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2016年3月21日月曜日

イースターと家族

いよいよ、今週末はイースター。
イタリア語で、イースターは、パスクア。

大抵、パスクアの日って、お天気が悪いことが多いのですが。

今日も昨日のように、気持ちよく晴天。

今、iPhoneで天気予報をチェックしてみると。

予報によると。。やはり。。

土曜日までは、きれいにお日様のマークなのに、日曜日は雨らしい。。


イースターは、大体家族、親戚でお祝いします。以前は、義父の住むカンナーラに行っていましたが、もちろん今年は行くわけはなく。
大体、義弟家族の家に招待されますが、私たちはいつも断り、ミラノの83歳の叔母を招待するパターン。
イタリアというと、家族みんな仲良くてってイメージがあったけど、当たり前だけど、家族それぞれ違います。主人の家族も、まとまり悪く、よく喧嘩してます。
以前、義母が生きていた頃は、家族、親戚、仲良くて、クリスマスやイースター、みんな勢揃いして、楽しくお祝いをする、所謂イタリア家族の典型と言われるような家族のようだったみたいですが、義母が亡くなり、即、義父がポーランド女に血迷うようになってからは、状況が変わったようです。
とにもかくにも、さまざまな家族問題も、万国共通かと思います。
私の日本の家族関係は、もっと酷く残酷なので、主人の家族問題を見ていると、根底には、深い愛情を感じ取れて、微笑んでしまいますが。

3月になると、たくさんのコロンバや、卵の形をしたチョコレートがスーパーマーケットやパスティッチェリアに並びます。
クリスマス時期のパネトーネやパンドーロは、毎年買いますが、コロンバは今年初めて買いました。コロンバも、パネトーネと同じで、定番は、ドライフルーツが入っていますが、私はドライフルーツが嫌いなので、ドライフルーツの入っていないコロンバを。
ドライフルーツが入っていないものから、チョコチップ入り、チョコクリーム入り、レモンクリーム入りなど、最近は、いろんなタイプのコロンバがあります。
イースターの日のデザートで食べるだけでなく、イースター前も、朝食やおやつで食べたり。ちなみに、私たち(というか、ほとんど私1人で食べてる)は、今回2個目のコロンバ。






2016年3月12日土曜日

シチリア産のオレンジが美味しい

2日前から、今度は、シチリアのオレンジについて、話題になっている。

シチリアは、オレンジの産地。
そして、オレンジは、イタリアで最も愛されている果物の1つである。
オレンジは、この国代表の1つである"Made in Italy"。
朝食に、家庭でも、バールでも、生のオレンジジュースを飲み、デザートにオレンジ、そして、パスタにイワシやアンチョビと合わせたり、鴨などのお肉料理にもオレンジを使う。そして、ドルチェにも。

今年のシチリアのオレンジ、豊作らしい。
しかし、このシチリア産のオレンジが問題になっている。
それは、EUがモロッコと協定を結び、モロッコ産のオレンジがヨーロッパに輸入されるようになったからだ。モロッコ産のオレンジは、シチリア産のオレンジより格安。私は実際にモロッコ産のオレンジを試したことはないが、イタリア人から言わせれば、やはり質は落ちるらしい。そのモロッコ産オレンジが、大量にヨーロッパ内に流通し、モロッコ産より高めのシチリア産のオレンジは売れず、輸出もできなくなっている。
オリーブオイルと同様、スーパーで、シチリア産と表示があって、もしかしたらモロッコ産だったりすることもあるかもしれない。また、日本でも、スーパーで見かける、パックや瓶詰めの、"シチリア産オレンジジュース"、もしかしたら、中身は、シチリア産でないかもしれない。

EU。日本にいると、わかりずらい、そしてニュースにならない問題が山ほど。
日本にいると、私の知識不足からかもしれないが、ユーロ通貨統合とシェンゲン協定ぐらいしか、わからなかったが、実際に住んでみると本当に、問題は山積み。
ユーロに変わったことから始まったこの国の経済悪化、移民問題、EUの様々な規定により、様々な問題が独自に解決できない。
ヨーロッパ。それぞれの国が、それぞれの異なる状況、特徴、文化、歴史を持っている。その国々が、EU"共同体"として、連合するのは、無理がある。

多くのイタリアの国民は、"ヨーロッパ(EU)"に怒っている。

オレンジの話しに戻り。
自宅から、ミラノへ向かいスーパーストラーダを走り、ミラノ手前のチニゼッロバルサモに"CASA DELLE ARANCE"(オレンジの家)という名前の、正真正銘シチリア産のオレンジのみが売っているお店がある。
お店の前に近づくだけで、オレンジの香りが漂い、店内は、更にオレンジの香り、そしてオレンジ一色。
昨日、4キロのオレンジ、6ユーロで買ってきた。
昨夜から、オレンジ三昧の我が家。ミラノから、南のシチリアの香りを楽しんでいる。



今朝もスプレムータ ディ アランチャ(絞り立てオレンジジュース)。


CASA delle ARANCE
Via F. Testi 198, Cinisello Balsamo


2016年3月7日月曜日

老人と介護女性、義父のこと

イタリアで最近、問題となり流行っているケース。
老人男性が、妻を亡くし、1人になると、住み込み介護の女性を雇い、家のこと、そして食事から、下のお世話まで、すべて任せる。もちろん、老人女性もだが。この、住み込み介護の人のことを、イタリア語で、バダンテと呼ぶ。大体、外国人女性。東ヨーロッパ、ポーランド人、ウクライナ人が、特にウンブリアには多い。あと、ロシア人やルーマニア人も多い。もちろん、謙虚に仕事をする人々もいるだろうが、最近、問題として話題になっているのが、このバダンテの女性達、お金目当て、結婚詐欺、保険金、遺産狙いが少なくない。あるイタリアの有名人男性が亡くなり、彼の遺産が、家族に渡らず、すべて介護女性に持って行かれて、テレビで家族が怒り狂っているのもよく目にする。

義父もそのケースの1つ。
まず、簡単に、義父のことを話すと。


 義父は、元々、ウンブリア、カンナーラ出身。そして年頃に、奥さんとなった美人な女性と出会う。彼女は、劇団女優で、劇団公演のために、イタリア中を周り。親も劇団で働き。あるとき、ウンブリアでの公演に、義父は見に行き、そこで、女優に一目惚れ。そこから、しつこいぐらい、猛アタックをして、全国公演にずっと付き添い、一緒に周る。
彼女は、元々、北のコモ近辺出身で、ミラノで2人は結婚。
義父は、モンツァのイタリア某バイク会社に就職。2人は、モンツァ住み、息子2人を育てる。バイク会社では、優秀だったのか、マネージャー、取締役レベルまで就き。
彼の友人は、モンツァやミラノの銀行の重役。テニスを一緒にする仲だったり。あと、何人か、政治家とも友達だったらしい。
ウンブリアからモンツァに引っ越し、実家ウンブリアに住む、義父の父親が亡くなると、母親、そして妹達をミラノに呼び寄せ、妹達は今でも、ミラノ。そして息子達も、モンツァ近辺在住。
奥さんは、10年程、癌と闘い苦しんだ。奥さんを説得して、モンツァの家やアプリカの山の別荘も売り払い、今住むウンブリア、カンナーラの家を購入し、病気の奥さんを連れて引っ越した。そこから、ずっとカンナーラ。奥さんである、主人の母は、10年ほど前に他界。他界後、すぐに、ポーランド人の住み込み介護の女性を雇い、公私ごっちゃにして、彼女に恋してしまう。でも、もちろん、彼女は、お金目当て。義父は、ペンシオーネ(年金)、月2400ユーロほどもらっているらしい。そして、彼女に給与として、700ユーロ。プラス、彼女は、ヘビースモーカーで、毎回のタバコ代(1パック5,20ユーロ)を払ってあげ、もちろんワインや食事はタダ。彼女も酒飲みで、本当に義父には良い飲み仲間でもあった。プラス、以前は、アペリティーボだの外食だの。
カンナーラの村で、手をつなぎ、キスをしながら、2人で散歩する姿は、村中で笑い者になっていた。彼女は、家族同然で、うまく演じきっていたのだが、彼女の計算が狂ったのは、ここ数年のこと。持ち家、そして年金や貯金をたくさんもっている義父、そして、息子の主人は、数年前まで、超リッチ。そして、もう1人の息子も、それなりに稼いで、ある程度優雅に暮らしている。だからこそ、彼女の良いターゲットだったんだと思う。
しかし、主人の経営する会社が、数年前うまくいかなくなり、更に、病気で、4ヶ月の入院生活。仕事、財産をすべて失い、退院したとはいえ、このイタリア経済で、ただでさえ、仕事を見つけるのは困難。更に、健康がなかなか取り戻せず、まだまだ、2年後の今でもまだ時間がかかっている。父親に経済的に援助してもらうしかなく、時々送金をしてもらい。そんなことが、彼女は気に入らず。更に、遺産相続の話しになり、彼女にも一部行くはずが、息子の心配をして、彼女を相続から外し、去年夏、彼女はキレて、ポーランドに戻った。その後、また戻って来たりしたが、色々あり、もう戻らない。
でも、介護女性との生活に慣れきってしまった義父。
息子との生活より、介護女性との生活を選ぶ義父。
私たちが、昨日ミラノに帰って、既に昨日朝からウクライナ人女性と住む義父。
若い頃は、優秀であったはずの義父。
病気で働けない、そして経済的に苦しい思いをしている息子の気持ちがわからない義父。
孤独に耐えられない義父。

老い、孤独、依存、アルコール、精神安定剤。

人間は脆い。すぐにでも、壊れてしまうほど、デリケートで、繊細な心を、それぞれが持っている。ときには見せることも大事だが、弱さとどのように付き合って行くか、それぞれが抱える課題である。

老い。どのように年老いていくか。老いていく自分自身にどう向き合い、どう他人と接したいか、自分が年老いたときのことを、考えさせられる。

2016年3月3日木曜日

2016

今更ですが、年が明け、2016年。

今年に入り、ウンブリア州のアッシジ近くにあるカンナーラという小さな町に住む義父と同居を少しずつ始めています。
少しずつ、というのは、まだミラノから完璧に、このカンナーラに引っ越してきているわけではなく。
それは、主人のほぼ毎月のようにある病院での検診のアポがすべてモンツァの病院であり、できれば病院を変えたくなく、(また、病院事情、なぜ病院を変えたくないかなどについては、後日書きますが。)
あと、私の単発の通訳の仕事が時々ミラノであるので、当分は、カンナーラとミラノ、行ったり来たりする生活になります。
そして、本当に、このカンナーラに、私たちが引っ越すかという根本的なこともまだ未定。それは、私たちの理想は、逆に、義父をミラノにある私たちの家に、引っ越させたいから。でも、それには、犬の問題、家の問題、お金の問題を解決しないといけず、一番の問題は、義父は、もうミラノには住みたくないと言っていること。
このことも、少しずつ、ピアノピアーノ(イタリア語で少しずつという意味)に解決していくのかと思われます。

当分は、この行ったり来たりの生活を楽しみます。



2015年7月1日水曜日

料理、そしてイタリア料理とイタリア人

私は、イタリア料理が大好き。
東京にいる頃は、美味しいイタリアンレストランを発掘し、友人たちと週に何度か楽しんでいた時期もありました。
日本には、そして東京のイタリアンレストランは、レベルが高いと思います。
イタリアに住んでみると、特に実感し、改めて思います。
日本のイタリア料理は、とっても繊細。

実際にイタリアに住んでみると。

もちろん人に依るでしょうが、ほとんど外食をしなくなりました。
特に、不景気になってからは。
日本人に比べると、外食は少ないと思います。
友人と会うときは、家でランチやディナーに招待する方が多いです。
そのおかげで、料理だけは、少し上達しているのではと思います。

それにしても、美味しいイタリア料理。
アンティパストの、生ハムやサラミ、そしてパスタ、ピザ、セコンドのお肉料理にお魚料理。パスタも食べるけど、パンを食べる量が半端じゃないです。
そして、生ハムにしても、パスタにしても、セコンド料理にしても、塩分がすごいです。
パスタを茹でるお湯には、しっかり塩を入れます。そしてパスタに絡めるソースにも更に塩を加えたり、プラス、チーズも入っていたり。
とにかく、イタリア人は塩分が大好き。
常に思うのですが、この塩分が高いイタリア料理が、イタリア人に心臓疾患を起こしています。高血圧、そして心筋梗塞を起こした人の話し、身近でたくさん耳にします。ちなみに、主人も、2年前に、心不全で数日入院。更に血圧も高く、今では10種類以上の薬を飲みながら、生活しています。
先日も、主人の大親友で幼なじみ、私にとっても、大事な友人であるダリオが、心筋梗塞を起こしかけて、ICUに運ばれたり。
彼ら、今では、健康志向に"彼らなりに"、食事制限に励んでいます。
主人は、医者から、塩分制限されており、我が家では、塩分はゼロ、もしくは微量しか使いません。たまに食べるパスタを茹でるときの塩の量も半分に減らしました。
もちろん、大好きなサラミも一切食べなくなり。
でもかわいそうなので、友人たちが食事に来たり、クリスマスなどの行事での食事会では、もちろんサラミや生ハムなど、塩分が多いのもテーブルに出します。
私のイタリア人の友人とも、よく健康と食事について話しをするのですが、彼女は、なんとパスタを茹でるお湯にさえ塩を入れないとのこと。

イタリア料理自体、塩分たっぷりなので、人それぞれ、健康に美しく、年を取るために、意識して工夫をする必要があります。

料理とは。料理とは愛情だと思います。
1人で暮らしている頃は、ほとんど料理をしなかったけど、それは嫌いだからでなく、面倒だから。たくさんの人が思うことと思いますが。
義母は8年前に亡くなっているので、私は会ったことがありません。
残念ながら。
主人は以前よく、"マンマが作ってくれたxxxが食べたい!"と言っていて、義母がいれば、電話して、そして直接教えてもらえたのにと何度思ったことか。
結局、主人にレシピをなんとなく聞いて、更にネットで調べたりしながら、作ってみて、マンマの味に近づけられることもあれば、まったく違う料理になって、喧嘩することも
美味しいレストランもたくさんあるけど、結局、家で食べるのが、一番落ち着いて、そして健康には良いと思います。

もちろん、特別な日や旅行に行ったときなどの外食はやはり楽しいですけどね。




化粧品の衝動買い

この悶々とする普段の日常については、こちらのブログ、“ピアノピアニーノ”  https://ameblo.jp/pianopianino/ に書いていますが。 週末、久々のミラノでの衝動買い。 化粧品! ミラノは週末によく行っていても、あまりゆっくりショッピン...