2016年3月31日木曜日

ベジタリアン

最近のイタリアの話題として、ベガーノ(Vegano)、つまりベジタリアンが増えているらしい。

昨夜も、某テレビ番組で、ベガーノについて、討論。

統計的に、肉の消費がここ5年で、5%減少しているとのこと。その理由としては、ベジタリアンの増加と共に、この不景気で、肉を買わない傾向があるとのこと。もちろん、肉より野菜の方が安いから。

ベジタリアンの意見としては、動物を殺してしまうのは残酷だからという意見から、肉、魚、乳製品を省き、野菜、果物のみを食べるベジタリアンの食生活の方が、健康に良く、長生きするからとの意見。

一方、ある病院の栄養学の先生は、人間は、元々大昔から、まずは狩りをして、そして農業を発達させてきたわけだから、バランスよく、肉、魚、野菜を食べるべきと。"魚からは、オメガ3を補える"と一例を言うと、ベガーノ派の医師が、"オメガ3は、Noci (ノーチ、クルミ)から摂れるからノーチを食べればいいんだ!"と感情的になり叫びまくり。

個人的には、菜食主義にする事で、長生きするとは思えないし、この討論で思い出すのは、義父。義父は、毎日アルコール依存症のため、たくさんのワインを飲まずにいられず、食事は、ワインのつまみ程度でいいらしい。つまり、ワインさえあれば、食事はどうでもいい。ただただ、パスタなどのプリモやメインのセコンドは飛ばしても、毎食忘れてはいけないのは、前菜の生ハム、そして食後のチーズ、パルミッジャーノ、そして果物の梨に、クルミ3個。クルミ2個でもダメ。本人曰く、利尿作用があり、腎臓にいいらしいから、薬みたいなものなんだと。クルミは食べても、他の野菜はほとんど食べず。温野菜はたまに食べるけど、生野菜は大嫌い。なのに、84歳で元気はつらつ。ちなみに、視力もアフリカ人並に良い。だから、私の中では、菜食主義が長生きするとは、一概には言えないと思う。余談だけど、さっきミラノの叔母から電話で、義父と電話で話したら、パスクア(イースター)時期に飲む赤ワイン、ウンブリア州カンナーラ産で非常に美味しいVernaccia ヴェルナッチャ、10リットル買って、既に5リットル飲みつくしたらしい。
ヴェルナッチャを味わえなかったのを残念と思うと同時に、義父は特に赤ワインは1杯でも飲むと下痢をして、下着、ベッドを汚しまくり大変なことになるので、パスクア前にミラノに戻ってきてよかったと、ほっとした。

話しは、"飲"でなく"食生活"に戻し。
私自身、小さい頃から、お肉をほとんど食べず、魚、野菜中心の生活。でも、たまには、お肉も美味しく食べ。イタリアに来て、最初の2年は、肉中心の生活に変わり。主人は、魚も好きだけど、魚は肉より高いし、もちろんお肉も大好きだから。そして、2年前の入院騒動以降、退院してきてからは、私たちの食生活は更に大きく変わりました。糖尿病、腎臓病、そして慢性リンパ性白血病を抱えている主人、去年からミラノの病院の栄養士のところにも通い、ダイエットのため、かなり小食になり、肉、魚、野菜、果物を"バランス良く"食べるようになりました。そしてランチで食べるパスタの量も70gと減らし。バランス良く食べると、身体が楽になるみたいで、自然とお肉を食べたい欲求がなくなるみたいです。お肉は、パスクアや祝日、そして友人や親戚が来たとき、あとは週に2−3回食べるのみ。お肉を食べたいと思わないときは、1週間以上、肉類を全く食べないこともあったり。

結局、食べた後に、身体の中から気持ちがいいと思うような食事が、一番健康に良いのではと。それは、人それぞれ、菜食主義を選ぶ人もいれば、毎食生ハムがないと生きて行けない人もいたり、それぞれのスタイルで良いのではと思う。

昨夜の一皿。Peperoni e zucchine ripieni (赤ピーマンとズッキーニの肉詰め)




2016年3月29日火曜日

パスクアの後はデトックススープ

パスクアで、美味しい食事をした後は、夏のバカンスシーズンに向けて、ダイエットです。

我が家は、パスクアなどお祝い事があるとき以外は、基本、いつもダイエットに"心がけて"います。去年は、ミラノの病院の栄養士にもお世話になり、主人の体調、体質に合う、ダイエット法を作ってもらい、そのメニューに従い、ダイエットを始めました。忠実にダイエット法を守った最初の1ヶ月は、9キロも体重が落ち。その後、仕事やいろんなストレスがあり、ダイエットはなかなかうまく行かず。。それでも、9キロ落ちたときの体重は今でも維持しているので、リバウンドはありません。あと、最低5キロは落としたいと思っていますが、ゆるーくダイエットを再開しています。

基本、ランチにパスタ、メイン、野菜を食べ、デザートは果物。ディナーでは、スープ、サラダ、もしくは温野菜です。もちろん、パスタの量も決まっていて、70グラム。メインのお肉やお魚、野菜、果物、オリーブオイル、すべて、量が決まっていて、いちいち調理前に計ります。

夕食のスープは、la passata di verdure パッサータ ディ ヴェルドゥーレ。野菜スープです。野菜を炒めないので、オイルは使いませんが、たくさんの野菜の甘みが出て、美味しいです。

材料は、インゲン豆500g、エルベッテ(ほうれん草で代用可)500g、人参1本、セロリ少量、タマネギ1個。
作り方は、簡単。エルベッテ以外の野菜、たくさんの水をお鍋に入れ、2時間ぐらい茹でて、その後、エルベッテを加え、更に30−45分茹でます。その後、冷ましたら、ミキサーで、野菜が、なめらかに液体状になれば、できあがり。

食べる前に、小さなパスタ(パスティーナ)を入れて更に茹でます。



デトックス効果、抜群です!



2016年3月28日月曜日

最近のミラノのトレンド

ミラノには、たくさんのレストランやバール、パスティッチェリアがあります。

クラシカル、そして伝統的なお店から、モダンなお店まで。

そして、ミラノといえば、ファッションの街。

ファッションのトレンドに敏感な人々がたくさん。

ブレラ地区に"Tiramisù"という美味しそうな名前の靴屋さんが最近オープンしました。
この靴屋には、レストランもあり、軽くランチやディナー、そして甘いものが食べられます。イタリアといえば、ファッション。そして忘れてはならない食。このファッションと食が合体したお店。お店の雰囲気は、とてもエレガント。

Tiramisù
Via Formentini 2
Milano
http://www.tiramisu-delishoes.com

更に、Bianchi。ビアンキとは、イタリアの自転車メーカー。ミラノに、ショップ、ショールームを兼ねた、レストランをオープンさせました。

Bianchi cafe & cycles
Via Felice Cavallotti 8
http://www.bianchicafecycles.it

何かプラスαを加えると、とてもユニーク、且つオシャレ、斬新さが加わるようです。
そして、お店も、ただ、物を売るだけでなく、または、ただ食事を出すだけでなく
このプラスαを加えることで、顧客とのコミュニケーションもさらに広がるのかと思います。

2016年3月27日日曜日

アーティチョークのキッシュ- Torta salata ai carciofi

今日はパスクア。

そして、今日から夏時間。

朝から、友達や親戚達と、"おめでとう"のメッセージを交換し合い。

今日のパスクアランチは、例年に比べ、簡単に。

前菜も特に生ハムなどを準備せず。ただ今回、初めて、アーティチョークのキッシュを作ってみました。ネットでこのレシピを参考に。http://ricette.giallozafferano.it/Torta-salata-ai-carciofi.html
このサイト、Giallo zafferanoには、美味しいレシピがたくさん載っているので、よくお世話になっています。
今回も、とても、美味しくできたので、レパートリーに加わりました。
忘れないうちに、メモ程度のレシピを載せておきます。



基本、塩ゼロの食生活をしているから、もちろん、塩は使わずに。でも、このレシピは、チーズやアンチョビが入っている分、塩なしでも、優しく美味しいキッシュに出来上がりました。
プリモは、ラザニアに、セコンドは、ラム。コントルノ(副菜)にジャガイモとローズマリーのオーブン焼き。

アーティチョークのキッシュ

材料
市販のパイシート
アンチョビ 
アーティチョーク
ニンニク
パセリ
卵 3個
牛乳
パルミジャーノレッジャーノ
スカモルツァチーズ
胡椒

1. ニンニクを炒め、アンチョビ、薄切りにしたアーティチョークを加える。胡椒を加える。
2. 白ワイン、水少量を加え、アーティチョークが柔らかくなるまで煮る。
3. 最後に、刻んだパセリを加える。
4. 皿に移し、冷ます。
5. パイシートをパイ皿に敷き、パイにフォークで穴をあける。
6. 細かく切ったスカモルツァをパイ一面に載せる。
7.アーティチョークをスカモルツァの上に載せる。
8. 卵を割り、溶き、パルミジャーノ、牛乳を加える。(少量)
9. 8を7に加える。
10. 180度に温めておいたオーブンに入れ、約20分。(オーブンによる)

2016年3月26日土曜日

明日はパスクア

明日のパスクア(イースター)は、トラディッショナルに、ラム。

一晩、レモン、オリーブオイル、塩胡椒、ニンニク、ローズマリーでマリネします。



プリモには、ラザニア。ラグー(ミートソース)も準備完了。

今日は、朝から、モンツァのチェントロ(中心街)やミラノに、仕事のためリサーチで
出かけましたが、街は、すっかりお祝いムード。
店内でも、"アウグーリ"(おめでとう)の言葉がたくさん飛び交い。

明日は珍しく、家族のみの食事なので、かなり手抜き。

ダイエットは、明後日から再開予定。

明日は、食べまくります。


2016年3月22日火曜日

チワワにムルタ(罰金)

今朝は、ベルギー、ブリュッセルでの連続テロのニュースと共に起き。。
ここ最近、度重なるヨーロッパでのテロ。
もちろん恐怖感もありますが、毎回恐怖より悲しみを大きく感じます。

さて、外は今日も春の陽気。

用事がありモンツァチェントロへ。
出かけるときは、いつもチワワのプーパも一緒。
イタリアは、他のヨーロッパの国に比べて、ペットフレンドリーだと思います。
ペットフレンドリーなホテルも、イタリアにはたくさんあります。
入店を断られる場合もたまにありますが、大体のバールやお店は、比較的、好意的に
犬連れでも受け入れてくれます。
格式高いレストランなどは断られるでしょうけど。
私はいつも超ローカルなトラットリア、ピッツェリアしか行かないなので、犬連れでも
文句言われません。

で、今朝も、いつものようにプーパを連れて出かけました。

大体、このように気持ちのよい天気になると、走っている警察の車や、道路で取締している警察をたくさん見かけます。ほとんどは、運転免許証のチェック、自動車保険をちゃんと払っているかのチェックで、よく止められます。私はここ2年で3回も止められました。。

今回は。。

車を道路の脇に停車し、まずは免許のチェック、そして保険のチェックと、いつものパターン。今回は、何も問題ないはずと思っていたら。

85ユーロの罰金取られました!!



それは、犬。。犬を車に乗せるときは、後部座席にケージのようなものを置き、その中に犬を入れておかないといけないのはわかっていたんですが。。大きい犬なら理解できるし、もちろん規則守ります。。っていうか、以前大型犬飼っていたときは、守っていました。
今回は、チワワ。うちのチワワ、小さいし、本当によく警官が、遠くから私たちの車を止めるときに、チワワが目についたと不思議です。それか、たまたま止めた私たちの車に犬が乗っていただけなのか。以前、止められたときも、チワワが乗っていたけど、吠えて大暴れだったけど、罰金取られなかったし。

こう天気がよいと、警官は、何が何でも罰金稼ぐために、大張り切りです。

警察を見つけたら、すばやく足元にチワワを隠すとか、今後の対策を考えないとです。









2016年3月21日月曜日

本物のオリーブオイル

これは、我が家で毎年買うオリーブオイルの缶。



ウンブリアはトスカーナに並び、オリーブオイルの産地。
イタリア、各地で、美味しく、特徴のあるオリーブオイルが作られていますが、
ウンブリアのオイルは、トスカーナのオイルに似ています。
味は、どちらかというとマイルド。

もちろん、その年の気候により、オリーブオイルの出来も変わります。
例えば、一昨年の夏は、雨、嵐ばかりで、悪天候により、オリーブがほぼ全滅で、売り物になるオイルがなく。私たちも買えずに、いつもスーパーで、買っていました。
その前の年は、とても苦みのあるオリーブオイルで、調理用にしか使えないぐらいでした。

私たち、そして、義弟やミラノの親戚たちも、毎年、ウンブリアのカンナーラから、オリーブオイルを、たくさんこの缶で買います。
義父の知り合いのところで作っているオリーブオイル。
今回のオイルは、美味しい。香りも強すぎず、とても上品な感じ。

ここ数年、このオリーブオイルが問題になっています。

去年、チュニジア、バルド国立博物館での銃乱射事件の後、観光業などを含め、経済的にも大打撃を受け、EUは、チュニジアのオリーブオイルの輸入量を増やしました。チュニジアのオリーブオイルは、イタリアのオリーブオイルに比べ、格安です。そのため、オリーブオイルメーカーは、チュニジアのオリーブオイルとイタリアのオリーブオイルを混ぜて、瓶のラベルには、100%メイドインイタリーとするんです。ギリシャのオイルも同じらしいです。多くは、チュニジア産らしいのですが。数年前は、オリーブオイルにひまわり油などを加えて混ぜて、Made in Italyとして、売られて問題にもなりました。
そして、同じ、イタリア産のオリーブオイル、生のオリーブから油分だけを取った、所謂一番絞り、Extra Vergine エクストラバージンオイルと、ラベルを偽り、実際には、搾りかすを入れて、売り物にしているケースは、かなり多いようです。

さて、世間のイタリア人たち、オリーブオイルをどれだけ理解しているのでしょうか。
スーパーでオリーブオイルを買う際、もちろん、100% Made in Italy、本物を買うように心がけていますが、どれが偽物かもわからないので、判断するのは難しいです。

イタリア国内でも、この状況なので、ヨーロッパ他国、日本やアメリカ、海外に輸出されているオリーブオイル、本物のイタリア産オリーブオイルはどれだけあるのか疑わしいところです。こんな状況の中でも、数週間前の新聞に、イタリア産(本当に本物かどうかは別として)オリーブオイルの輸出量が増えているとのこと。特に、日本、アメリカ、イギリスへ。

私たちは、本家が、ウンブリアにあり、そして義父が、ウンブリアに住んでいることから、毎年、簡単に本物のオリーブオイルが買えます。私たちが日々使うオリーブオイルは、100% Made in Italy の Extra Vergine のオイルです。先日、出張でミラノに来た、日本人のクライアントに、このオリーブオイルの缶を一缶、差し上げました。ちなみに、オリーブオイル、5リットルまでは、蓋がしっかりしてあれば、飛行機で持って行けるとのこと。お店やスーパーで売っているオリーブオイルとはまったく味が違い、味が濃く、オリーブの緑臭さもあり、美味しいと喜ばれました。

数日前に、テレビのニュースでもチュニジアのオリーブオイル問題について特集をしていましたが、今後は、チュニジアのオイルとの混合の場合は、ラベルに、記載するように、EUの食品法で決まったらしいです。
そして、100% Made in Italy 本物のエクストラバージンオイルの価格の相場は、1リットル、10ユーロとのことです。
ちなみに、私たちが今回買ったオリーブオイル5リットル、1缶、50ユーロ。値段的にも妥当で、本物のオリーブオイルであることが更に証明された感じでした。

さて今年のオリーブはどのようなオイルになるんでしょうね。
オリーブの収穫は、確か10月ぐらいから始まります。そして、一番搾りのオイルができあがり、大体11月末、12月に、私たちは購入。

先月、イタリア南部、バジリカータ州マテーラに住む友人が、オリーブオイル、やはり同じく5リットルの缶でプレゼントしてくれました。マテーラも、オリーブオイルの産地。
カンナーラのオイルとどのように違うのか、味わうのが、今から楽しみです。





化粧品の衝動買い

この悶々とする普段の日常については、こちらのブログ、“ピアノピアニーノ”  https://ameblo.jp/pianopianino/ に書いていますが。 週末、久々のミラノでの衝動買い。 化粧品! ミラノは週末によく行っていても、あまりゆっくりショッピン...