言ったら、
"うん。。"と。
マリンディとは、ケニアの1都市で、イタリアの芸能人や有名人、リッチな人々に人気のリゾート地。主人は、ある時期、マリンディ〜イタリア間で仕事をしていたから、マリンディには毎月のように行っていた時期があり、彼にとって、第二のふるさとのような場所。
来週の月曜日は、またヘビーな1日になるだろうけど、それまで、普通の日常を穏やかに過ごすことにする。
ザンジバルで買った海や自然がきれいな写真集でも、リビングに置いておこうっと。
2016年4月13日水曜日
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