朝晩、涼しくなりました。
日中は、気持ちのよい日差しがあり、清々しい秋の陽気です。
日々、日常に追われ、義父と生活することで、年を取ること、そして、義父の依存症についてなど、考えさせられます。そして、私の母を思い出します。
依存症。
義父の依存。
まずは、アルコール。ワイン限定。
食事の際には、ワインがないとダメ。
以前は、毎食、ワイン2本は飲んでいたらしい。
ここ数年は、ワインをスパークリングウオーターで薄め、冷蔵庫で、キンキンに冷やし、毎食、ボトル一本。
そして、今回、私たちとの同居で、我々がネットで見つけた、ノンアルコールスプマンテ。(http://milanoamici.blogspot.it/2016/07/blog-post_12.html)
これを、毎食一本ずつ、ここ2ヶ月飲み続けています。
つまり、ここ2ヶ月、義父は本物のワイン、本物のアルコールを口にしていません。
先週一度だけ、アペリティーボで、スプマンテを一杯飲んだきり。
2ヶ月前、義父が、我が家に来た当時は、ワイン、そして、それなりの量の安定剤の服用で、頭もおかしく、声は弱々しく、私の名前も間違って呼んだり、足もふらついていて、見ていられない状態でしたが、このノンアルコールスプマンテのおかげで、元気になりました。とりあえず、このノンアルコールスプマンテで、満足な、義父。
でも、偽物でも、ワインがないと食事ができない義父。
そして、もう1つの依存は。
1人でいられないということ。
人に対する依存。共依存の1つかと思われます。
前回にも書きましたが、この2ヶ月、私と主人の自由な時間、プライベートの時間は、ありません。
それでも、義父の、1人でいられない依存症は、私の母に比べれば、まだまだかわいく。
私の母は、鬱の他に、共依存でもあります。それもかなり深刻です。本人が全く認識していないから、更に問題ですが。
それは、私が、20代後半の頃、始まりました。
私が子供の頃は、美しく、心優しく、そして聡明で、頭の良かった母。
学校で問題があると、すぐに、母に相談し、私の気持ちを一番にわかってくれて、いつも私の味方であった母。
それが、母の弟が交通事故で亡くなり、実家の年老いた両親の世話をする頃から、次第に、ゆっくりでないスピードで、母が狂い出しました。
娘たちがそれぞれ自分の道を行くことを不快に思う母。
娘たちの幸せを喜べない母。
具体的に言うと、私が仕事をすること、友達と会うことなど、すべての行動が気に入らず、朝、家を出る前に、感情的になられ、殴られたこと、何度あることか。
そのときの、痛みは、一生忘れません。
叩かれた痛みは耐えられます。そして、肉体的痛みは、時間が経てば治りますが、叩かれているときの、感情、虚しさ、やるせなさなども含め、心にできた傷は、一生残ります。
父に対しても同じです。
父は、母が狂うのが怖く、母に同調することでしか生きて行けず。
父も、次第に、母の共依存に巻き込まれ、感化され。
父に騙され、会いに行き、暴力を振るわれたこと、一生忘れません。
こうして、あの時代を思い出すこと、書く事には、相当のエネルギーが必要ですが、書きたい気分なので、書きます。
多分、友人も含め、読んでる方々には、理解不能かもしれませんが、ご了承ください。
私は、病んでいる父と母に、楽に、楽しく生きてもらいたく、試行錯誤で、色々な手を尽くしましたが、結局無意味に終わりました。疲れ果てました。私自身、彼らとの戦いに、身も心も疲れ果て、必死で、彼らから逃げました。
歪んだ愛情、本物でない愛情を無理強いされ、私が父と母を思う気持ちをないがしろにされ、途方に暮れ、本物の愛というものがわからなくなっていました。
そんなとき、上智大学のイグナチオ教会に、自然と足が向き、毎週、ガラルダ神父の聖書のクラスで癒され、教会の掲示板で目にした、愛のクラスを受講したこともありました。
そのクラスは、10名近くのクラスで、ほぼ周りの人々は常連の方ばかり。中年のご夫婦や独身女性など。当時、私が一番若かったかと思います。又、イグナチオで結婚式を控えた若いカップルもたまに受講していました。
私が初めて受講した日。
周りは、みんな友人同士なので、私が教室に入ると、少し不思議な空気を感じました。
そして、すぐに、ガラルダ神父が入られ、新メンバーの私の顔を見ると、優しいお声で、"自己紹介お願いします。君はどうしてこのクラスに来たの?"と。ガラルダ神父の暖かい口調、そして、優しい目を見た瞬間に、私、泣き崩れました。大の大人にも関わらず、大泣き。初対面、そして、他の人達の前で。
結局、そのときは、頭もほぼ真っ白で、自己紹介すらろくにできない状態でしたが、周りの方々の温かさに触れ、少しずつ、自分の問題を説明し、そのとき、ガラルダ神父だけでなく、特に、毎週いらしていた、中年のご夫婦には、お世話になり、今でも忘れません。
このイタリアの地で、毎週日曜日にガラルダ神父を思い出します。
毎週日曜、バチカンのローマ法王をテレビで生中継で放送されています。
今のパーパ フランチェスコ(ローマ法皇のことを、イタリア語で、パーパと呼びます)の優しい語り口調、そして、わかりやすく、シンプル、庶民的なところ、ガラルダ神父を思い出さずにはいられません。)
又、当時、ネットで色々と調べ、母の問題が、共依存ということがわかり、父と母に楽に楽しく生きてもらいたいがために、共依存、家族問題専門の、心理カウンセリングにも通いました。その際のカウンセラーの方にも助けられました。父と母のために通い出したカウンセリングが、結局は、私のためとなりました。父と母を変えることは何もできませんでしたが、私自身が間違っていない事、それまで精一杯父と母自身に誠実に対応したこと、そして、私自身は、自由であることを確信することができ、その後、前に進むための強さを、カウンセラーからもらいました。
母は、暴力だけでなく、精神的虐待で、私や妹の自信、心をズタズタにしてきました。
義父の依存は、暴力的なことは全くないので、まだ楽ですが、根本の問題は同じかと思います。
母も義父も、大きな孤独を抱えています。
人はそれぞれ孤独ですが、孤独とどう向き合うか。
生きることをどう楽しむかは、年を重ねるごとに、課題となります。
重たい事をたくさん書いてしまったので、気分を変え。
最近のベア。そして、後ろには、ベアに恋するマルティーノ。いつも、べったり。
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2016年9月20日火曜日
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