2016年4月26日火曜日

ミラノでスパ

昨日、ミラノのチェントロ、ポルタロマーナ近くにあるスパに、初めて行ってきました。
リラックスを求め。
ミラネーゼの間での評判もよいとのことで、そしてトリップアドバイザ−でコメントを読んでも、多数の人々の間では、とても評価が高く。少数の人々は、最低評価をしていて、差が激しいのが、少し気になりましたが。。

QC Terme Milano: http://www.termemilano.com


まず、場所は、ミラノの中心部にあるので、アクセスは便利。
屋内、屋外共に、数々のジャグジーバス、サウナがあります。屋外には、2つのジャグジーバスの他にミラノのシンボルの1つとも言える、トラムのサウナもあります。
昨日は、とてもお天気がよかったので、屋外のジャグジーバスに入った後は、サンベッドで、日光浴。
屋内には、地下に、いくつかのジャグジーバスの他に、フットバス、滝のように勢いよくお湯が流れ、肩や背中の、緊張した筋肉がほぐれる感じで、痛気持ちよく。お湯の温度は、36度と、心地よい温度。
そして、サウナも50度〜90度と、様々なタイプがあり、体調、体質に合わせて選べるのは、とても魅力的。

私たちは、1日ゆったりと楽しめるタイプを選び、1人50ユーロ。朝食のビュッフェ、そして軽いランチビュッフェがついているタイプ。予約時に、入場時間が指定され、8時半に来るようにと。予約直後に確認メールが。メールには、受付のために、入場時間の30分前に来て下さいとの指示。

なので、私たち、8時をめざし、8時15分に着きました。専用の駐車場があるのかと思いきや、間違って職員専用の入り口から入ってしまい、ちょうど職員(あとでわかったけど、レセプショニストの1人)の若い女性がいたので、どこに駐車すべきか聞いてみると、超ぶっきらぼうに、専用の駐車場はないと。なので、Uターンして、50メートルほど離れたところにあるマクドナルド前に駐車。
そして、徒歩で、入り口らしきところに近づくと、門の前に、7-8名が。
門、まだ閉まっていました。。
8時半のチケットで、そして、30分早めにきて受付をするようにとの指示のはずが。
私たちのような人々、7-8名と共に、門が開くのを待ち。
ここまでは、この国に住んでいれば、よくあることなので、別にイライラも不快に感じることもなく。
門が開き、受付。
とにかく、受付の職員たちの感じの悪さ。
施設について、雑な説明をされ、意味わからず。
そして、バスローブ、バスタオル、ビーチサンダルのレンタルをし(レンタル代も50ユーロに含まれている)、ロッカーへ。水着に着替え、ロッカーに荷物をしまい、ロッカーの閉め方がわからず。周りの客も、リピーターというより、初めて来た人たちばかりで、お互いで、ロッカーの閉め方を助け合いながら。
そして、まずは、ビュッフェ会場へ。
全体的にも、建物、設計、インテリアはとてもセンスがよく素敵。
ビュッフェ会場も、シンプル、そして洗練されています。
ミニクロワッサン、パン、バター、パルミジャーノ、ビスコッティ、フルーツ(リンゴ、バナナ、梨)。飲み物は、紅茶、リンゴジュース、オレンジジュース。その他にヨーグルト。ミニクロワッサンは美味しかった。コーヒーが飲みたかったけど、コーヒーはありません。。イタリア。。コーヒーの国なのに。。ヘルシー、ビオ、そんな今時のコンセプトだからなのか。。でも、コーヒー、別に身体に悪いわけではないと思うし、オーガニックのコーヒーだっていくらでもあるはず。なんなら、カフェインが入っていないコーヒーをおけばいいのに。。
しかも、お皿がない。紙ナプキンがあるのみ。

そして、ライトランチビュッフェ。
もちろん、レストランやホテルのビュッフェではなく、悪魔でもスパのビュッフェ。別に、美味しいパスタやリゾット、アンティパストなどを想像してはいなかったけど。
あまりにも酷すぎる。
それは、2種類のグリッシーニに、生野菜。セロリ、にんじん、ミニトマト、そしてフィノッキオ。しかも、オリーブオイルやサルサ(ドレッシング)、塩さえない。
まるで、牛か馬の扱い。

フィンガーフードのような、ちょっとしたヘルシーなおつまみなど、少し手が込んでいるものをおけばよいのに。何度も言うけど、建物やインテリアは素敵なのに、職員のサービスがなければ、生野菜が置いてあるだけで、まったく暖かさが感じられず。
朝食の時点で、既に、主人の怒りは込み上げ。まずは、皿がないのに怒りはじめ、食べながら、近くの客に聞こえるように、文句を言い出し。

職員は、レセプションにいるのみで、ビュッフェのある部屋には1人もいず、もちろんサービスはゼロ。そして、それぞれのスパさえ見廻る人もいなく、安全管理もゼロ。

リピーターで来ている人はいない様子。ほぼ全員が、初めて来た人たちばかりなのに、納得。



せっかく、センスがよく、高級感が漂う感じなのに、残念な点が多すぎ。
ライトランチビュッフェでセロリを食べながら、不快に感じ、お昼過ぎには、スパを出て、結局、車を停めた前にあるマクドナルドで、チーズバーガーを食べ。笑

1つだけ良い点は、この携帯電話社会で、携帯電話を持参する人が1人もいない空間。別に携帯持参してはいけないと言うことは言われてないけど、バスローブにポケットもないし、自然に、ロッカーの中にしまい。スマートフォンを使う人がいない、たまに、仕事やプライベートから切り離し、解放される空間。この空間は、とても心地がよかったです。

この手のスパは、モンツァの近くにも一件あり、"以前"は、高級スパだったみたいだけど、ネットで口コミのコメントを読んでると、このミラノのスパと同じパターンのよう。

スパ自体、ジャグジーバスやその他のスパ、そしてサウナは楽しめたけど、私たちは、もう2度といかないと、不快感を感じながら、スパを後にしました。

ミラノで時間があり、何もすることがない!仕事やプライベートに疲れきった身体を癒したい!という人にはよいのかも。

帰宅後、納得がいかず、もう少し高くても、サービスがよく、心地よい時間を楽しめる場所をリサーチ。1つ、ホテルで、ベルガモの近くで、良さそうなところを見つけたので、次回、行ったときに、またレポートします。


2016年4月23日土曜日

アルバニアに出稼ぎ

昨夜、テレビのニュースで。

海外に移行されているコールセンターについて。
日本でも、コールセンターが中国に移行されているように、イタリアでもコールセンターが、海外、ルーマニアやアルバニアへ移されています。
もちろん、企業としては、コスト削減のため。
ここまでは、日本と同じと思いながら、ニュースを聞いていましたが。

ニュースでやっていたのは、アルバニアのケース。
まずは、イタリア語を勉強して、コールセンターで働くアルバニア人が、イタリア語で流暢にインタビューに答えていて、まるで、日本語をしゃべるコールセンターの中国人のような感じ。

しかし、ここからが違います。

イタリアの若者たちが、アルバニアのコールセンターで働くケースも。
もしかしたら、コールセンターに限ったことではないのかもしれないけど。
イタリアのカラブリアからアルバニアに職を求め、コールセンターで働く若者がインタビューで、"イタリアに未来が感じられないから、アルバニアに来て、働いていて、今は満足しています。"と。

"日本に未来が感じられないから"と、職を求めて、中国やアジア諸国、海外に出る人を想像することは、難しい。

今まで、そして今でも、アルバニアやルーマニア、東欧から、出稼ぎで、イタリアに来る人々が多いけど、イタリアからアルバニアに出稼ぎをするパターンもあるのは、改めて、イタリアの経済について、そして就職難について、思い知らされます。

そういえば。

義父のポーランド人の彼女、彼女もバダンテ(介護)の仕事のために、ポーランドに旦那と息子を残し、イタリア、義父の元に出稼ぎにきていたけど、ここ数年続くイタリアの不景気、物価の高騰、以前のイタリアに比べて、住みにくくなってきて、ポーランドの方がよっぽどいい!と、数年前にぼやいていたのも思い出します。

そして、去年知り合って以来の友人、イタリア バジリカータ州のマテーラに住む、21歳のジュゼッペ。

彼は、Elettrocista (エレットロチスタ、電気技師、エンジニア)としての仕事を探しています。とても礼儀正しく、繊細、そして頭が良く。エンジニアとしても優秀で、うちに来たときに、ずっと壊れていた、食器洗い器を簡単に直してしまいました。ちなみに、数年前に、メーカーに問い合わせ、一度エンジニアが家に来ましたが、もう寿命で、買い替えるしかないと言われて、あきらめ、放ったらかしにしていた食器洗い器。見事に生まれ変わり、毎日活躍しています。

彼、去年、ある大手電機企業の面接に行き、もちろん優秀だから、採用。
でも条件付き採用。
それは、誰かが、社内で辞めない限り、本採用にならないということ。。"空きがでたら連絡します"と。彼としては、もちろん待っていられないので、新たに探すことに。

次に思い立ったのが、ガールフレンドが働く、イタリア軍隊で、エンジニアとして働くこと。イタリアの徴兵制度が廃止されたのは2005年ですが、このイタリアの就職難、軍隊で働くことを志願する若者、少なくないです。

ちょうど、今年2月、私たちがウンブリアで生活しているときに、ジュゼッペが、最終選考のために、同じウンブリアのフォリーニョに来ていて、最終選考が行われる施設に送りに行ったところ、100人以上の若者がいました。最終的に選抜されるのは、10人程度。3日にわたり、選考があり、1日目選抜されなければ、その場で退場。つまり、毎日選考が行われ、その場で切られていくシステム。ジュゼッペは、最終日まで残り、めでたく、本採用となりました。そして、4月から、マルケ州の軍隊施設で働き始め。

入隊式が、今月末にあるとのことだったから、見に行くことを楽しみにしていたら。。

10日ほど前に、主人がwhatsappでメッセージを送ると。"色々と問題があって、この仕事、続けられないかもしれない"と。その後、4日後には既に辞めていて、実家のマテーラに戻っていました。メッセージを送ると、"自分がやりたいことと違った。自分が何をすべきか、どうしたらよいのかもわからなくなってきた"と混乱している返事が返ってきました。主人は、"今時の若者と違い、落ち着いていて、大人びていて、頭がよくて、優秀。しかも繊細だから、上から相当いじめられたんだろう"と。
軍隊という特殊な環境で働くことのむずかしさを目の当たりにしたジュゼッペ。

イタリアの若者の就職難。日本では信じがたいほどの就職難。日本にいるとなかなか見えないイタリアの就職難。才能、夢があり、将来に希望を描くイタリアの若者たち、様々ですが、未来に向かい、それぞれが持つ創造性で、前に進もうと、もがいています。




2016年4月21日木曜日

いちごのグラニータ - Granita Siciliana di fragole -


作っちゃいました。

コーヒーのグラニータ(http://milanoamici.blogspot.it/2016/04/blog-post_14.html)に続き、いちごのグラニータ!

とっても美味しいです。

ただ、先週末に作ったときは、お天気が悪く、少し涼しいぐらいだったので、グラニータ食べたあとは、ちょっと寒かったけど。

レシピ

イチゴ 500g
水   300g
砂糖     スプーン2杯〜3杯
レモン汁 少々
生クリーム

1. イチゴを洗い、半分に切る。
2. 水に砂糖を入れ沸かし、シロップをつくる。
3. イチゴをアルミ製の入れ物にいれ、冷ましたシロップ、レモン汁を加える
4. ハンドミキサーでなめらかにする。
5. 冷凍庫へ。
6. 最初は数時間放っておいて、少し凍りだしたら、再度ハンドミキサーでなめらかにする。
7. 1時間おきぐらいに、再度冷凍庫からだし、ハンドミキサーでなめらかにする。
8. グラニータになるまで、繰り返し、できあがり。

少し自己流にアレンジしているけど、参考にしたレシピ: http://spelucchino.blogspot.it/2010/06/granita-siciliana-alla-fragola.html

ミントウオーター - Acqua menta -

数日前、テレビのニュースで、ドイツで、ドイツだけで使用可能な5ユーロの硬貨が発行されるとのこと。。本当なんでしょうか。。
ユーロなのに、ドイツのみで可能って。。。意味がわかりません。

Buon lavoro "ブオン ラボーロ"とは、お仕事頑張ってね!という意味。
使用頻度は多いです。上司、同僚、家族、友人の間で隔たりなく使われます。
英語にはない、このフレーズ。イタリア語の中で、好きな言葉。

今朝は、久々に、"Buon lavoro!"と見送り、"普通"の生活が、少しずつ戻りそうな予感。

"普通"。

普通の生活ができているときは、何も感じなかったし、あるときは、普通の生活が、退屈に感じることもあったけど、ここ数年、というか、イタリアに来てから、普通にはあり得ないことが、次から次へと起こり。"普通"の生活に憧れてきた、ここ数年。

今週に入り、昨日まで、病院でのアポ、その他で、ストレスの多い日々でしたが、なんとか、切り抜け。

今日も、お天気がよいです。

暖かくなると、テーブルに登場するのが、Acqua menta (アックアメンタ)。ミントウオーターです。



このミントシロップをお水で薄めるだけ。
ミントシロップ、いくつかのブランドがありますが、このシロップは、お砂糖が入っていないタイプ。ちなみに、バールでも飲めます。確か、フランスにもあったような。以前、夏にパリに行ったときに、カフェで、この緑色の飲み物を飲んでる人を見たのを思い出します。







2016年4月17日日曜日

ヨーグルトで作る簡単パウンドケーキ - Torta soffice allo Yogurt -


イタリアの朝食は、コーヒー、カプチーノの他に、ビスコッティやブリオッシュ、甘いものを食べるだけなので、準備も簡単。

朝食、そしておやつにも最適、素朴なパウンドケーキを作りました。

バターが入っていないので、軽く仕上がります。
砂糖は、ブラウンシュガーを使っています。

そして、ヨーグルトが入っている容器(125g)を代わりに使って、計りなしでも作れるので、楽。レシピには、gと両方書いておきます。

材料

無糖ヨーグルト 1カップ(125g)
植物油      1カップ(125g)
砂糖      2カップ(250g)
小麦粉     3カップ(375g)
ベーキングパウダー 1袋(16g)
卵        3個

レシピ

1. ボールに砂糖と卵を入れ、白く、クリーム状になるまで泡立てる。
  ヨーグルトを加え、やさしく混ぜる。
  更に、植物油を加え、下から上に、すくうように、混ぜ合わせる
2.  次に、小麦粉とベーキングパウダーも加え、生地がなめらかになるまで混ぜる。
3.  バターと小麦粉をつけた24センチの型に、生地を流し、前もって180度に温めておいたオーブンに入れ、30〜35分。

参考にしたレシピ http://cucina.robadadonne.it/ricetta/torta-allo-yogurt/


2016年4月14日木曜日

おうちでグラニータシチリアーナ

大分暖かくなってきました。

庭のジャスミンの花のつぼみが少しずつふくらみ始め、早く咲いて、庭中がジャスミンの香りでいっぱいになるのを心待ちに。

シチリアでは、既に30度を越しているとのこと。

昨日、コーヒーのグラニータを作ってみたところ、とっても美味しくできて、これから、夏にかけてのデザートにぴったり。ゲストが家に来たときにも喜ばれるメニューだと思います。



シチリア風コーヒーのグラニータ

材料
水 300CC
コーヒー 300CC
ブラウンシュガー 70−80g

生クリーム

レシピ
1. 水を小鍋にいれて、沸騰させ、ブラウンシュガーを入れ、溶かし、シロップを作る。

2. コーヒーを作る

3. "1"と"2"を冷ましたら、混ぜ、アルミ製の入れ物に入れる。

4. 冷凍庫に入れ、数時間、30分ごとに、スプーンでかき混ぜて、グラニータになれば、できあがり。

材料も作り方もとても簡単。ただ30分ごとに、かきまぜるのが面倒だけど。
アルミ製の入れ物は、できれば、平べったい方が、すぐに凍り、時間も短縮されるけど、うちにあったのが、深めのものしかなく、朝11時半に冷凍庫に入れ始め、最初の数時間は、まだまだ液体状で、午後3時半過ぎぐらいからようやく凍り始めてきた。夕食のデザートにちょうど間に合うぐらい、時間がかかってしまったが、すべて、入れ物の大きさ、深さ、コーヒーの量次第。

できあがる前に、生クリームをミキサーでかき混ぜ、食べる20分前に約10分、生クリームも冷凍庫に入れ、残りの10分は、冷凍庫から出しておく。
生クリームも、今回は砂糖をスプーン2杯入れたけど、コーヒーに砂糖が入っているから、生クリームは、砂糖なしでもよいかも。

参考にしたレシピ: http://www.dissapore.com/grande-notizia/la-ricetta-perfetta-granita-al-caffe/コーヒーの量を多めにし、砂糖を少なめにして、あとはバニラがなかったから、バニラなしと、参考にしたレシピから、更にアレンジしましたが、十分に美味しいグラニータになりました。






2016年4月13日水曜日

東京、そしてマリンディに向けて

月曜に、半年振りの血液内科のドットーレとの診察。

主人は、2013年11月に、慢性リンパ性白血病(Leucemia linfatica cronica)と診断された。
そのとき、心不全を起こしかけて1週間入院したときにした血液検査で、たまたま発見された。このタイプの白血病は、アジア人に少ないらしく、欧米人に多いらしい。
急性と違い、ゆっくりと進行、または悪性として一生進行しない場合もあるらしい。
だから、定期的な検診、診察、そして、早期に治療するのが大事で、今まで、半年おきに検診をしてきた。
今までは、進行していず、問題がなかったから、半年おきの検診で済んだ。

でも、毎回毎回、心臓内科や腎臓内科などと違い、血液内科と眼科は、一番嫌な診察。

先日の血液検査の結果と共に、病院へ。

名前を呼ばれ、私たちの番になり、部屋に通された。何人も先生がいて、どの先生に当たるか、わからない。今回はドットレッサ(女性の先生)。

一言で言うと、今回、悪化していると告げられた。
特に、3月にウンブリアで具合が悪くなり、ヘモグロビンの数値が下がり、義父との一件で、急遽モンツァに戻ることになり、再度救急病院(血液内科、その他お世話になっている同サンジェラルド病院)に行き、その際に、輸血をして、その後は、体調が楽になったことを説明し、すべての書類を見せた。

今年の1月の血液検査ではヘモグロビンが、9.7と下がり始め、腎臓内科で、鉄のサプリを新たに処方され、3月5日、ウンブリアでは、ヘモグロビンが7.6まで下がり、その後モンツア、サンジェラルド救急病院で、8.4で、輸血。そして先週の血液検査で、9.8。14.0〜18.0が平均らしいが、主人の年齢、そして主人が持っているすべての病気を踏まえ、10以上ないといけないらしい。ドットレッサ曰く、なぜヘモグロビンが7.6まで下がったか、そして未だに、低いのかを検証しないといけないとのこと。主人が持つ白血病が悪さをして、影響している可能性もあるから、 検査をする必要があると。骨髄穿刺(せんし)(伊 ago aspirato / aspirato midollare)をするようにとの指示。これについて、主人が拒否。本人は、痛みが伴う検査と認識があるらしく、そして、先週、ようやく、彼の本業で、仕事がもしかしたら、任されるかもしれず、この微妙な時期に、検査なんてしていられないと。心臓疾患も持っているから、心筋梗塞を起こす可能性もあるから、即骨髄穿刺をするようにと説明されても、主人は激しく拒否し、私も説得をしたが、本人の意志は固く。困り果て、ドットレッサが、血液内科で一番上の医師に電話をしだした。その後、検査を拒否した旨を書いた紙に主人がサイン。そして、1週間後に、また病院に戻り、血液検査をして、状態を見て、その検査結果次第で、輸血をする手配をすることになった。その際、また、骨髄穿刺の話しがでることになると思うが、月曜は、本人も相当びっくりして、心の準備も全くできていなかったから、思いっきり拒否をしたけど、来週までには、骨髄穿刺を受ける覚悟を決めることになるのではと。

今まで、病院で辛く、苦しんでいる姿を見て来ているのと、それに本人の性格上、本人が嫌と言っているときに、無理矢理説得しても逆効果なのはわかっているから、今回はこれでいいと思っている。ドットレッサからは、今週はできるだけ、安静にしているようにと言われた。あまりストレスを感じないように、私たちの普通の生活をしていれば、主人の体調に問題がないのはわかってるから、あまり病気の話しはせずに、楽しく、穏やかに、いつもの日常を過ごしている。月曜は、病院の後、ホームドクターのところにも、別件で行き、そのときに、骨髄穿刺を拒否した旨が書かれている書類を見せたら、ドクターからも、当然のことだが、骨髄穿刺の検査をするようにと念を押され、渋々ながらも、覚悟を決めはじめているような気がした。

そして、今朝。主人が自分から、骨髄穿刺の検査について、"自分は絶対にやらない"と駄々をこねはじめたから、さりげなく、麻酔もするし、ネットで色々と読んだら、そんなに痛みはないみたいと言っても、また子供のように拒否。

"もしかしたら悪化していなくて、化学療法までいかないかもしれないし、もし悪化していても、早めに治療すればいいだけだから。それに、ようやく仕事が入るってときに、ずっと働きたくても仕事がなくて苦しかったのに、検査せずに、悪化してから入院して治療では遅すぎる。また仕事も失うだろうし、今度こそは命を失うことになりかねない。1度経験しているわけだから、もう同じことは繰り返したくない。私に意地悪をしたいなら、検査せずに、したいようにすれば!私は、早く以前のように仕事してもらいたいし、そして、色んなところに休暇に連れていってもらわないと困る!いずれ日本にも一緒に行きたいし、それにケニアにも一度は行きたい!"と言ったら、本人、黙りはじめ。

ぼそっと、"ケニアは一度一緒に行ったじゃない。"と。

"ザンジバルは行ったけど、私が言ってるのは、マリンディ!あなただって、マリンディにまた行きたいでしょ?"と言ったら、

"うん。。"と。

マリンディとは、ケニアの1都市で、イタリアの芸能人や有名人、リッチな人々に人気のリゾート地。主人は、ある時期、マリンディ〜イタリア間で仕事をしていたから、マリンディには毎月のように行っていた時期があり、彼にとって、第二のふるさとのような場所。

来週の月曜日は、またヘビーな1日になるだろうけど、それまで、普通の日常を穏やかに過ごすことにする。

ザンジバルで買った海や自然がきれいな写真集でも、リビングに置いておこうっと。







2016年4月10日日曜日

ミラノでシチリア気分

昨日、主人が、iPhoneでFacebookを見ていて、"Renzi(イタリア現首相)にメッセージを送るにはどうするんだ"と。

"えーっと、Matteo Renziのページに入って、そこから送れるんでは"と答えながら、Facebookを見ると、掲載されてある各記事には、コメントとして送れるみたいで、そう説明すると、"そうじゃなく、直接送りたい!"とのこと。

私もよくわかってないけど、"それは無理なはず。なんて書きたいの?"というと、

"ヴァxxxxxxxxxxx!(英語でいうF*** y**のような言葉)"と送ってやりたいんだと。(笑)

この手のイタリア語の汚い単語の量の多いし、英語よりずっと多い。そして、日常でもふつーに、友人や家族の間で、たくさん使われます。最初、ほんとびっくりしたけど。

レンツィ首相、以前はフィレンツェ市長として、業績上げ、この方が、首相になって、イタリアも良い方向に変わるのではと思いきや。言うことばかり、大きい割には、何も実現していないから、嘘つき、ピノキオと呼ばれてます。

去年かな?NHKのようなRAIの視聴料を国民に支払いを義務づけるために、各電気料金の中に、この視聴料も含めることにしたときは、さすが(皮肉)と思ったけど。電気料金は、誰もが嫌でも払わざる負えないものだから、そこに視聴料も入れてしまえば、私たちは払わざる負えないし。

今日は初夏のように気持ちのよい天気。

ランチの後、ミラノのシチリアンバールに、この季節初めて行きました。
シチリアのカンノーリやその他の甘いもの、そしてグラニータが楽しめます。
私は、イチジクのグラニータ。もちろん、クリームつき。(3ユーロ)


ミラノには、他にもシチリアのお菓子が売っているお店がたくさんありますが、ここは格別。
シチリア、本物の味。


今日は、持ち帰りで、甘いものを。


ちなみに、アランチーニ(お米の中にモッツアレッラやラグーが入っていた揚げ物)も
とても美味しいです。

Eoliana
Via Ortica, 1
Milano
https://it-it.facebook.com/PasticceriaEolianaMilano

かぼちゃの花のフリット - Fritti di fiori di zucca ripieni

ミラノの友人のバルバラが、子どもたちが大きくなったので、何かビジネスがやりたいと。お料理が大好きの彼女、今流行りの、"Street Food"がやりたいそうです。
そう、あのフードトラックを購入するつもりでいるらしく、手頃なのを探してます。
飲食関係のビジネスをするのに必要な資格、Recを取得するためにコースに通っていて、
準備を着々と進めているよう。そして、フードトラック、私たちの友人で、"唯一"まじめで好青年のルーマニア人、クリスチャンが、フードトラックを持っていて、前から売りたがっていたので、先日、バルバラにクリスチャンを紹介。近いうち、2−3日、トラックを借りて、トライアルをやる予定。
クリスチャン、副業として、このトラックで、ミラノ市内で、週に何日かお店を出していたのが、あるとき、マフィアから脅されたり、嫌がらせをされ、怖くなり、諦めることに。

この、フードトラックみたいなのでのサービス、飲食以外にも、最近は、ネイルサロンというか、ネイルトラックみたいなのも、ミラノ中心に出没してます。

毎月の店舗の賃料がかからないとはいえ、初期費用としてトラックを購入しないといけないわけだし、どちらも、良い点もあれば悪い点もあるような。

ストリートフードの話題、詳しくはまた次回にするとして。

さて、かぼちゃの花が美味しい季節。ストリートフードとしても売れそうな、かぼちゃの花のフリットを作りました。



お花の中に、モッツアレラとアンチョビを入れ、小麦粉に冷たい炭酸水を入れて衣をつけ、揚げるだけ。

口の中で、モッツアレラが溶けて、アンチョビの塩っけが混ざり、とても美味しい一品です。

前菜、アンティパストとしてでも、セコンドとしても使えます。





2016年4月9日土曜日

新しいアイロン!

アイロンを新調しました!



それも、エッセルンガ(北イタリア中心に拡がるチェーンスーパーマーケットで、質がよく物も豊富で、お気に入りのスーパー)の、カードのポイントで、無料で。このポイントだけは、たくさん貯まっていて、今月中旬に、期限が切れるらしいので。

過去数年使っていたアイロンが、去年暮れに壊れ。家庭の経済状況が悪い中、アイロンは、日本にいたとき以上に、必要なので、必要経費として、購入するしかなく。アイロンは、大きくわけると、2つのタイプがあります。日本でよく売っているタイプの他に、ごっつい台(水を入れて、スチームを作る)もついているタイプ。

こんな感じ。



で、以前まで持っていたのは、このごっつい、プロフェッショナルなタイプ。ワイシャツなんかも、プロ並に、きれいに仕上がります。以前(も)持っていたのは、ドイツのメーカー、Rowenta。近くのメディアワールド(電化製品のチェーン店)に行くと、このプロフェッショナルのタイプで、そしてこのRowentaのメーカーのは、なんと200ユーロ以上!8年以上前に、主人が購入したときは、もっと高かったはず。当時は、経済的にまったく不自由がなかったから、どんなに高くても、買えたけど。。
たかが、アイロンごときに、お金をかけていられる余裕なんかない。
でも、アイロンは、必要不可欠。
以前、お手伝いさんがいた頃は、アイロンかけももちろん、お手伝いさんの仕事。
ワイシャツはもちろん、パンツやシャツの下着から、靴下、タオルと、なんでもアイロンがかかっていました。ちなみに、タイツやストッキングも。
最初はびっくりしたけど、一度、すべてに、ピシッと、アイロンがかかっていると、洋服箪笥に入れたときも、きれいで、気持ちがよく。今となっては、お手伝いさんは雇う余裕がないから、アイロンかけも私がしていますが、下着にアイロンがかかっていないと気持ち悪くて、結局、全部かけてます。さすがに、タイツやストッキングはかけないけど。
最初の頃は、中々上手にかけられなかったワイシャツも、今となっては、上達。
と、イタリア生活最初の2年は、全く家事をせずに来た私でも、今では、なんとか主婦しています。(たまに、以前来ていたお手伝いさんに電話して、掃除の仕方やら、細かいことを聞いたり、大掃除のときには、ヘルプで来てもらうけど)

そして、去年末に、急遽買った、アイロン。名の知れないメーカーで、一応プロフェッショナルタイプだったけど(主人と店の人から、アイロンはプロフェッショナルタイプでないとダメと、説得され。)、40ユーロと格安だったから、購入。
これが、まったく使えず。シワがほとんど伸びず。アイロンがけが趣味と化していたのが、ほんと、嫌な仕事の1つとなっていました。

昨日、調達したアイロンは、プロフェッショナルのタイプでないけど、前もって、Amazonで調べて、コメントチェックしたら、悪くなさそうだったので、これに決まり。義父の家で生活していたとき、義父の家にあったのは、日本のアイロンのような、普通のタイプで、一見、使えなそうだったけど、ブランドは、Rowenta。使ってみると、我が家のより、ずっと有能で、アイロンがけがまた楽しく感じたので、今回、普通のタイプに変えることに決断。

アイロンを調達して、嬉しくなる自分。すっかり、イタリアで主婦している感じです。


生ハムは冷凍保存

昨日に引き続き、今朝は主人が、仕事のアポイントのため、スーツを来て出かけた!

給料が支払われない職場を辞めたのが、去年の11月。それ以来、いっつも一緒。。
もちろん、一緒にいるのはよいけど。。
でも、きつい。。
主人は、私といっつも一緒にいたいらしいけど。
本人には言えないが、私は、性質上、自分1人の時間がないと生きられないタイプ。。
なので、今朝のように、出かけてくれると、嬉しい。
2年前、入院2日目に、急遽集中治療室に移され、呼吸ができず、口から管をいれられ、最初の数日は、主人がいないこの家に1人でいること、とても不安で、寂しくて、義弟に電話して、泣きわめいて、取り乱したこともあったけど、その後は、自分を取り戻し。たくさんの人から、家に1人でいること、怖くないかとか、夜は大丈夫?とか、心配してくれたけど、全く怖くなく、驚かれた。我が家も泥棒に入られたことが、過去2回あるし、車のガラスを壊され、ナビやステレオを盗まれたこともある。でも、大型犬、フレンチマスティフのオフェーリアから、ピンチャーのスカール、そしてチワワのプーパと一緒にいれば、安全。うちにあるセコムのようなセキュリティーシステムより信頼大。
だって、万が一、泥棒に入られ、セキュリティーのアラームが鳴ったとしても、すぐに警察が来るわけではないから、即時に守ってくれる犬とは違う。
ちなみに、亡くなったドーベルマンは、泥棒を齧り、病院送りにしてるし。

ウンブリアからミラノに戻ってきて、一ヶ月が経ち。
あまりにも非現実だったから、そう思うのか、ウンブリアにいたのが、遠い昔のよう。
つまり、ダイエットを再開して、一ヶ月。最初はゆるめのダイエットを、更に一週間前に、厳密ダイエットメニューでの食生活。一週間で、1.5キロ痩せ、順調。
昨夜は、ちょっとダイエットから外れ、前菜に、ミニピアディーナ。
私が、ときどき、無性に食べたくなる、ピアディーナ。
以前は、生地も自分で作っていたけど、最近は、市販でも美味しいので、今回は市販のピアディーナで、チーズのストラッチャテッラと生ハムをはさみ。



生ハムは、1ヶ月半ほど前に、義父を連れて1週間ミラノにいたとき、義父のために買った生ハム。パルマ産の生ハム、たくさん買ったのに、口に合わなかったからか、それとも、他のモルタデッラが、ウンブリアより美味しいからか、モルタデッラばかり食べていて、生ハムはほとんど食べず。で、その残った大量の生ハムを冷凍保存。冷凍しても、あとで自然解凍すれば美味しく食べれます。



イタリアで運転デビュー

昨夜は嵐。

うちのジンクスとして、洗車をした直後は、雨が降るらしい。
ここ3年お世話になっている、我が家の車、チンクエチェント。色は特注で、マットの黒。この3年、苦楽を共にした私のチンクエチェント。今となっては、愛着を感じてます。

運転デビューしたのは、最近ではないけど。。

究極の方向音痴な私。。家の中でも迷うぐらい。私の頭の、GPS装置が壊れているというより、元々GPS装置が存在しないので、もちろん道を覚えるという学習能力すらなく、改善しようがない。。。運転自体は、車がオートマであれば、大好き!主人や周囲のイタリア人から言わせると、運転も上手らしい。でもでも、方向音痴だから、車に乗って、自分が到着したいところに到着しない可能性がほとんど。別に強がっているわけでもなんでもなく、毎回、人に説明するのが面倒だけど、究極方向音痴=自分がどこに到着しようとしているのかわからない。=自分自身が怖い=運転が怖い。どれだけ方向音痴なのか理解されにくいから、もう面倒だから、運転自体が怖いってことにしてます。

免許は、日本で大学のときに取得。日本では、身分証明書としてのみ使い、つまり、ペーパードライバー。都内に住んでいれば、電車やバスの方が便利だから、一生運転することはないだろうと、自分の将来設計の中に、運転は、省かれていたが。。

ここは、イタリア。しかも、ミラノチェントロなら、メトロやバスがあるけど、私が住んでいるのは、ど田舎。近くのバス停まで行くにも、車が必要。スーパーに買い物に行くにも、近所のファルマチア(薬局)に行くにも、車。
まだ、主人が元気だった頃は、運転手代わりに使えていたけど、入院して以来、そうも行かず。まずは、具合の悪い主人を病院に連れて行くことから始まり、買い物やら、ASL (保険事務所)やら、CAF (社会保険事務所)やら、当時、毎週末必ず食事に誘われ、うちよりど田舎に住み、たくさんのカーブのある山道を超えないとたどり着かない、義弟の家にも、私が運転。

最近、ようやく、以前のように、主人を運転手として使えるようになり。
でもでも、いつも、緊急事態にのみ、私が運転する羽目になるので、普段も、運転するようにしてます。

とにかく、運転していると、短気、せっかちなドライバーが多く、意味なく、クラクションを鳴らされることもよくあります。最初の頃は、クラクション鳴らされると、焦り、怖じけていたけど、今となっては、まったく動じなくなったし。強気でいないと行けないみたいです。それにしても、なぜ、みんな急いでいるんでしょうかね。車、シューマッハ並に飛ばして、追い越しても、結局、信号で止まらないといけなくて、私の車追い越しても、結局信号赤で、私の前で止まるパターンよくあるし。

モンツァ、ミラノに行くために必ず使う幹線国道のような、スーパーストラーダ、バラッシーナ。3車線で、ほとんどが時速100キロ以上飛ばしています。今週は、毎日、事故。そして渋滞。春になり、みんな、飛ばすのか。そして、運転中にスマートフォンを使っての事故なのか。ほんと、毎日事故。2−3日前なんか、午前中も午後も。そして、行きも帰りも事故。モンツァの警察、救急車、救急病院は、大忙しでした。

普通の道より、スーパーストラーダやアウトストラーダ(高速)の運転の方が、落ち着いて、そして運転が楽しい。フィレンツェあたりのアウトストラーダは、カーブが多く山道でちょっとまだ怖いけど(でも、去年、新道路ができ、山道を通らずに、しかも時間が短縮されて便利)ウンブリアからミラノに帰るとき、毎回、ボローニャから我が家までの240キロは私が担当。ほんと、鍛えられました。でも、運転は鍛えられたけど、もちろん解決しない、私の究極方向音痴のため、自分が怖い病は、治るわけではないから、何も改善せず。。ナビは、私のベストフレンドなので、いざとなれば、どこにでも行けます!(多分)



私が住む、のどかに見えるアルビアーテ。テロ対策なのか、カラビニエーリ(警察)の車が多く、数日前、また止められました。コントロールというより、今回は、私の車、後ろから追いかけてきて、止められた。。。。コムーネ(市役所)に用事があって行っただけなのに。。









2016年4月7日木曜日

明るい兆しにコラーゲン

イタリアに住んでいると、物事がスムーズに行くことは、ほとんどない。
たとえば、役所や病院等での用事、"今日はこの3つを終わらさないと"ということがあると、大体、時間ばかりかかり、結果、何も収穫がないことなんて、ざらにある。
まずは、担当者、担当機関まで到達するのに時間がかかり。で、ようやく到達しても、不在だったり、閉まっていたりなんてことは、しょっちゅう。

それが。今日は、珍しく、物事が、すべてがスムーズに、そして気分良く進んだ。

主人は、2年前に、身体障害者の認定を、INPS(社会保険事務所のようなところ)から受けている。100%、仕事復帰が不可能とのレッテル、そして、Invalidità (身体障害者度)も100%とのこと。身体障害者の補助金(年金)をもらうには、100%で喜ばしいことだけど、実際、社会から排除されてしまったような、絶望感も感じ、2年前に通知をもらったときは、複雑な気持ちだった。このInvaliditàで、国からもらえる年金、たったの280ユーロ。この2年間、経済的に本当にきつかった。今も更にきついが。。
主人は、数年前までは、超リッチ。今住んでいるビッラの他に、モンツァ中心街にアパート、そして、サンペレグリーノの山の近くに、かわいらしい別荘を亡くなった息子のために購入したり。車は、ポルシェが3台に、スポーツタイプだかのBMW、3台のジープや他にもレンジローバーを所有していた。経済的に不自由したことがまったくなく。
6年前に交通事故で息子を亡くし、生きる、そして仕事する気力がなくなり、経営していた会社をビジネスパートナーに任せっぱなしにし、その後脱税問題等で、大問題になり、それ以来、度重なる裁判、そのための弁護士費用などなど、途轍もななく、莫大にかかった。2011年から始まり、今年に入り、ようやく終息の兆しが見えてると感じられる。
今思い出すと、2年前、危篤状態から3ヶ月、モンツァのサンジェラルド病院で入院後、長期の入院生活で筋力が衰えきってしまい、寝たきり状態で、スプーンすら持つ事もできず、更に座っていることもできない状態で、モンツア退院後は直接、1ヶ月、コモの先で、スイス近くのランツォのリハビリセンターに入院。このリハビリセンターも超優秀な先生たちが揃っていて、ランツォに入院して、2日後には、すでに歩くトレーニング。"今日、初めて立てた!"とまるで子供のような声で喜んで電話してきたときは、涙が出て来た。長期入院だけでなく、日々生死をさまよっていたあの悪夢のような時間は、私も一生忘れないが、初めて立てたこと、初めて1歩歩けたことを、子供のように喜んで、電話してきてくれたときの、あの感動、胸がいっぱいになった。この特別な感動は、普段、何も問題、危機感がなく、普通の生活をしていれば味わえないことであり、ネガティブな入院生活、一生抱える病気の問題についてさえ、感謝の気持ちでいっぱいになった。今でも、あの時期電話で、毎日、"歩いた!歩けた!"と報告してくれたこと、あの嬉しさいっぱいの、まるで3歳児のような声を思い出すと、涙が出て来る。
話しは逸れたが。。。そんな報告をしてくれた初日の朝、カラビニエーリ(警察)が家に来て、主人を探しに。。今までにも数回あるけど、何も悪い事していなくても、毎回焦る。あのときも、過去の経営していた会社の問題で、所謂、捜査状を持ってきた。私は、入院している事情などを話し、病院の名前や住所を渡した。すぐに、主人の病院に連絡、捜査状がファックスされたらしく。。
なんてこともあったが、大きな問題は、すべて片付き、あと2件、小さな問題が残っているのみ。ここで内容を書くと更に長くなるから、また改めて。とてもイタリアっぽく、あり得ないことで、訴えられてるので。

話しを更に戻し。ただでさえ、ここ数年、我が家の経済状態は悪かったのに、度重なる裁判のための弁護士費用が嵩み、入院時、意識が戻ったときに、彼の所有していた数々のロレックスの時計を全部売り、生活費に回し。。そして主人は働きたくても、身体が中々思うように動かなかったり、去年は、本職のコンメルチャリスタとして、そしてある小さな企業のマネージメントもしていたが、給料が全く支払われず。まだまだ続く不景気も重なり、仕事はまったく見つからず。以前の経験も生かし、何か事業を始めたいと2−3件、真剣に考えていたけど、やはり初期費用がかかり、私たちには経済的な力がなく。先週まで、具体的に考えていた事業を義弟とやりたく、最初うまくビジネスが廻るまで、援助してくれないかと、具体的なビジネスプランを作り、直接話し、そして手紙でも、このままの状態だと、来月あたりから、カリタスにお世話になることになることになると説明しても、無視され。主人と義弟の性格がまったく違うのは、よくわかっていたけど、主人は、リッチ時代に、義弟を助けてあげてきた筈なのに、そして普段はお節介なぐらい、我が家の事情を知りたがり、週に何度も電話くるのに、手紙(メール)を送って以来、連絡なし。援助ができないなら、できないことを連絡してくるべきはずが。
義弟の悪口は言いたくないが、こういうときに人の本性って出るんだなと、私としては、興味深く観察。
主人としては、実際的には、経済的、お金での援助となってしまうが、ビジネスを始めるための初期費用を借りて、弟と一緒に会社を作ってビジネスパートナーとして、一緒にやりたかったらしい。それが、弟には通じなかったらしく。必要な初期費用も、それなりに稼いでいる弟には無理な話しでは全くないのにも関わらず。

数日前まで、このビジネスプランに、私たちの将来の光を感じていたのが、弟が当てにならないのがわかり、今朝は、年金事務所へ。(ようやく本題へ。)
イタリアにはCAFという、無料で社会保険についてなど相談に乗ってくれる事務所がある。国が運営する事務所で、最初に、主人の身体障害者証明の手続きをしたのも、近所のCAF。この事務所も、いつも人で溢れているが、職員の人は、とても優秀で、親切に、申請法など教えてくれ、手続きなども手早くやってくれる。
そのおかげで、主人は毎月、280ユーロという少しばかりの、100%身体障害者のための年金を受けている。そして、他の年金として、Accompagnamento アッコンパニャメントという制度がある。これは、自分1人では生活できず同伴者(妻や夫でも可)が必要ですということが証明でき、保健所での医師の面接に合格すればもらえる年金。2年前、このアッコンパニャメントも申請し、検査結果や病院で毎回渡される診察のカルテなど100枚以上にもなる書類を持参して、保健所で、5人ぐらいの医師面接。2年前は、アッコンパニャメントがもらえなかった。その後、またCAFに行き、アッコンパニャメントの再申請をしたいと言ったら、無理だとのこと。1人で着替えられなくても、スプーン持つ事ができなくても、アッコンパニャメントをもらうことはできないと。主人は、自分で着替えることができないと言うと、時間がかかっても、着替えられるはずだとか言われた記憶がある。80歳の歩くのも不自由なおばあさんが、面接で不合格になって、それは、歩けなくても、車いすがあるからと。とにかく、再申請は難しいと言われた、アッコンパニャメント。今日、更に再申請に挑戦したく。そして、アッコンパニャメントの他に、彼の本職のコンメルチャリスタ(税理士のような仕事)協会からの年金についても聞きたく。

今日は、いつものCAFでなく、Patronato Inca Cgil という事務所に行ってきた。この事務所も、CAFのように社会保険や労働関係の色々な相談ができるところ。モンツアの中心部にある事務所、朝8時半にオープンとのことで、事務所、役所系は、人でごった返していて、数時間待つ事もあるから、8時半に到着するように、家を7時半に出た。朝は、渋滞が激しいので、渋滞なく我が家からモンツアまで20分で行けるところ、今朝は、1時間10分かかり。あまり待たされることなく、私たちの番になり。

待たされているとき、やはり主人のように身体障害者認定を受けていると言っていた、男性とおしゃべり。やはり糖尿病や心臓疾患を抱えてるらしく、見た目は、日焼けしていて、スキーか、南国にでも休暇に行ってきたかのような雰囲気の人だったが、彼は90%の身体障害者認定を受けてるらしく。病気の辛さ、そして仕事がないことでの絶望感など、お互いでわかちあっていた。そして、色々話していると、彼は90%の身体障害者認定で、毎月500ユーロの年金をもらってるとのこと。100%の主人は、280ユーロなのに。

即、私たちの番が来たときに、職員に文句。でも、100%で、280ユーロの年金は、間違っていないとのこと。
担当の職員の女性、日焼けした肌にショッキングピンクのトップスに、髪は赤く染まっていて、50歳はきっと超えているだろうけど、年齢より若く、比較的美人。
話し始め、とてもぶっきらぼうで、感じが悪いかと思いきや。結果的には、とても頭がよく、親切で、驚いた。

アッコンパニャメントについて、主人の持っている数々の病気、糖尿病、白血病、心臓疾患、腎臓病で、アッコンパニャメントがもらえないはずはないとのこと。
申請する際に、ホームドクターに、しっかり病気について明確に書いてもらうことと、それぞれの病気において、専門医、つまり病院の主治医から、病気を証明する書類を作成してもらうことと。この書類があれば、絶対にアッコンパニャメントがもらえるはずだし、これでも貰えない場合は、訴訟を起こして、この事務所が、弁護士費用も払ってくれるらしい。ちなみに、アッコンパニャメントの年金は、500ユーロ。かなり大きい。。
とにかく、ロジカルに説明してくれて、わかりやすく、感動。

そして、コンメルチャリスタの年金についてもダメもとで聞くと。コンメルチャリスタ協会は、公的でなくプライベートな協会だから、全くわからないといいながら、ネットで色々と調べてくれた。すると、やはり早めにもらえるとのこと。申請方法なども、調べてくれて、すべての情報を印刷してくれて、とっても親切。
この年金については、何十年も前の主人の同僚のコンメルチャリスタでもあり友人の、ルチアーノが、2年前の退院後、調べてくれて、66歳前には、身体障害者認定受けていて、コンメルチャリスタとして仕事ができなくても、もらえないと言っていて、諦めていたのに、間違っている情報だったのがわかり。たかが、約300ユーロ程度らしいけど、やはり、あるのとないのとでは、全く状況が違う。それに、今まで貰えていない2年分も多分、請求できるはずとのこと。

今日は、欲しい情報が、すんなりと、優秀な職員から貰え、そして申請方法が明確になり、気持ちのよい午前中となった。ここはイタリアでなく他の国かと錯覚に陥るほどだった。

今日行った事務所は、CAFと違い、コムニスタ(共産主義)が管理する事務所らしく、主人は、事務所を出たときに、"自分はコムニスタになってしまった"と失笑。普段は、コムニスタのことを、散々毛嫌いして、バカにしているから。

そして、更に、昨日急に、主人の仕事の話しが新たに浮上してきたり。
仕事の内容をちゃんと聞いてみないと、まだわからないから、手放しではまだ喜べないが、少しずつ、暗闇から抜け出していけそう。

その後、ファルマチア(薬局)に行き、普段は、必要な薬を買うのみだが、ちょうど薬局のカウンターに、珍しく、アンチエイジングサプリを見つけ、薬局のお姉さんと、"かわいいー"と盛り上がり、衝動買い。40粒入っていて、9,20ユーロ。コエンザイムQ10、コラーゲンやビタミンACEが入っているらしく、ハートの形をしたグミ。食べてみると。。美味しい。ベリー系の味で、いくつでも食べてしまいそうだけど、1日2粒までと書いてあるから、明日をまた楽しみに。イタリア産みたいだけど、このサプリに限らず、薬でも、イタリアは、オレンジ風味やレモン風味だったりして、美味しい薬も多い。







2016年4月5日火曜日

血液検査となすとチーズの重ね焼き - Sformato di melanzane e scamorza filante

今朝は、血液検査のため、いつもお世話になっているモンツァのサンジェラルド病院へ。
普段は、主人が、約半年おきにある、血液内科と腎臓内科の検診のため、一週間前に、血液検査。イタリアでは日本と違い(あまり日本で病院にお世話になることがなかったから、日本のシステムも忘れかけてますが。。)、患者のカルテというものが、病院側で厳密に保管されていません。このIT社会で、もちろん病院側のコンピューターに、患者の情報はありますが、検診の際に、看護婦が、患者のカルテを用意しておいて、それを元に診察が行われるということは、ほとんどないです。毎回、診察の際に、ドクターから、診察の記録のようなものを紙でもらい、それを患者側が、独自に保管。検査結果もです。なので、診察のアポがある際は、すべての検査結果、そして、前回までの診察の記録が書かれている紙を持って行きます。つまり、日本でいう、病院側が保管しているカルテは、すべて患者側が自己管理し、毎回の診察に持参します。

主人の場合は、心臓内科、腎臓内科、血液内科、眼科での診察の記録、各検査結果の紙がたくさんあり、まるで仕事のファイルのようにたくさんの書類があります。2年前の数ヶ月の入院での資料もあり、そのときは、集中治療室での日誌、治療法のようなものを、退院の際に渡され、読み返すと、生命の危機をさまよっていた当時の生々しい感覚が、蘇ります。

今朝の血液検査は、来週の白血病検診のためのもの。そして、私は、数年前から悩んでいる、脱毛症の治療のための、血液検査。ビタミンや鉄、血糖値、コレステロール、少し数値が高めなリンパ腺について調べるための検査。今回の検査で、63ユーロ。。主人は、身体障害者認定も受けているので、すべての検査や診察、薬代は無料。

とにかく、血液検査、いつも大勢の人が来ています。今朝は、早めに出て、8時20分に病院に着き、私たちの前に、20人待ちと、楽勝。普段は、50人待ちとかで、人がごった返していて、大混乱なところが、今日は大したことなく、トントン拍子に終わりました。

病院の話題はこのぐらいにして。

今日はランチに、なすとスカモルツァチーズの重ね焼きを作りました。好評だったので、ざっとレシピを載せておきます。



材料
茄子 500g
スカモルツァチーズ
ニンニク 1かけら
タイム
オリーブオイル
牛乳 少量
卵 一個
パルミジャーノチーズ
パン粉

レシピ
1. 茄子の外側の紫の部分を剥き、キュービック状に切る。

2. 小鍋にニンニクを入れ、オリーブオイルと共に熱し、香りをつける。

3. 茄子を入れ、塩胡椒、タイムを加え、柔らかくなるまで炒める。

4. 茄子を冷ます。

5. 冷ましている間に、型にオリーブオイルを塗り、パン粉を敷く

6. 茄子が冷めたら、ハンドミキサーでなめらかにして、卵、胡椒、パルミジャーノ(小さじ3)を加え、かきまぜ、なじませる。

7. 茄子の半分の量を、パン粉を敷いた型に入れ、その上に、スライスしたスカモルツァを敷き詰める

8. スカモルツァの上に残りの茄子を敷く。

9. 茄子の上に、パン粉、パルミジャーノをのせる。

10. 前もって180度で温めておいたオーブンに入れ、約20−30分。こんがりと焼き目がついたらできあがり。



化粧品の衝動買い

この悶々とする普段の日常については、こちらのブログ、“ピアノピアニーノ”  https://ameblo.jp/pianopianino/ に書いていますが。 週末、久々のミラノでの衝動買い。 化粧品! ミラノは週末によく行っていても、あまりゆっくりショッピン...