2016年3月16日水曜日

ピッツォッケリ(そば粉のパスタ)

ピッツォッケリとは、ヴァルテッリーナ地方の郷土料理です。
ヴァルテッリーナはロンバルディア地方の北、スイスの手前の連なる山地。
ソンドリオやアプリカなどは、スキーリゾート地で有名。

ピッツォッケリは、そば粉のパスタ。
つまり、"基本"は、日本の蕎麦と同じ。
形は、平べったく、短いきしめんみたいな感じ。


茹で方は、普通のパスタや、お蕎麦と同じ。

我が家では、一年に2−3回ぐらいしか登場しませんが、下手にお店で食べるより、
美味しくできるので。
昨日、一年ぶりぐらいに作りました。

ざっとレシピ。

1. 鍋にパスタ等を茹でるためにお湯を沸かし、まずは小さめに切ったじゃがいもを入れ、10分ほど茹で、更にパスタ、細かく切ったヴェルザ(キャベツ)を入れ、パスタが茹で上がるまで放置。

2. 別の鍋に、バターとにんにく一片を入れ、にんにくの香りが出るまで炒める。(炒め後、ニンニクを取り除くこと)

3. フォンティーナチーズをたっぷりおろしておく。

4. パスタがゆであがったら、キャベツ、ジャガイモ共に、水を切り、用意してあったニンニク風味のバター、フォンティーナチーズを加え、チーズが溶けるまでかきまぜ、胡椒を加え、出来上がり。





 















たまに食べたくなるピッツォッケリ。
赤ワインとピッタリです!

2016年3月14日月曜日

K-WAY

週末は、日差しがあって春らしい陽気だっのに、今日は、涼しい。

こんな日は、K-WAYのコートが活躍します。

K-WAYは、元々フランスのレインコートのブランド。今では、イタリアのスポーツウェアブランドKappaの傘下となっています。

イタリアでこのK-WAY、流行っています。流行っているといっても、ここ数年の話しではなく、何十年も前から。
ジョギングをするときに着たり、別にスポーツをしなくても、ジーンズやパンツに合わせて、K-WAYのコートを羽織ったり。
女性、男性、そしてキッズ用もあるので、家族で、揃えるのもかわいい。

私が持っているのはグレー


ちなみに、Amazonイタリアのサイトで、35ユーロで購入。コンパクトに折りたたみもできるので、旅行に持って行くにも便利。

日本では、通販で購入可能のようです。
まずは、ホームページをご覧ください。
http://k-way.jp 日本語
http://www.k-way.com/# イタリア語








2016 春夏ファッション 1

ミラノも大分気温が上がり、外にいるのが心地よく感じるようになりました。
家の前の桜のつぼみも少し膨らみ始めています。
こうして、季節が変わり始めると気になるのが、ファッションのトレンド。
テレビやネット、雑誌での情報をまとめてみると。

まず、色は、Rosa Quarzo。淡いピンク。
このロマンチックでかわいらしい淡いピンクのワンピースや、靴、バッグ、もしくは
スポーティーに、スポーツシューズやパンツにこの色にするのもよいでしょう。
合わせる色として、ベーシックに白や薄いグレー、更にピンク同系色でもいいし、黄色をアクセントとするのもオシャレ。シルバーと合わせるのもシンプル。


そして、こんなマルチカラーのストライプも流行。

又、赤と白のストライプも。


まだまだ、ワードローブに加えたくなるような今年の春夏ものがたくさんあるので、
またご紹介します。

2016年3月12日土曜日

シチリア産のオレンジが美味しい

2日前から、今度は、シチリアのオレンジについて、話題になっている。

シチリアは、オレンジの産地。
そして、オレンジは、イタリアで最も愛されている果物の1つである。
オレンジは、この国代表の1つである"Made in Italy"。
朝食に、家庭でも、バールでも、生のオレンジジュースを飲み、デザートにオレンジ、そして、パスタにイワシやアンチョビと合わせたり、鴨などのお肉料理にもオレンジを使う。そして、ドルチェにも。

今年のシチリアのオレンジ、豊作らしい。
しかし、このシチリア産のオレンジが問題になっている。
それは、EUがモロッコと協定を結び、モロッコ産のオレンジがヨーロッパに輸入されるようになったからだ。モロッコ産のオレンジは、シチリア産のオレンジより格安。私は実際にモロッコ産のオレンジを試したことはないが、イタリア人から言わせれば、やはり質は落ちるらしい。そのモロッコ産オレンジが、大量にヨーロッパ内に流通し、モロッコ産より高めのシチリア産のオレンジは売れず、輸出もできなくなっている。
オリーブオイルと同様、スーパーで、シチリア産と表示があって、もしかしたらモロッコ産だったりすることもあるかもしれない。また、日本でも、スーパーで見かける、パックや瓶詰めの、"シチリア産オレンジジュース"、もしかしたら、中身は、シチリア産でないかもしれない。

EU。日本にいると、わかりずらい、そしてニュースにならない問題が山ほど。
日本にいると、私の知識不足からかもしれないが、ユーロ通貨統合とシェンゲン協定ぐらいしか、わからなかったが、実際に住んでみると本当に、問題は山積み。
ユーロに変わったことから始まったこの国の経済悪化、移民問題、EUの様々な規定により、様々な問題が独自に解決できない。
ヨーロッパ。それぞれの国が、それぞれの異なる状況、特徴、文化、歴史を持っている。その国々が、EU"共同体"として、連合するのは、無理がある。

多くのイタリアの国民は、"ヨーロッパ(EU)"に怒っている。

オレンジの話しに戻り。
自宅から、ミラノへ向かいスーパーストラーダを走り、ミラノ手前のチニゼッロバルサモに"CASA DELLE ARANCE"(オレンジの家)という名前の、正真正銘シチリア産のオレンジのみが売っているお店がある。
お店の前に近づくだけで、オレンジの香りが漂い、店内は、更にオレンジの香り、そしてオレンジ一色。
昨日、4キロのオレンジ、6ユーロで買ってきた。
昨夜から、オレンジ三昧の我が家。ミラノから、南のシチリアの香りを楽しんでいる。



今朝もスプレムータ ディ アランチャ(絞り立てオレンジジュース)。


CASA delle ARANCE
Via F. Testi 198, Cinisello Balsamo


2016年3月11日金曜日

ラザニア

ラザニアは、よく行くミラノの大衆食堂的なトラッテリアで美味しく食べれるから、
普段、自宅ではあまり作らない。
それに、ラザニアは、ミートソースの他に、ベシャメルソースもたっぷり入っていて、
カロリーが高いから。
ベシャメルソース、イタリアでは、市販のものでも、美味しくできるけど、
私は、あまり市販のものは好きではないので、自分で作っている。
私の母も、いつも自分で作っていたから。

ただ、やはり、ヘルシーに食べるように心がけてる我が家では、
ベシャメルソースは、バターを使わず、オリーブオイルで。
オリーブオイルのみで、軽く仕上がり、美味しくできます。
お好みで、バターとオリーブオイル半々にするのも、美味しいかと思います。

私のベシャメルソースの分量は、

オリーブオイル 80グラム
小麦粉 80グラム
牛乳 1リットル

です。

ラグー(ミートソース)も色々なレシピがあります。
以前は、伝統的なレシピで、バターを使って、ひき肉の他に、パンチェッタを使っていたが、美味しいけど、重たい。。きっと、若者の友達が来たときには、このレシピで作るだろうけど、普段、2人の食事のときは、できるだけ、軽めに。
今日は、シンプルに、タマネギ、セロリ、人参のみじん切りをオリーブオイルで炒め、ひき肉を加え、トマトソースで煮込んだ。
他のレシピとして、よく作るのは、ひき肉の他に、サルシッチャもいれて、トマトソースで煮込む。これも、深い味になり美味しい。




再び、プロントソッコルソ(救急病院)

午後から、プロントソッコルソへ。

主人の肺炎は、抗生物質のおかげで、かなりよくなっているようだが、
相変わらず、エモグロビンが低いせいか、少し歩くだけで、息切れをしてしまい、疲労感が激しいらしく、家で寝ていることが多く。

2013年から、プロントソッコルソにお世話になることが多く、プロントソッコルソ→即入院となったのが、2度あるから、行きたがらず、不安で、昨夜は眠れなかったらしい。

朝、ゆっくり起きて、ゆっくり準備をし。
いつもお世話になっている、モンツァにあるサンジェラルド病院のプロントソッコルソに到着。
受付で、テッセラサニータリア(健康保険証のようなもの)を提示し、症状を説明し、血圧、体温、呼吸の検査。そこで、受付の人から、一枚の紙を渡される。
そこには、個人情報の他に、患者の重症度を示すトリアージが書かれている。
主人の場合、2度ほど、受付から、紙すら渡されず、ダイレクトに診察室に運ばたことがあり、そのときは、きっと重症度で一番上の赤、もしくは黄色のトリアージだったんだと思う。もちろん、その際は、即入院。
受付を終え、主人が、"何色?"と。
で、私、その紙を見ると、まず目に飛び込んだのが。
その紙には、誰が同伴したか、妻、夫、恋人、とかかかれているところがあり、
そこに、なんと!
"娘"と!!大笑い。主人は、怒り狂い、受付に戻り、文句を言いに。
年の差はある方だけど、普段は年齢の割には、若く見えるはずの主人。
体調悪いから、受付の人にそう映ったのか。それにしても、私と主人、全く似てないし、私がイタリア人ならともかく。。
とにかく、受付の後、笑える余裕があったのも、あまり大ごとにはならない要素かと。
それに、受付に文句を言いに行く余裕すらあったわけだから。
ちなみに、トリアージの色は緑。緑は、緊急を要さない色。
一番、軽症が、白。その次が、緑、そしてその上が、黄色、赤。
待合室に、それほど人がいなかったけど、皆、イライラしながら自分の番を待っていた。14時の段階で、11時から待ってると言ってる人もいた。
主人が、診察室に呼ばれたのは、1時間後。待ち時間としては、とても短い方。
まず、診察、心電図測ったり、血液検査、レントゲンなどをした。
でも、そこからが長かった。
アイスティーを飲みながら、ひたすら待ち。

呼ばれたのが、夕方17時半。しかも、アナウンスで、診察室に呼ばれたのではなく、ドットーレ(医者)が、待合室まで呼びにきた。血液検査の結果、やはり、まだエモグロビンの数値が低いとのことで、輸血を要すると。
血液の準備などあるから、輸血するまで、2時間ほど待ってとのこと。主人、ドットーレに歯向かっていましたが、もちろん待つしかなく。
今夜は、ラザニアを食べたいとちょうど話していたところだったから、主人を病院に置き、私は、スーパーマーケットまで行き、食材を買い、自宅に戻り、ラザニアを作り。そして、主人から、輸血、診察などすべて終わったと、夜7時半に電話が来て、チワワのプーパと共に、車を飛ばし、病院まで迎えに。
輸血後、大分気分が良いらしく、体調もかなり良くなっている様子。
顔色も、数時間前とはまったく違い。
まだ、肺炎の方も数日前より良くなってはいるものの、まだ完治していないとのことで、再度、抗生物質の処方箋をもらい、エアソル(吸入器)を自宅で使うようにと。
あと、10日後に、また血液検査をすることと。

それにしても、午後から夜にかけて、相当時間がかかったけど、輸血できて、本人の体調もよくなり、気持ちも落ち着いたので、やはり行ってよかった。そして、本人を待たせてる間に、私が家に帰って、ラザニアを作る余裕があったのも、不思議な感覚と共に、幸せに感じた。今までは、本人をプロントソッコルソに置いて、私1人で帰るときは、いつも、即入院のパターンで、家に、下着や入院セットを急いでパッキングして、再度病院に戻っていたから。





2016年3月9日水曜日

今年のサンレモとマエストロ

今更だが。。

毎年2月に開催されるサンレモ音楽祭。
たくさんの国民が注目している音楽祭である。
私も、そのうちの1人。
毎年、話題性に富み、サンレモが開催されている間は、
友人達の間でも、前の晩のサンレモで、どの歌が良かっただの、この歌手が好きだの、
歌手や司会者達のドレスや髪型を批評し合う。
この時期に、美容院に行くとやはり、美容師との会話は、"昨夜のサンレモ、観た?"から
始まる。
サンレモのある夜は、テレビに釘付け。(RAI 1)

ゲストも毎年豪華。
今年は、歌手のLaura Pausini, Eros Ramazzotti, 女優のNicole Kidmanなど。
そして、ピアニスト、指揮者、作曲家である、マエストロEzio Bossoが登場した。

サンレモの観客も、そして自宅でテレビで観ている人々も、このEzio Bossoの魅力に
引き込まれていった。

イタリアでは、あまり知られていない音楽家だった、Ezio Bosso。
サンレモの舞台に、車椅子で登場したときは、誰もがまず思ったことは、
"この人、誰?"だったに違いない。
しかし、彼の発する言葉に、それぞれが引き込まれ、彼の純粋な感情、シンプルだけど、深い言葉、そして、フレンドリーな人柄に、感動した。
オーケストラのメンバーで、感動を隠しきれず、涙する人もいた。
次の日、各メディアでも大きく取り上げられ、インターネット上、Facebookなどソーシャルメディアでも、高く評価され、Ezio Bossoの美しい言葉と音楽に、そして人柄に感動したことを、わかち合った。演奏後、スタンディングオーベーション。その際、彼は言った。
"音楽とは人生と同じ。人生で、1人で生きて行けないのと同じで、音楽も、"みんな"で作り上げるものなんだ。"と。

もちろんすべてイタリア語だが、サンレモの様子を。司会者との会話は、イタリア語がわからなくても、彼自身の人柄が画面を通してでも伝わるような気がする。司会者とのやりとりのあとに、ピアノ演奏があるので、ぜひ。
http://www.rai.tv/dl/RaiTV/programmi/media/ContentItem-306e05f7-a102-42fb-bf8b-dfeca642a88c.html

彼は、イタリア、トリノ生まれ。
2011年にイタリア語でSLA、日本語でいう筋萎縮性側索硬化症と診察された。脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、難病の一つである。

彼は、自分の病気について話すことを好まない。2011年に、SLAにかかり、それ以来、すべてのことに時間がかかる、スローな人間になったと。日々、自分の身体に向き合い、理解する時間を必要をすると。また、ピアノの演奏法も変わった。筋肉の問題の影響で、指の力が十分にないため、自分のピアノの鍵盤をすべて、作り替え、キータッチを軽くした。でも、自分には、ピアノの鍵盤を撫でることができるから嬉しいと付け加えた。ネガティブのことをポジティブに変えようとする力があり、実際に変えてしまう強さを持つ、このマエストロに、魅力を感じる。

彼の音楽も、彼の言葉、人柄と同様。
繊細、力強さ、本物、純粋さを1つ1つの音、旋律から感じとれる。

彼の音楽、そして言葉に、私も励まされる。

サンレモ直後に書かれている記事を読んでみて、まず印象に残っていることは。

自分の病気について、病気と呼ばず、"事故"や"地震"と呼ぶ。
人それぞれの人生には、今までたどって来た様々な歴史(出来事)がある。
それは、良い事、悪い事ということで括るのではない。しかし、それぞれの出来事に、色がある。 それは、悲しみ、絶望、陽気であったりする。
僕が一番嫌で、避けたいのは、"つまらない"ことだ。
だから、この病気(地震)は、全く自分を飽きさせない、と。
そして、彼の地震については、恐ろしい経験であるが、素晴らしいこともないわけでないと述べた。
更に、未来について聞かれると、未来については考えないと。いつも、一日の終わりのことだけ考えている、未来について考えるのは、とても怖いと。

すべて同感である。いつも、自分の気持ちの中で思っていたことであり、彼のこの言葉で、私も確信が持て、一歩一歩、ゆっくりでも前に進むための勇気が持て、笑顔になれる。

彼自身は、ロンドン在住。彼のピアノは、トリノ在住とのこと。トリノのバローロ宮殿に、彼のピアノは住んでいるとのこと。そこで、年に2回、無料で彼のレッスンが受けられるそうだ。子供たちからプロの音楽家まで、様々な音楽家が集まるらしい。一度、ぜひ受けてみたい。

Ezio Bosso
http://www.eziobosso.com/it/

化粧品の衝動買い

この悶々とする普段の日常については、こちらのブログ、“ピアノピアニーノ”  https://ameblo.jp/pianopianino/ に書いていますが。 週末、久々のミラノでの衝動買い。 化粧品! ミラノは週末によく行っていても、あまりゆっくりショッピン...