主人が、2014年2月に肺炎で倒れ、集中治療室に1ヶ月半、そして普通病棟で1ヶ月少し、そしてリハビリ専門の病院へ移り、1ヶ月。そして退院。その年に、国から、100%、そして一生ディザービレ(身体障害者)の認定を受けました。その通知には、働くことができない人とも書いてありました。つまり、普通に会社員としては、雇ってくれるところはありません。元々、コンメルチャリスタとしての専門職、そして、以前も、いわゆる実業家として成功してきていたので、会社で雇われて働くということは、元々考えにくいのですが。
2014年、モンツァの病院で、長期にわたる入院のため、筋力が落ち、普通病棟に移っても、普通に座っていることすらできず、寝たきり。スプーンを持って自分で食べることもできず、そして、もちろん、ペットボトルの蓋を開けることすらできませんでした。
なんとか杖をつきながら歩けるようになり、退院後、最初の1年は、本当に大変でした。まだまだ身体が弱く、すぐに体調が悪くなり。
体調が悪ければ、もちろん体力をつけるために、外にでて歩くこともできず。
家でほとんど寝ていることが多く。
それでも、少しずつ、少しずつ、ゆっくりですが、彼のペースで、生活をすることができるようになり、今では、毎日仕事にでかけるぐらいまで、回復しています。
回復。回復という言葉は大げさですが。
集中治療室にいる間、そしてその後普通病棟に移ってから、いつもいつも、医師から言われている言葉。
"以前の身体には戻らない。一般的な、普通の生活ができるようになるとは思わないでほしい。不可能に近いから"と。
いつも心の底にあり、いつ何が起きてもわからない。いつも一緒にいる私としては、不安、心配、緊張の毎日。私が代わりに病気になりたいぐらい。その方が楽と考えてしまうこともある。
冬は特に風邪を引きやすいので、本当に心配が絶えず。
今度の冬、もっと体力、抵抗力をつけるために、もう少し暖かくなったら、体力作りを彼のペースでやらないとと思っています。
身体障害者であること。その事実を受け入れながらも、どこかで密かに、未来に期待していた私。もっと回復して、もっともっと普通の生活ができるようになるのではと。普通の生活とは、もう少しアクティブに、そして休暇にも頻繁に行ったり。
2014年の入院時の悪夢を一緒に共にした、親戚、友人達は、私以上に、主人が身体障害者ということを忘れている。それは、まるで回復しているかのように見えるから。歩くのも普通に歩けるようになったから。呼吸も自分の力だけでできるようになったから。
だから、去年後半のように、入退院を繰り返すと、"また入院?!"と親戚たちや友人達から言われます。でも、数々抱える病気のことを考えると、仕方ないのです。今後も、入退院は、想定内と、いつも腹をくくっているしかないと、特に去年の入院のときに感じました。覚悟ができました。
思い通りに、健康を取り戻すことができず、もどかしい思いをしているのは、本人。
本人が一番大変なのはわかりますが、一緒にいるほうも、本当に大変です。
ストレスもたまります。
もちろん、比べられませんが、本人の大変さも相当でしょうが、違う角度からみて、いつも一緒にいる方も、本当に大変です。
私も、特に去年、すべてがうまく廻りはじめたかと思っていた。少しでも、ポジティブな要素を見つけると、遠い未来(とはいえ、私たちには、2−3ヶ月先とか)の計画を立てたり。期待をしてしまう。2014年、2015年が、絶望のときとすれば、去年を一言で表すと、"期待"だったのかもしれない。少し期待しだすと、止まらなくなる。"これもしたい!""ここにも行きたい!"と、欲がでてくる。
もちろん、希望、期待は、大事なこと。前を向いて歩いて行くには、現実ばかりを見つめていては、足踏み状態のみで、前に進むことはできません。
実は、年末、年始と、少し、体調を崩していた主人。そして、こんな相変わらずな状況に、不安、心配、ストレスを通り越し、イライラしていて、優しくできなかった私。
今まで以上に、色々と考えさせられました。
それと共に、再認識し、そして覚悟ができました。
というと、大げさかもしれませんが。
吹っ切れた、っていうのが、正しいのかも。
冷静さを失わずに、前を向いて、ゆっくり、私たちのペースで、毎日を穏やかに暮らしていければと思います。
書くこと、それは、薬、セラピーになります。頭と心がクリアになります。
クリスマスに、ロンドンの友人が、カナリア諸島のリゾート地に休暇へ。宿泊したホテル等で、嫌な思いをし、帰国後、旅行会社にクレームの手紙を書き、そして、ホテルについては、トリップアドバイザ−に、コメントとして、起こった事実を書きました。そして、書いたことが、とてもよいセラピーになった!と言っていました。
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