2016年3月4日金曜日

少し安心

直接病院に行くつもりでいたが、急遽、ホームドクターに往診に来てもらった。
義父のホームドクターであるが、主人とほぼ同い年のドクターで、小さいとき、
よくサッカーをして遊んだ仲らしい。
私たちは、既に、ドクターのいる診療所に、数回、リチェッタ(処方箋)を頼みに
行っているので、私も既に面識がある。

ここ最近、少し歩くだけで、呼吸が荒くなり、ただの大風邪なのか、また3年前のように心不全なのかと、特にここ数日、不安だったが、診察によると、心臓、肺は特に問題ないようだとのこと。浮腫もないから、腎不全から来る問題でもないようで、1ヶ月半前にやった血液検査の結果を見せたら、きっとエモグロビンが低すぎるのではとのこと。

明日、病院ですぐに診てもらえるように、緊急と書かれた、インペニャティーバを書いてもらい、緊急で、明日血液検査。

そして、近々、ワクチン注射の話しも出て、肺炎予防のワクチン接種をすることを薦められた。
このワクチンは、一生に一度やればいいらしく、このウンブリアでは、保険適応で、無料で受けられるとのこと。ミラノ、私たちが住むモンツァのあるロンバルディアでも、きっと無料なのではと言われたが、調べておかないと。
私たちは、まだ、住所登録、日本でいう住民票がロンバルディア州にあるので、ウンブリアでは今すぐに受けられず、ロンバルディアに帰ったときに、受けるように、調べてみるつもり。

明日朝、私と主人は病院へ。
ドクターが去り、義父の一言。
"病院、何時に終わるかわからないだろうけど、ランチ、何食べればいいの。プロッシュート(生ハム)はある?"と。
"プロッシュート、明日の分はない!"と私。
"じゃあ、買っておいて。"と義父。
どんな状況でも、食べることしか考えていない、そして、プロッシュートは欠かせないことに、呆れてしまう。




また再び

主人の体調がずっとよくなく、風邪かと思い、1週間抗生物質を飲んでいたが、
全く治る気配はなく。
2週間前にモンツァに一時帰ったときに、病院に無理矢理連れて行くべきだったと
本当に後悔。
心臓疾患や、白血病やら、たくさんの病気を抱えているから、風邪1つにしても危険と言われている。
今年から始まった、義父との生活、共同生活ってそう簡単でなく、家の中が寒過ぎ、免疫力があまりない主人は、すぐに風邪を引いてしまう。
ちなみに、義父は、アルコール依存症だから、いつも体温が高いのと、異常なほどのケチのため、特に夜、義父がワインを飲んだあとは、家全体の暖房を切ってしまう。

今日、病院に連れて行かないといけないが、病院リサーチ中。

ミラノの叔父がこのカンナーラに来た際に、心筋梗塞を起こしかけ、運ばれた病院が、
フォリーニョの病院らしいので、そこに連れて行くつもりだが、どうなることやら。
まずは住所を調べるところから始めないと。

モンツァの病院は、主人のすべての病気の主治医がいて、主人の病歴などすべて把握されている。そして、私自身、いろんな意味で、モンツァの病院は慣れている。2年前、危篤状態に陥って、3ヶ月、一日2回の面会に通ったから。
モンツァの病院は、イタリア内でもとても優秀で有名で、主人の命を助けてくれた医者たちがいるので、信頼できるが、果たして、このあたりの病院はどうなんだろうか。

イタリアは、南と北では、カルチャーが違うところがある。それぞれの特色、特徴などもある。病院に関しても同じ。もちろん、一概に言えないだろうが、北の病院の方が優秀とされている。しかも、しつこいようだが、私たちが、運良く、モンツァに住んでいたから、何かあると、すぐに、モンツァの病院に行っていたが、イタリア全国から患者が集まってきていた。このウンブリアの病院にも、優秀で信頼できる先生がいることを、本当に今は心から望むばかり。

日本とは、医療システムが全く違い、最初は戸惑うことも多かったけど、今では慣れてしまった。

大体、風邪など、大したことがない場合は、病院へは行かない。薬局に行って、薬を買うのみ。そして、本当に病院で診てもらいたい場合は、まず、ホームドクターのところに行き、インペニャティーバという指定の紙に、何科での何のための病院のアポを取りたいのかを簡単に書いてもらい、病院に予約しに行く。病院での予約は、もちろん科にもよるが、6ヶ月待ちなど、普通にあり得る。白血病の検診で、6ヶ月後の次回の検診までに、エコグラフィーを取っておくようにと主治医から宿題をもらい、エコの予約にいったら、1年半後の予約になると言われた。

今日、病院に行くのは、緊急。我が家では、緊急がほとんど。緊急の場合は、プロントソッコルソという病院の救急に行く。モンツァの病院でさえ、3−4時間待ちは当たり前。
私も、去年、胃が痛くて耐えられず、救急に行ったら、夜9時に到着し、受付をして、永遠と待たされ、診察が終わり、病院を出たのが、夜中の1時半。
こんなことは、北ですら、珍しいことでもないので、今回行く、このウンブリアの病院はどうなんだろうか。。
家には、食べることと飲むことしか考えていない義父もいるし、どうなることやら。

2016年3月3日木曜日

ウンブリア、カンナーラ

私たちが現在住むカンナーラ。

ミラノから約500キロ。車で約5時間。
高速で、ボローニャ、フィレンツェを走り、フィレンツェを超えて、更にアレッツォを超え、高速を降りれば、ウンブリア州。トラジメーノ湖を横に眺めながら、更に走り、ペルージャを通り越し、バスティアウンブラ、アッシジを眺め、更に、緑の中を走れば、カンナーラに到着。



カンナーラは、タマネギ祭りで有名らしく。
"らしく"というのは、義父も主人も、タマネギが大嫌いなので、タマネギ祭りについてあまり詳しくはないのですが、またその時期になったら、調べてみようかと思います。

ウンブリアには、美味しいものがたくさん。まずは、カンナーラだけではないけど、ワイナリーがたくさんあり、ワインも美味。
そして、オリーブオイル。味は、隣の州のトスカーナのオイルに似ています。
5リットルの缶を、直接オリーブオイルを作っているところから、買っています。
義弟は、我が家よりの大量に買い、仕事のクライアントにプレゼントしたり。
私も、仕事でお世話になる日本のクライアントに、2週間前にプレゼント。5リットルまでだったら、そして蓋さえしっかり閉まってあれば、日本まで持って帰れるみたいです。
そして、ウンブリアならではの美味しい食材もたくさんあります。

2年程前の12月、ミラノに住む叔母(義父の83歳の妹)が、ミラノの病院で定期検診に行ったときのこと。
医者: クリスマスはどうするの?
叔母: ウンブリアの弟のところに行きます。
医者: うーん、シニョーラは、ウンブリアに行くより、インドに行くほうがよい。

ウンブリアには、美味しいもの(サルシッチャやサラミ等、塩分の高い美味しい食材)が豊富なのと、叔母が豪快に食べて、飲むことを知ってか知らずか、医者から、インドに行くことを進められたと叔母が、ウンブリアに行く車中で喋っていたのを思い出します。
そして、私的には、インド料理も悪くないと思うけど、一般のイタリア人からしたら、インド料理は、まずいイメージなんでしょうね。

食に関しては、ミラノよりもずっと美味。やはり、イタリアは南に下るにしたがって、美味しくなります。ミラノやベルガモも、北特有の美味しいものもありますが。

また、随時レポートしていくつもりです。

2016

今更ですが、年が明け、2016年。

今年に入り、ウンブリア州のアッシジ近くにあるカンナーラという小さな町に住む義父と同居を少しずつ始めています。
少しずつ、というのは、まだミラノから完璧に、このカンナーラに引っ越してきているわけではなく。
それは、主人のほぼ毎月のようにある病院での検診のアポがすべてモンツァの病院であり、できれば病院を変えたくなく、(また、病院事情、なぜ病院を変えたくないかなどについては、後日書きますが。)
あと、私の単発の通訳の仕事が時々ミラノであるので、当分は、カンナーラとミラノ、行ったり来たりする生活になります。
そして、本当に、このカンナーラに、私たちが引っ越すかという根本的なこともまだ未定。それは、私たちの理想は、逆に、義父をミラノにある私たちの家に、引っ越させたいから。でも、それには、犬の問題、家の問題、お金の問題を解決しないといけず、一番の問題は、義父は、もうミラノには住みたくないと言っていること。
このことも、少しずつ、ピアノピアーノ(イタリア語で少しずつという意味)に解決していくのかと思われます。

当分は、この行ったり来たりの生活を楽しみます。



2015年7月1日水曜日

料理、そしてイタリア料理とイタリア人

私は、イタリア料理が大好き。
東京にいる頃は、美味しいイタリアンレストランを発掘し、友人たちと週に何度か楽しんでいた時期もありました。
日本には、そして東京のイタリアンレストランは、レベルが高いと思います。
イタリアに住んでみると、特に実感し、改めて思います。
日本のイタリア料理は、とっても繊細。

実際にイタリアに住んでみると。

もちろん人に依るでしょうが、ほとんど外食をしなくなりました。
特に、不景気になってからは。
日本人に比べると、外食は少ないと思います。
友人と会うときは、家でランチやディナーに招待する方が多いです。
そのおかげで、料理だけは、少し上達しているのではと思います。

それにしても、美味しいイタリア料理。
アンティパストの、生ハムやサラミ、そしてパスタ、ピザ、セコンドのお肉料理にお魚料理。パスタも食べるけど、パンを食べる量が半端じゃないです。
そして、生ハムにしても、パスタにしても、セコンド料理にしても、塩分がすごいです。
パスタを茹でるお湯には、しっかり塩を入れます。そしてパスタに絡めるソースにも更に塩を加えたり、プラス、チーズも入っていたり。
とにかく、イタリア人は塩分が大好き。
常に思うのですが、この塩分が高いイタリア料理が、イタリア人に心臓疾患を起こしています。高血圧、そして心筋梗塞を起こした人の話し、身近でたくさん耳にします。ちなみに、主人も、2年前に、心不全で数日入院。更に血圧も高く、今では10種類以上の薬を飲みながら、生活しています。
先日も、主人の大親友で幼なじみ、私にとっても、大事な友人であるダリオが、心筋梗塞を起こしかけて、ICUに運ばれたり。
彼ら、今では、健康志向に"彼らなりに"、食事制限に励んでいます。
主人は、医者から、塩分制限されており、我が家では、塩分はゼロ、もしくは微量しか使いません。たまに食べるパスタを茹でるときの塩の量も半分に減らしました。
もちろん、大好きなサラミも一切食べなくなり。
でもかわいそうなので、友人たちが食事に来たり、クリスマスなどの行事での食事会では、もちろんサラミや生ハムなど、塩分が多いのもテーブルに出します。
私のイタリア人の友人とも、よく健康と食事について話しをするのですが、彼女は、なんとパスタを茹でるお湯にさえ塩を入れないとのこと。

イタリア料理自体、塩分たっぷりなので、人それぞれ、健康に美しく、年を取るために、意識して工夫をする必要があります。

料理とは。料理とは愛情だと思います。
1人で暮らしている頃は、ほとんど料理をしなかったけど、それは嫌いだからでなく、面倒だから。たくさんの人が思うことと思いますが。
義母は8年前に亡くなっているので、私は会ったことがありません。
残念ながら。
主人は以前よく、"マンマが作ってくれたxxxが食べたい!"と言っていて、義母がいれば、電話して、そして直接教えてもらえたのにと何度思ったことか。
結局、主人にレシピをなんとなく聞いて、更にネットで調べたりしながら、作ってみて、マンマの味に近づけられることもあれば、まったく違う料理になって、喧嘩することも
美味しいレストランもたくさんあるけど、結局、家で食べるのが、一番落ち着いて、そして健康には良いと思います。

もちろん、特別な日や旅行に行ったときなどの外食はやはり楽しいですけどね。




全粒粉パスタとバカンスシーズン、そして最近のイタリア人の健康志向

暑い。。
毎日30度超えています。当分、この暑さは続くようです。
それに、今日は7月1日。これからが夏本番。

さて、スーパーで買い物していて、最近気になること。
バカンスシーズンに入りつつありますが、イタリア人の海好きは有名ですよね。
ミラネーゼだと、週末、日帰りで、簡単に行ける場所といったら、リグーリア。
私たちも、3年前までは、バイクで(車の渋滞を避けるため)日帰りで海に
リグーリア地方に行っていました。ここ数年は、主人の健康問題のため、バイク
を諦め、海に行くような体調でもなく、海に行けずに、というより休暇なしで、
ここ数年来ています。今年も、多分、休暇は無理かもー。
と、家庭の事情は、少しずつ別ブログで書く事にして。
ビキニ、水着になるために、イタリア人も、ダイエットをします。
パスタ食べずに、サラダだけ食べるとか。
ランチをフルーツだけで済ませるとか。
この時期のたくさんの雑誌では、ダイエット特集が組まれていることが多いです。
もちろん、ジムに行く人も多い。

そして、最近スーパーで買い物していて、気になること。
別に、このバカンスシーズン前だけに限らないのですが、ここ数年、気になることがあります。スーパーで、他人のショッピングカートを覗いてみると、私のショッピングカートの中身と似ているようなのがちらほら。
というのは、ヨーグルト、牛乳は低脂肪、豆乳、全粒粉パスタ、大量の野菜、お肉は、鶏肉のみ、魚を買っている人を見受けます。このイタリアでも、健康志向の人々が増えつつあるみたいです。特に、全粒粉パスタを買う人々は増えている気がします。

我が家では、最近は、パスタもほとんど食べないのですが、ランチ私1人のときは、全粒粉パスタを食べることがあるので、家には常にあります。全粒粉パスタは、お腹にもたれません。味は、普通のパスタの方が断然美味しいですが、健康には良いし、歯ごたえがあって私は好きです。ちなみに、主人は好きではないので、パスタを食べるときは、普通のパスタを食べます。全粒粉パスタは、トマトソースと合わせたり、アーリオオーリオペペロンチーノ(にんにく、オリーブオイル、唐辛子)、シンプルに食べるのが一番美味しいような気がします。

イタリア料理自体、とても美味しく、その分カロリー、塩分が高いから、日々イタリア料理となると、健康的にはあまり良くないです。日本で、時々イタリア料理を思いっきり食べるぐらいがちょうど良いような気がします。
美味しい食材、パスタ、ピザがたくさんあるイタリア。
健康のために、工夫しながら食べているイタリア人も少なくありません。
次回は、健康とイタリア人、イタリア料理についてでも書いてみようかな。

諸事情のため、写真が取り込めず。取り急ぎ、文章のみ投稿しちゃいます。



2015年6月29日月曜日

ティラミス

久しぶりにティラミス作りました。

マスカルポーネチーズのカロリー、ものすごいので、普段はほとんど作りませんが。
やっぱり、美味しい。

私がティラミスを初めて食べたのは、イギリスで。20年以上前のこと。

同じ学校に通っていた、親友ロゼッラがティラミスを作ってくれました。

それはとっても美味しくて、ハッピーな気持ちになったのを覚えています!

ロゼッラの作るティラミス、そして今では彼女のレシピを受け継ぐ私のティラミスは、
お酒は入れません。(好みですが。。ロゼッラも当時ワインさえ飲まない人で、私はお酒好きだけど、ドルチェにリキュールを入れるのは好きではないので)

自分で言うのも何ですが、我が家で作るティラミスが一番美味しいので、レストランでティラミスをオーダーすることは滅多にないです。


とってもクリーミーで美味しいので、ぜひ試してみてください。

では、レシピ。

材料
マスカルポーネチーズ 250グラム
卵黄 2個分
卵白 2個分
砂糖 40グラム
濃いめのコーヒー 180CC
サボイアルディ(イタリアのフィンガービスケット)12本

1. まず始めに、コーヒーを作り、冷ましておきます。
2. ボールにマスカルポーネと卵黄を入れ混ぜます。
3. 別のボールに卵白と砂糖を入れ、ハンドミキサーでメレンゲを作ります。しっかり角が立つぐらい。(砂糖は少しずつ加える)
4. 2に3を数回に分けて加え、切るように混ぜ合わせます。
5. コーヒーにサボイアルディを1つずつ浸し、陽気に横に並べます。
6. 4でできたクリームを上に重ねます。
7. 5時間ほど冷蔵庫で冷やし、食べる間際にココアを振りかけます。

Buon appetito!

実は、我が家の犬達も大好き。気が狂ったように喜びます。




化粧品の衝動買い

この悶々とする普段の日常については、こちらのブログ、“ピアノピアニーノ”  https://ameblo.jp/pianopianino/ に書いていますが。 週末、久々のミラノでの衝動買い。 化粧品! ミラノは週末によく行っていても、あまりゆっくりショッピン...