イタリアに住んでいると、物事がスムーズに行くことは、ほとんどない。
たとえば、役所や病院等での用事、"今日はこの3つを終わらさないと"ということがあると、大体、時間ばかりかかり、結果、何も収穫がないことなんて、ざらにある。
まずは、担当者、担当機関まで到達するのに時間がかかり。で、ようやく到達しても、不在だったり、閉まっていたりなんてことは、しょっちゅう。
それが。今日は、珍しく、物事が、すべてがスムーズに、そして気分良く進んだ。
主人は、2年前に、身体障害者の認定を、INPS(社会保険事務所のようなところ)から受けている。100%、仕事復帰が不可能とのレッテル、そして、Invalidità (身体障害者度)も100%とのこと。身体障害者の補助金(年金)をもらうには、100%で喜ばしいことだけど、実際、社会から排除されてしまったような、絶望感も感じ、2年前に通知をもらったときは、複雑な気持ちだった。このInvaliditàで、国からもらえる年金、たったの280ユーロ。この2年間、経済的に本当にきつかった。今も更にきついが。。
主人は、数年前までは、超リッチ。今住んでいるビッラの他に、モンツァ中心街にアパート、そして、サンペレグリーノの山の近くに、かわいらしい別荘を亡くなった息子のために購入したり。車は、ポルシェが3台に、スポーツタイプだかのBMW、3台のジープや他にもレンジローバーを所有していた。経済的に不自由したことがまったくなく。
6年前に交通事故で息子を亡くし、生きる、そして仕事する気力がなくなり、経営していた会社をビジネスパートナーに任せっぱなしにし、その後脱税問題等で、大問題になり、それ以来、度重なる裁判、そのための弁護士費用などなど、途轍もななく、莫大にかかった。2011年から始まり、今年に入り、ようやく終息の兆しが見えてると感じられる。
今思い出すと、2年前、危篤状態から3ヶ月、モンツァのサンジェラルド病院で入院後、長期の入院生活で筋力が衰えきってしまい、寝たきり状態で、スプーンすら持つ事もできず、更に座っていることもできない状態で、モンツア退院後は直接、1ヶ月、コモの先で、スイス近くのランツォのリハビリセンターに入院。このリハビリセンターも超優秀な先生たちが揃っていて、ランツォに入院して、2日後には、すでに歩くトレーニング。"今日、初めて立てた!"とまるで子供のような声で喜んで電話してきたときは、涙が出て来た。長期入院だけでなく、日々生死をさまよっていたあの悪夢のような時間は、私も一生忘れないが、初めて立てたこと、初めて1歩歩けたことを、子供のように喜んで、電話してきてくれたときの、あの感動、胸がいっぱいになった。この特別な感動は、普段、何も問題、危機感がなく、普通の生活をしていれば味わえないことであり、ネガティブな入院生活、一生抱える病気の問題についてさえ、感謝の気持ちでいっぱいになった。今でも、あの時期電話で、毎日、"歩いた!歩けた!"と報告してくれたこと、あの嬉しさいっぱいの、まるで3歳児のような声を思い出すと、涙が出て来る。
話しは逸れたが。。。そんな報告をしてくれた初日の朝、カラビニエーリ(警察)が家に来て、主人を探しに。。今までにも数回あるけど、何も悪い事していなくても、毎回焦る。あのときも、過去の経営していた会社の問題で、所謂、捜査状を持ってきた。私は、入院している事情などを話し、病院の名前や住所を渡した。すぐに、主人の病院に連絡、捜査状がファックスされたらしく。。
なんてこともあったが、大きな問題は、すべて片付き、あと2件、小さな問題が残っているのみ。ここで内容を書くと更に長くなるから、また改めて。とてもイタリアっぽく、あり得ないことで、訴えられてるので。
話しを更に戻し。ただでさえ、ここ数年、我が家の経済状態は悪かったのに、度重なる裁判のための弁護士費用が嵩み、入院時、意識が戻ったときに、彼の所有していた数々のロレックスの時計を全部売り、生活費に回し。。そして主人は働きたくても、身体が中々思うように動かなかったり、去年は、本職のコンメルチャリスタとして、そしてある小さな企業のマネージメントもしていたが、給料が全く支払われず。まだまだ続く不景気も重なり、仕事はまったく見つからず。以前の経験も生かし、何か事業を始めたいと2−3件、真剣に考えていたけど、やはり初期費用がかかり、私たちには経済的な力がなく。先週まで、具体的に考えていた事業を義弟とやりたく、最初うまくビジネスが廻るまで、援助してくれないかと、具体的なビジネスプランを作り、直接話し、そして手紙でも、このままの状態だと、来月あたりから、カリタスにお世話になることになることになると説明しても、無視され。主人と義弟の性格がまったく違うのは、よくわかっていたけど、主人は、リッチ時代に、義弟を助けてあげてきた筈なのに、そして普段はお節介なぐらい、我が家の事情を知りたがり、週に何度も電話くるのに、手紙(メール)を送って以来、連絡なし。援助ができないなら、できないことを連絡してくるべきはずが。
義弟の悪口は言いたくないが、こういうときに人の本性って出るんだなと、私としては、興味深く観察。
主人としては、実際的には、経済的、お金での援助となってしまうが、ビジネスを始めるための初期費用を借りて、弟と一緒に会社を作ってビジネスパートナーとして、一緒にやりたかったらしい。それが、弟には通じなかったらしく。必要な初期費用も、それなりに稼いでいる弟には無理な話しでは全くないのにも関わらず。
数日前まで、このビジネスプランに、私たちの将来の光を感じていたのが、弟が当てにならないのがわかり、今朝は、年金事務所へ。(ようやく本題へ。)
イタリアにはCAFという、無料で社会保険についてなど相談に乗ってくれる事務所がある。国が運営する事務所で、最初に、主人の身体障害者証明の手続きをしたのも、近所のCAF。この事務所も、いつも人で溢れているが、職員の人は、とても優秀で、親切に、申請法など教えてくれ、手続きなども手早くやってくれる。
そのおかげで、主人は毎月、280ユーロという少しばかりの、100%身体障害者のための年金を受けている。そして、他の年金として、Accompagnamento アッコンパニャメントという制度がある。これは、自分1人では生活できず同伴者(妻や夫でも可)が必要ですということが証明でき、保健所での医師の面接に合格すればもらえる年金。2年前、このアッコンパニャメントも申請し、検査結果や病院で毎回渡される診察のカルテなど100枚以上にもなる書類を持参して、保健所で、5人ぐらいの医師面接。2年前は、アッコンパニャメントがもらえなかった。その後、またCAFに行き、アッコンパニャメントの再申請をしたいと言ったら、無理だとのこと。1人で着替えられなくても、スプーン持つ事ができなくても、アッコンパニャメントをもらうことはできないと。主人は、自分で着替えることができないと言うと、時間がかかっても、着替えられるはずだとか言われた記憶がある。80歳の歩くのも不自由なおばあさんが、面接で不合格になって、それは、歩けなくても、車いすがあるからと。とにかく、再申請は難しいと言われた、アッコンパニャメント。今日、更に再申請に挑戦したく。そして、アッコンパニャメントの他に、彼の本職のコンメルチャリスタ(税理士のような仕事)協会からの年金についても聞きたく。
今日は、いつものCAFでなく、Patronato Inca Cgil という事務所に行ってきた。この事務所も、CAFのように社会保険や労働関係の色々な相談ができるところ。モンツアの中心部にある事務所、朝8時半にオープンとのことで、事務所、役所系は、人でごった返していて、数時間待つ事もあるから、8時半に到着するように、家を7時半に出た。朝は、渋滞が激しいので、渋滞なく我が家からモンツアまで20分で行けるところ、今朝は、1時間10分かかり。あまり待たされることなく、私たちの番になり。
待たされているとき、やはり主人のように身体障害者認定を受けていると言っていた、男性とおしゃべり。やはり糖尿病や心臓疾患を抱えてるらしく、見た目は、日焼けしていて、スキーか、南国にでも休暇に行ってきたかのような雰囲気の人だったが、彼は90%の身体障害者認定を受けてるらしく。病気の辛さ、そして仕事がないことでの絶望感など、お互いでわかちあっていた。そして、色々話していると、彼は90%の身体障害者認定で、毎月500ユーロの年金をもらってるとのこと。100%の主人は、280ユーロなのに。
即、私たちの番が来たときに、職員に文句。でも、100%で、280ユーロの年金は、間違っていないとのこと。
担当の職員の女性、日焼けした肌にショッキングピンクのトップスに、髪は赤く染まっていて、50歳はきっと超えているだろうけど、年齢より若く、比較的美人。
話し始め、とてもぶっきらぼうで、感じが悪いかと思いきや。結果的には、とても頭がよく、親切で、驚いた。
アッコンパニャメントについて、主人の持っている数々の病気、糖尿病、白血病、心臓疾患、腎臓病で、アッコンパニャメントがもらえないはずはないとのこと。
申請する際に、ホームドクターに、しっかり病気について明確に書いてもらうことと、それぞれの病気において、専門医、つまり病院の主治医から、病気を証明する書類を作成してもらうことと。この書類があれば、絶対にアッコンパニャメントがもらえるはずだし、これでも貰えない場合は、訴訟を起こして、この事務所が、弁護士費用も払ってくれるらしい。ちなみに、アッコンパニャメントの年金は、500ユーロ。かなり大きい。。
とにかく、ロジカルに説明してくれて、わかりやすく、感動。
そして、コンメルチャリスタの年金についてもダメもとで聞くと。コンメルチャリスタ協会は、公的でなくプライベートな協会だから、全くわからないといいながら、ネットで色々と調べてくれた。すると、やはり早めにもらえるとのこと。申請方法なども、調べてくれて、すべての情報を印刷してくれて、とっても親切。
この年金については、何十年も前の主人の同僚のコンメルチャリスタでもあり友人の、ルチアーノが、2年前の退院後、調べてくれて、66歳前には、身体障害者認定受けていて、コンメルチャリスタとして仕事ができなくても、もらえないと言っていて、諦めていたのに、間違っている情報だったのがわかり。たかが、約300ユーロ程度らしいけど、やはり、あるのとないのとでは、全く状況が違う。それに、今まで貰えていない2年分も多分、請求できるはずとのこと。
今日は、欲しい情報が、すんなりと、優秀な職員から貰え、そして申請方法が明確になり、気持ちのよい午前中となった。ここはイタリアでなく他の国かと錯覚に陥るほどだった。
今日行った事務所は、CAFと違い、コムニスタ(共産主義)が管理する事務所らしく、主人は、事務所を出たときに、"自分はコムニスタになってしまった"と失笑。普段は、コムニスタのことを、散々毛嫌いして、バカにしているから。
そして、更に、昨日急に、主人の仕事の話しが新たに浮上してきたり。
仕事の内容をちゃんと聞いてみないと、まだわからないから、手放しではまだ喜べないが、少しずつ、暗闇から抜け出していけそう。
その後、ファルマチア(薬局)に行き、普段は、必要な薬を買うのみだが、ちょうど薬局のカウンターに、珍しく、アンチエイジングサプリを見つけ、薬局のお姉さんと、"かわいいー"と盛り上がり、衝動買い。40粒入っていて、9,20ユーロ。コエンザイムQ10、コラーゲンやビタミンACEが入っているらしく、ハートの形をしたグミ。食べてみると。。美味しい。ベリー系の味で、いくつでも食べてしまいそうだけど、1日2粒までと書いてあるから、明日をまた楽しみに。イタリア産みたいだけど、このサプリに限らず、薬でも、イタリアは、オレンジ風味やレモン風味だったりして、美味しい薬も多い。
2016年4月7日木曜日
2016年4月5日火曜日
血液検査となすとチーズの重ね焼き - Sformato di melanzane e scamorza filante
今朝は、血液検査のため、いつもお世話になっているモンツァのサンジェラルド病院へ。
普段は、主人が、約半年おきにある、血液内科と腎臓内科の検診のため、一週間前に、血液検査。イタリアでは日本と違い(あまり日本で病院にお世話になることがなかったから、日本のシステムも忘れかけてますが。。)、患者のカルテというものが、病院側で厳密に保管されていません。このIT社会で、もちろん病院側のコンピューターに、患者の情報はありますが、検診の際に、看護婦が、患者のカルテを用意しておいて、それを元に診察が行われるということは、ほとんどないです。毎回、診察の際に、ドクターから、診察の記録のようなものを紙でもらい、それを患者側が、独自に保管。検査結果もです。なので、診察のアポがある際は、すべての検査結果、そして、前回までの診察の記録が書かれている紙を持って行きます。つまり、日本でいう、病院側が保管しているカルテは、すべて患者側が自己管理し、毎回の診察に持参します。
主人の場合は、心臓内科、腎臓内科、血液内科、眼科での診察の記録、各検査結果の紙がたくさんあり、まるで仕事のファイルのようにたくさんの書類があります。2年前の数ヶ月の入院での資料もあり、そのときは、集中治療室での日誌、治療法のようなものを、退院の際に渡され、読み返すと、生命の危機をさまよっていた当時の生々しい感覚が、蘇ります。
今朝の血液検査は、来週の白血病検診のためのもの。そして、私は、数年前から悩んでいる、脱毛症の治療のための、血液検査。ビタミンや鉄、血糖値、コレステロール、少し数値が高めなリンパ腺について調べるための検査。今回の検査で、63ユーロ。。主人は、身体障害者認定も受けているので、すべての検査や診察、薬代は無料。
とにかく、血液検査、いつも大勢の人が来ています。今朝は、早めに出て、8時20分に病院に着き、私たちの前に、20人待ちと、楽勝。普段は、50人待ちとかで、人がごった返していて、大混乱なところが、今日は大したことなく、トントン拍子に終わりました。
病院の話題はこのぐらいにして。
今日はランチに、なすとスカモルツァチーズの重ね焼きを作りました。好評だったので、ざっとレシピを載せておきます。
材料
茄子 500g
スカモルツァチーズ
ニンニク 1かけら
タイム
オリーブオイル
牛乳 少量
卵 一個
パルミジャーノチーズ
パン粉
レシピ
1. 茄子の外側の紫の部分を剥き、キュービック状に切る。
2. 小鍋にニンニクを入れ、オリーブオイルと共に熱し、香りをつける。
3. 茄子を入れ、塩胡椒、タイムを加え、柔らかくなるまで炒める。
4. 茄子を冷ます。
5. 冷ましている間に、型にオリーブオイルを塗り、パン粉を敷く
6. 茄子が冷めたら、ハンドミキサーでなめらかにして、卵、胡椒、パルミジャーノ(小さじ3)を加え、かきまぜ、なじませる。
7. 茄子の半分の量を、パン粉を敷いた型に入れ、その上に、スライスしたスカモルツァを敷き詰める
8. スカモルツァの上に残りの茄子を敷く。
9. 茄子の上に、パン粉、パルミジャーノをのせる。
10. 前もって180度で温めておいたオーブンに入れ、約20−30分。こんがりと焼き目がついたらできあがり。
普段は、主人が、約半年おきにある、血液内科と腎臓内科の検診のため、一週間前に、血液検査。イタリアでは日本と違い(あまり日本で病院にお世話になることがなかったから、日本のシステムも忘れかけてますが。。)、患者のカルテというものが、病院側で厳密に保管されていません。このIT社会で、もちろん病院側のコンピューターに、患者の情報はありますが、検診の際に、看護婦が、患者のカルテを用意しておいて、それを元に診察が行われるということは、ほとんどないです。毎回、診察の際に、ドクターから、診察の記録のようなものを紙でもらい、それを患者側が、独自に保管。検査結果もです。なので、診察のアポがある際は、すべての検査結果、そして、前回までの診察の記録が書かれている紙を持って行きます。つまり、日本でいう、病院側が保管しているカルテは、すべて患者側が自己管理し、毎回の診察に持参します。
主人の場合は、心臓内科、腎臓内科、血液内科、眼科での診察の記録、各検査結果の紙がたくさんあり、まるで仕事のファイルのようにたくさんの書類があります。2年前の数ヶ月の入院での資料もあり、そのときは、集中治療室での日誌、治療法のようなものを、退院の際に渡され、読み返すと、生命の危機をさまよっていた当時の生々しい感覚が、蘇ります。
今朝の血液検査は、来週の白血病検診のためのもの。そして、私は、数年前から悩んでいる、脱毛症の治療のための、血液検査。ビタミンや鉄、血糖値、コレステロール、少し数値が高めなリンパ腺について調べるための検査。今回の検査で、63ユーロ。。主人は、身体障害者認定も受けているので、すべての検査や診察、薬代は無料。
とにかく、血液検査、いつも大勢の人が来ています。今朝は、早めに出て、8時20分に病院に着き、私たちの前に、20人待ちと、楽勝。普段は、50人待ちとかで、人がごった返していて、大混乱なところが、今日は大したことなく、トントン拍子に終わりました。
病院の話題はこのぐらいにして。
今日はランチに、なすとスカモルツァチーズの重ね焼きを作りました。好評だったので、ざっとレシピを載せておきます。
材料
茄子 500g
スカモルツァチーズ
ニンニク 1かけら
タイム
オリーブオイル
牛乳 少量
卵 一個
パルミジャーノチーズ
パン粉
レシピ
1. 茄子の外側の紫の部分を剥き、キュービック状に切る。
2. 小鍋にニンニクを入れ、オリーブオイルと共に熱し、香りをつける。
3. 茄子を入れ、塩胡椒、タイムを加え、柔らかくなるまで炒める。
4. 茄子を冷ます。
5. 冷ましている間に、型にオリーブオイルを塗り、パン粉を敷く
6. 茄子が冷めたら、ハンドミキサーでなめらかにして、卵、胡椒、パルミジャーノ(小さじ3)を加え、かきまぜ、なじませる。
7. 茄子の半分の量を、パン粉を敷いた型に入れ、その上に、スライスしたスカモルツァを敷き詰める
8. スカモルツァの上に残りの茄子を敷く。
9. 茄子の上に、パン粉、パルミジャーノをのせる。
10. 前もって180度で温めておいたオーブンに入れ、約20−30分。こんがりと焼き目がついたらできあがり。
2016年3月31日木曜日
ベジタリアン
最近のイタリアの話題として、ベガーノ(Vegano)、つまりベジタリアンが増えているらしい。
昨夜も、某テレビ番組で、ベガーノについて、討論。
統計的に、肉の消費がここ5年で、5%減少しているとのこと。その理由としては、ベジタリアンの増加と共に、この不景気で、肉を買わない傾向があるとのこと。もちろん、肉より野菜の方が安いから。
ベジタリアンの意見としては、動物を殺してしまうのは残酷だからという意見から、肉、魚、乳製品を省き、野菜、果物のみを食べるベジタリアンの食生活の方が、健康に良く、長生きするからとの意見。
一方、ある病院の栄養学の先生は、人間は、元々大昔から、まずは狩りをして、そして農業を発達させてきたわけだから、バランスよく、肉、魚、野菜を食べるべきと。"魚からは、オメガ3を補える"と一例を言うと、ベガーノ派の医師が、"オメガ3は、Noci (ノーチ、クルミ)から摂れるからノーチを食べればいいんだ!"と感情的になり叫びまくり。
個人的には、菜食主義にする事で、長生きするとは思えないし、この討論で思い出すのは、義父。義父は、毎日アルコール依存症のため、たくさんのワインを飲まずにいられず、食事は、ワインのつまみ程度でいいらしい。つまり、ワインさえあれば、食事はどうでもいい。ただただ、パスタなどのプリモやメインのセコンドは飛ばしても、毎食忘れてはいけないのは、前菜の生ハム、そして食後のチーズ、パルミッジャーノ、そして果物の梨に、クルミ3個。クルミ2個でもダメ。本人曰く、利尿作用があり、腎臓にいいらしいから、薬みたいなものなんだと。クルミは食べても、他の野菜はほとんど食べず。温野菜はたまに食べるけど、生野菜は大嫌い。なのに、84歳で元気はつらつ。ちなみに、視力もアフリカ人並に良い。だから、私の中では、菜食主義が長生きするとは、一概には言えないと思う。余談だけど、さっきミラノの叔母から電話で、義父と電話で話したら、パスクア(イースター)時期に飲む赤ワイン、ウンブリア州カンナーラ産で非常に美味しいVernaccia ヴェルナッチャ、10リットル買って、既に5リットル飲みつくしたらしい。
ヴェルナッチャを味わえなかったのを残念と思うと同時に、義父は特に赤ワインは1杯でも飲むと下痢をして、下着、ベッドを汚しまくり大変なことになるので、パスクア前にミラノに戻ってきてよかったと、ほっとした。
話しは、"飲"でなく"食生活"に戻し。
私自身、小さい頃から、お肉をほとんど食べず、魚、野菜中心の生活。でも、たまには、お肉も美味しく食べ。イタリアに来て、最初の2年は、肉中心の生活に変わり。主人は、魚も好きだけど、魚は肉より高いし、もちろんお肉も大好きだから。そして、2年前の入院騒動以降、退院してきてからは、私たちの食生活は更に大きく変わりました。糖尿病、腎臓病、そして慢性リンパ性白血病を抱えている主人、去年からミラノの病院の栄養士のところにも通い、ダイエットのため、かなり小食になり、肉、魚、野菜、果物を"バランス良く"食べるようになりました。そしてランチで食べるパスタの量も70gと減らし。バランス良く食べると、身体が楽になるみたいで、自然とお肉を食べたい欲求がなくなるみたいです。お肉は、パスクアや祝日、そして友人や親戚が来たとき、あとは週に2−3回食べるのみ。お肉を食べたいと思わないときは、1週間以上、肉類を全く食べないこともあったり。
結局、食べた後に、身体の中から気持ちがいいと思うような食事が、一番健康に良いのではと。それは、人それぞれ、菜食主義を選ぶ人もいれば、毎食生ハムがないと生きて行けない人もいたり、それぞれのスタイルで良いのではと思う。
昨夜の一皿。Peperoni e zucchine ripieni (赤ピーマンとズッキーニの肉詰め)
昨夜も、某テレビ番組で、ベガーノについて、討論。
統計的に、肉の消費がここ5年で、5%減少しているとのこと。その理由としては、ベジタリアンの増加と共に、この不景気で、肉を買わない傾向があるとのこと。もちろん、肉より野菜の方が安いから。
ベジタリアンの意見としては、動物を殺してしまうのは残酷だからという意見から、肉、魚、乳製品を省き、野菜、果物のみを食べるベジタリアンの食生活の方が、健康に良く、長生きするからとの意見。
一方、ある病院の栄養学の先生は、人間は、元々大昔から、まずは狩りをして、そして農業を発達させてきたわけだから、バランスよく、肉、魚、野菜を食べるべきと。"魚からは、オメガ3を補える"と一例を言うと、ベガーノ派の医師が、"オメガ3は、Noci (ノーチ、クルミ)から摂れるからノーチを食べればいいんだ!"と感情的になり叫びまくり。
個人的には、菜食主義にする事で、長生きするとは思えないし、この討論で思い出すのは、義父。義父は、毎日アルコール依存症のため、たくさんのワインを飲まずにいられず、食事は、ワインのつまみ程度でいいらしい。つまり、ワインさえあれば、食事はどうでもいい。ただただ、パスタなどのプリモやメインのセコンドは飛ばしても、毎食忘れてはいけないのは、前菜の生ハム、そして食後のチーズ、パルミッジャーノ、そして果物の梨に、クルミ3個。クルミ2個でもダメ。本人曰く、利尿作用があり、腎臓にいいらしいから、薬みたいなものなんだと。クルミは食べても、他の野菜はほとんど食べず。温野菜はたまに食べるけど、生野菜は大嫌い。なのに、84歳で元気はつらつ。ちなみに、視力もアフリカ人並に良い。だから、私の中では、菜食主義が長生きするとは、一概には言えないと思う。余談だけど、さっきミラノの叔母から電話で、義父と電話で話したら、パスクア(イースター)時期に飲む赤ワイン、ウンブリア州カンナーラ産で非常に美味しいVernaccia ヴェルナッチャ、10リットル買って、既に5リットル飲みつくしたらしい。
ヴェルナッチャを味わえなかったのを残念と思うと同時に、義父は特に赤ワインは1杯でも飲むと下痢をして、下着、ベッドを汚しまくり大変なことになるので、パスクア前にミラノに戻ってきてよかったと、ほっとした。
話しは、"飲"でなく"食生活"に戻し。
私自身、小さい頃から、お肉をほとんど食べず、魚、野菜中心の生活。でも、たまには、お肉も美味しく食べ。イタリアに来て、最初の2年は、肉中心の生活に変わり。主人は、魚も好きだけど、魚は肉より高いし、もちろんお肉も大好きだから。そして、2年前の入院騒動以降、退院してきてからは、私たちの食生活は更に大きく変わりました。糖尿病、腎臓病、そして慢性リンパ性白血病を抱えている主人、去年からミラノの病院の栄養士のところにも通い、ダイエットのため、かなり小食になり、肉、魚、野菜、果物を"バランス良く"食べるようになりました。そしてランチで食べるパスタの量も70gと減らし。バランス良く食べると、身体が楽になるみたいで、自然とお肉を食べたい欲求がなくなるみたいです。お肉は、パスクアや祝日、そして友人や親戚が来たとき、あとは週に2−3回食べるのみ。お肉を食べたいと思わないときは、1週間以上、肉類を全く食べないこともあったり。
結局、食べた後に、身体の中から気持ちがいいと思うような食事が、一番健康に良いのではと。それは、人それぞれ、菜食主義を選ぶ人もいれば、毎食生ハムがないと生きて行けない人もいたり、それぞれのスタイルで良いのではと思う。
昨夜の一皿。Peperoni e zucchine ripieni (赤ピーマンとズッキーニの肉詰め)
2016年3月29日火曜日
パスクアの後はデトックススープ
パスクアで、美味しい食事をした後は、夏のバカンスシーズンに向けて、ダイエットです。
我が家は、パスクアなどお祝い事があるとき以外は、基本、いつもダイエットに"心がけて"います。去年は、ミラノの病院の栄養士にもお世話になり、主人の体調、体質に合う、ダイエット法を作ってもらい、そのメニューに従い、ダイエットを始めました。忠実にダイエット法を守った最初の1ヶ月は、9キロも体重が落ち。その後、仕事やいろんなストレスがあり、ダイエットはなかなかうまく行かず。。それでも、9キロ落ちたときの体重は今でも維持しているので、リバウンドはありません。あと、最低5キロは落としたいと思っていますが、ゆるーくダイエットを再開しています。
基本、ランチにパスタ、メイン、野菜を食べ、デザートは果物。ディナーでは、スープ、サラダ、もしくは温野菜です。もちろん、パスタの量も決まっていて、70グラム。メインのお肉やお魚、野菜、果物、オリーブオイル、すべて、量が決まっていて、いちいち調理前に計ります。
夕食のスープは、la passata di verdure パッサータ ディ ヴェルドゥーレ。野菜スープです。野菜を炒めないので、オイルは使いませんが、たくさんの野菜の甘みが出て、美味しいです。
材料は、インゲン豆500g、エルベッテ(ほうれん草で代用可)500g、人参1本、セロリ少量、タマネギ1個。
作り方は、簡単。エルベッテ以外の野菜、たくさんの水をお鍋に入れ、2時間ぐらい茹でて、その後、エルベッテを加え、更に30−45分茹でます。その後、冷ましたら、ミキサーで、野菜が、なめらかに液体状になれば、できあがり。
食べる前に、小さなパスタ(パスティーナ)を入れて更に茹でます。
我が家は、パスクアなどお祝い事があるとき以外は、基本、いつもダイエットに"心がけて"います。去年は、ミラノの病院の栄養士にもお世話になり、主人の体調、体質に合う、ダイエット法を作ってもらい、そのメニューに従い、ダイエットを始めました。忠実にダイエット法を守った最初の1ヶ月は、9キロも体重が落ち。その後、仕事やいろんなストレスがあり、ダイエットはなかなかうまく行かず。。それでも、9キロ落ちたときの体重は今でも維持しているので、リバウンドはありません。あと、最低5キロは落としたいと思っていますが、ゆるーくダイエットを再開しています。
基本、ランチにパスタ、メイン、野菜を食べ、デザートは果物。ディナーでは、スープ、サラダ、もしくは温野菜です。もちろん、パスタの量も決まっていて、70グラム。メインのお肉やお魚、野菜、果物、オリーブオイル、すべて、量が決まっていて、いちいち調理前に計ります。
夕食のスープは、la passata di verdure パッサータ ディ ヴェルドゥーレ。野菜スープです。野菜を炒めないので、オイルは使いませんが、たくさんの野菜の甘みが出て、美味しいです。
材料は、インゲン豆500g、エルベッテ(ほうれん草で代用可)500g、人参1本、セロリ少量、タマネギ1個。
作り方は、簡単。エルベッテ以外の野菜、たくさんの水をお鍋に入れ、2時間ぐらい茹でて、その後、エルベッテを加え、更に30−45分茹でます。その後、冷ましたら、ミキサーで、野菜が、なめらかに液体状になれば、できあがり。
食べる前に、小さなパスタ(パスティーナ)を入れて更に茹でます。
2016年3月28日月曜日
最近のミラノのトレンド
ミラノには、たくさんのレストランやバール、パスティッチェリアがあります。
クラシカル、そして伝統的なお店から、モダンなお店まで。
そして、ミラノといえば、ファッションの街。
ファッションのトレンドに敏感な人々がたくさん。
ブレラ地区に"Tiramisù"という美味しそうな名前の靴屋さんが最近オープンしました。
この靴屋には、レストランもあり、軽くランチやディナー、そして甘いものが食べられます。イタリアといえば、ファッション。そして忘れてはならない食。このファッションと食が合体したお店。お店の雰囲気は、とてもエレガント。
Tiramisù
Via Formentini 2
Milano
http://www.tiramisu-delishoes.com
更に、Bianchi。ビアンキとは、イタリアの自転車メーカー。ミラノに、ショップ、ショールームを兼ねた、レストランをオープンさせました。
Bianchi cafe & cycles
Via Felice Cavallotti 8
http://www.bianchicafecycles.it
何かプラスαを加えると、とてもユニーク、且つオシャレ、斬新さが加わるようです。
そして、お店も、ただ、物を売るだけでなく、または、ただ食事を出すだけでなく
このプラスαを加えることで、顧客とのコミュニケーションもさらに広がるのかと思います。
クラシカル、そして伝統的なお店から、モダンなお店まで。
そして、ミラノといえば、ファッションの街。
ファッションのトレンドに敏感な人々がたくさん。
ブレラ地区に"Tiramisù"という美味しそうな名前の靴屋さんが最近オープンしました。
この靴屋には、レストランもあり、軽くランチやディナー、そして甘いものが食べられます。イタリアといえば、ファッション。そして忘れてはならない食。このファッションと食が合体したお店。お店の雰囲気は、とてもエレガント。
Tiramisù
Via Formentini 2
Milano
http://www.tiramisu-delishoes.com
更に、Bianchi。ビアンキとは、イタリアの自転車メーカー。ミラノに、ショップ、ショールームを兼ねた、レストランをオープンさせました。
Bianchi cafe & cycles
Via Felice Cavallotti 8
http://www.bianchicafecycles.it
何かプラスαを加えると、とてもユニーク、且つオシャレ、斬新さが加わるようです。
そして、お店も、ただ、物を売るだけでなく、または、ただ食事を出すだけでなく
このプラスαを加えることで、顧客とのコミュニケーションもさらに広がるのかと思います。
2016年3月27日日曜日
アーティチョークのキッシュ- Torta salata ai carciofi
今日はパスクア。
そして、今日から夏時間。
朝から、友達や親戚達と、"おめでとう"のメッセージを交換し合い。
今日のパスクアランチは、例年に比べ、簡単に。
前菜も特に生ハムなどを準備せず。ただ今回、初めて、アーティチョークのキッシュを作ってみました。ネットでこのレシピを参考に。http://ricette.giallozafferano.it/Torta-salata-ai-carciofi.html
このサイト、Giallo zafferanoには、美味しいレシピがたくさん載っているので、よくお世話になっています。
今回も、とても、美味しくできたので、レパートリーに加わりました。
忘れないうちに、メモ程度のレシピを載せておきます。
基本、塩ゼロの食生活をしているから、もちろん、塩は使わずに。でも、このレシピは、チーズやアンチョビが入っている分、塩なしでも、優しく美味しいキッシュに出来上がりました。
プリモは、ラザニアに、セコンドは、ラム。コントルノ(副菜)にジャガイモとローズマリーのオーブン焼き。
アーティチョークのキッシュ
材料
市販のパイシート
アンチョビ
アーティチョーク
ニンニク
パセリ
卵 3個
牛乳
パルミジャーノレッジャーノ
スカモルツァチーズ
胡椒
1. ニンニクを炒め、アンチョビ、薄切りにしたアーティチョークを加える。胡椒を加える。
2. 白ワイン、水少量を加え、アーティチョークが柔らかくなるまで煮る。
3. 最後に、刻んだパセリを加える。
4. 皿に移し、冷ます。
5. パイシートをパイ皿に敷き、パイにフォークで穴をあける。
6. 細かく切ったスカモルツァをパイ一面に載せる。
7.アーティチョークをスカモルツァの上に載せる。
8. 卵を割り、溶き、パルミジャーノ、牛乳を加える。(少量)
9. 8を7に加える。
10. 180度に温めておいたオーブンに入れ、約20分。(オーブンによる)
そして、今日から夏時間。
朝から、友達や親戚達と、"おめでとう"のメッセージを交換し合い。
今日のパスクアランチは、例年に比べ、簡単に。
前菜も特に生ハムなどを準備せず。ただ今回、初めて、アーティチョークのキッシュを作ってみました。ネットでこのレシピを参考に。http://ricette.giallozafferano.it/Torta-salata-ai-carciofi.html
このサイト、Giallo zafferanoには、美味しいレシピがたくさん載っているので、よくお世話になっています。
今回も、とても、美味しくできたので、レパートリーに加わりました。
忘れないうちに、メモ程度のレシピを載せておきます。
基本、塩ゼロの食生活をしているから、もちろん、塩は使わずに。でも、このレシピは、チーズやアンチョビが入っている分、塩なしでも、優しく美味しいキッシュに出来上がりました。
プリモは、ラザニアに、セコンドは、ラム。コントルノ(副菜)にジャガイモとローズマリーのオーブン焼き。
アーティチョークのキッシュ
材料
市販のパイシート
アンチョビ
アーティチョーク
ニンニク
パセリ
卵 3個
牛乳
パルミジャーノレッジャーノ
スカモルツァチーズ
胡椒
1. ニンニクを炒め、アンチョビ、薄切りにしたアーティチョークを加える。胡椒を加える。
2. 白ワイン、水少量を加え、アーティチョークが柔らかくなるまで煮る。
3. 最後に、刻んだパセリを加える。
4. 皿に移し、冷ます。
5. パイシートをパイ皿に敷き、パイにフォークで穴をあける。
6. 細かく切ったスカモルツァをパイ一面に載せる。
7.アーティチョークをスカモルツァの上に載せる。
8. 卵を割り、溶き、パルミジャーノ、牛乳を加える。(少量)
9. 8を7に加える。
10. 180度に温めておいたオーブンに入れ、約20分。(オーブンによる)
2016年3月26日土曜日
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